TENET テネットのレビュー・感想・評価
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ノーランと観客との集中力持久戦
ノーランはマジシャンだ。時間軸の変化、正義の歪曲、イマジネーションのビジュアル化など、様々なトリックを使い、観客を楽しませてくれる。今作で使うトリックは時間の逆行だ。現実世界において、一方的に進むだけの時間を逆行させ、時に進行させ、果てには進行と逆行の両方をやってのける。中盤の前進する車と逆走する車によるカーチェイスは驚きと興奮を詰め込み、なかなかどうしてのイリュージョンを楽しませてくれる。
しかし、この時間の逆行こそが本作の肝であるが故に、それ以上のトリックがないのが玉に瑕。物語を複雑にして魅せてはいるが、このアイデアひとつで150分駆け抜けようとするので、正直、ノーランと観客との集中力持久戦に持ち込まれてしまう。もっとも、この時間逆行イリュージョンは割と序盤から使われてしまうおかげで、この作品全体のルールがうまく理解できないまま、コトが進んでいく印象が否めない。時間の常識が分かるから、時間の非常識に驚くことができる。ストレートを見せ続けた後だからこそ、変化球で三振を取れるのだが、ノーランは最初から変化球だけで勝負をしてくるので、そもそものストライクゾーンが分からないのだ。
とはいえ、ノーランは映画館至上主義者だ。動画配信が台頭し、映画館離れが叫ばれる今だからこそ、未体験の映像と繰り返し見ないと分からない大作を作ることで、映画館で映画を観る楽しさを伝えたかったのかもしれない。ならば、物語が難解な分、登場人物たちの見せ方がもっと整理されている必要があって然るべきであろう。友情、ロマンス、悪漢への憎悪が取って付けたような薄っぺらいものに思えてしまう上に、ラストの大掛かりなアクションもヘルメット&マスク装着によって誰がどこにいるのか分かりづらさが倍増してしまった点は苦言を呈さざるを得ない。
無論、好みはあるだろうし、この作品を何度も観て解釈の答え合わせをしていくのも、映画の醍醐味ではあるが、正直、私はこの作品をもう一度観たいという衝動には駆られなかった。ノーランは毎回魅力的なアイデアで観客を翻弄するが、もう少し登場人物たちの気持ちに寄り添う優しさを持って欲しいと思ってしまう。
過去に未来がやって来て現在
終始脳味噌フル回転
ノーラン様々の自分でも微妙な作品
インセプションほどではない、が。
インセプションほどではない、が1回目の感想。
ただ、インセプションは壮大すぎてリピートしようとは思わなかったけどこちらは謎が多すぎて、2回目見に行く気満々に。きっと評価が上がると予想。
初の4dx鑑賞、最初こそ、うおー銃撃の度にこんなに揺れるのか、酔いそう。。と思ったけど、そのあとは自然に楽しめてた。首元を風が掠めて銃撃に合わせるのはひやっとして楽しかった。IMAXの方がオススメという記事もあったので2回目はIMAXにしたいなあ。
その他の感想と解決してない疑問
-主人公に名前がないことに終わるまで気づかなかった。
-逆行してるのに普通に会話できるのが謎で、よくわからなかった。
-キャット、背たかっ!
-主人公がなんと言ってキャットに携帯渡したのか忘れて気になってたけど、ただなんかあったら、だけだった模様。そしてその記録をどう使うのかよくわからなかった。逆行して助けに来たなら、順行に戻しても未来には戻れないんだよね?すると、自分が二人いる世界にとどまるしかないんじゃないの?
-逆行してオペラハウスの時間まで戻ったってことは1週間くらい?逆行で過ごしたってこと?その間酸素供給しながら飛行機乗ってロシアまで行ったの?できるの?
-未来の自分がボスなら、ニールが死ぬと分かってて送り込んだの?なんかアドバイスなかったの?
