劇場公開日 2020年9月18日

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「こ難しいノーランの、こ難しいB級SF映画!」TENET テネット アレックス・マーフィーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0こ難しいノーランの、こ難しいB級SF映画!

2020年10月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

映画を作る上で物語の約9割は確立されていて、どうアレンジしてどう描くのか。それが映画と言うものなのたが…

1、アインシュタインの相対性理論上は、時間の概念は一定では無く、理論上は時間軸を戻す事が出来れば過去に行ける。(所謂理論上は、時間軸を逆行させる事が出来れば過去に行ける事になる。)
2、物理学上、アナザーワールド(もう一つの仮想現実)は存在し、私達の暮している現実と密接に関わり合って影響し合っていると言われている。
但し、決して我々は、もう一つのパラレルワールド(アナザーワールド)に行く事は出来ない。

ノーランの考えたこの物語は、先程述べた様に時間軸を逆行でき、決して交わる事の出来ない、もう一つの仮想現実から巡行する現実と交わる事が出来、都合の悪い現実を修正出来る様にしたストーリーとなっている。
簡単に言うと、都合の悪い結果の現実となってしまってもパラレルワールド(仮想現実)から時間軸を逆行し、決して物理学上、交わる事の出来ない巡行現実世界へ行って、意図する現実世界へと過去現実を修正しながらミッションを遂行して行くと言うSF映画なのだ。

ただ、アインシュタインの時間軸を戻して過去現実に行くと言う事は、巡行現実の地球の自転は右回転なので、逆行で時間軸を戻して過去現実に戻って過去現実を修正するので有れば、地球の自転も逆回転の左回転となり時間軸を戻さなければならず、巡行現実→地球の自転の右回転と逆行→地球の自転は左回転となるので矛盾が生じる事になる。
なので、物理学上、決して仮想現実(アナザーワールド)と現実社会は、密接に関わり合ってお互いに影響し合っていると言われているが決して交わる事は出来ないとしているのだ。

よってノーランの考えたこの物語は、アインシュタインの逆行で過去に行ける→巡行現実に介在出来ると言うストーリー事態に矛盾が生じるので、真剣に考えるSF映画ではなく、「考えるな、感じろ」→(ブルース・リーのアクション映画のヒット作 「燃えよドラゴン」のセリフのパクリ)と言うセリフを冒頭で女性科学者が非科学的な言い方をしているが、気軽にみて感じて下さい。と言うラフなSF映画として観た方が良いでしょう。
真剣に考える様な、話の辻褄が合っている様な整合性の高いSF映画なんかではないので。

それに本国アメリカではTENETは、もう既にコケている映画となっている様で、新作映画が新型コロナウィルスの影響で他にほとんど公開されていないのでランキングでは一位になっているが、ほぼ赤字映画確定になるそうです。
辻褄の合わない整合性の低いB級SF映画故に、物理学の弱い日本とかではリピーターとして