まっったく理解できず。
理解を越える
頭の処理が追いつかない・・・
すごいとしか言いようがない
申し訳ないけど、、
監督はべつに嫌いじゃないです。
ダンケルクは爆音の映画館で見て、めちゃくちゃ感動しました。
TENET。
なんて評価すればいいのか、正直すぐには言葉が出てきません。
ただ、ストーリーが難解だとか、設定が新しいとか、
そういう婉曲表現はつまらない映画にふさわしいものかな、と思います。
新しいSFを狙ったのであれば、中盤以降の謎のラブロマンス展開はいらないし、
もう少し科学的に攻めてほしかった。
サスペンスを狙ったのであれば、前衛的なSF展開で視聴者置いてけぼりのままにストーリーを進行させないでほしかった。
一言で言えば、そう、「よくある色々手を出そうとして失敗している作品」という評価が当てはまるかな。
少しでも科学をかじった人間であれば、
女史が説明してくれる「時間の巻き戻り」についての、非常に曖昧で稚拙な説明について、
違和感を覚えるのは間違いないでしょう。
その時点で、あ、これはダメだ、ついていけない、となります。
譲歩して「その時点で分からなくとも途中で分かればいい」という心持ちで見たとしても、
途中で心を折られるくらいに、展開がつまらない。
あちらこちら、カメラが暗転しては、色んな場所で人と会話するシーンが続き、
結局、感情移入できないままミッションが始まるのを眺めることになります。
というか、結局、SF設定も意味不明です。
所詮SFなんて科学の皮を被ったファンタジーですが、にしても説得力が無さすぎる。
途中からSFというよりもサスペンス+ラブロマンスであり、
逆回しの特殊撮影もとくに新鮮味はないです。
総じて、言いにくいですが、非常に駄作。
新しい時代のSFを期待していただけに、残念な気持ちになりました。
分かったようで、分かってない…
観る前から難しいとは聞いていたが、やっぱり分からない。パティンソンはこの先どうなるの?死んだのに未来はあるの?、撃たれたデビッキは死ぬはずなのにこの先生きられるの?未来を変えたってこと?等等。。しかし、全部分からなくても良い位、ノーラン監督の今まで見たことないド迫力映像、大音量、冒頭から息つく暇ない展開にやられた。ストーリー自体の緊張感と、分かろうとし、映像を汲まなく見ようとする緊張感で疲れました。何となく、未来から指令を出したのは本人だとは感じていましたが。もう一回見てもわかるだろうか。。デンゼル・ワシントンとはあまり似てない、ケネス・ブラナー久々に見た、デビッキはデカイ。
お手上げ
やっぱりIMAXで見るべき
ノーラン監督の怪物作品
まず、難しい。
時間を進んでいる人と逆行している人が入り混じっていて混乱する。
さらに、逆行の逆行?をして時間を進んでいる人もいる。(未来人的な)
ニールが死んだのは逆行の逆行の逆行中ってこと?
初めの方に出てくる黒いマスクが自分達である事はすぐに予想がついた。
黒幕が未来の自分であること、キャサリンがセイターの浮気相手だと思っていたのが自分であったこと、ニールが未来の自分が雇った者であることなど、最後まで見なければ分からないことが多い。
私はすんなり仲間になったニールがずっと怪しいと思っていた。謎の仲間を連れていたし。ごめんよ、ニール。
最後まで見ても理解できない部分が多く、見終わった後に「?」が頭を巡る。
これは最低でも3回ぐらい見ないといけない。
映像の綺麗さ、リアルさは言うまでもなく最上級。
時間を進んでいる人と、時間を逆行している人が戦闘しているシーンなど、両方の視点から2度映像を流している。つまり、どちらかが逆再生なのだろう。撮影がいかに大変であったか計り知れない。この映画を作ったノーラン監督はやはり凄いとしか言いようがない。
1度見ただけではまだ完全に理解できていないので、評価は4.5としておく。
3回観てようやく納得?
初見はなんか、ノーランらしい凄い画と音を楽しんだような。取り敢えず、ノーラン監督がビッグバジェットならではの映像体験。なりほど、コンサートホールの観客全員が眠り込んだ中での銃撃戦、画になる海上の風車に逆バンシー、大型飛行機大爆発に大型クルーザーにヨット。これでもかこれでもかの楽しみ詰まった画面に拍手喝采!無論、007のようなことは言うまでもありません。それに加えて、時間のなんたら…。
初見では全く理解できませんでした。しかし、2回、3回と観ると…。なるほど、あれはそもそもそのために空港に行ったのか、あの伏線はこれで回収されるのか、と言った具合に少し理解出来ました。あとの辻褄は…。
もうどうでも良いです。合うはずもないのですから。どうせフィクション、映画なんですから。
でも、3回観てもあれこれ矛盾点等、考えて楽しめるとってもお得で楽しい映画でした。ノーラン監督はインターステラーのドッキングシーンが大好きだったのですが、これでもか、これでもかのケレン味たっぷりな楽しい映画、ありがとうございました。
ところで、これまでずっと一緒にやっていたハンス・ジマーとは決別してしまったのでしょうか?
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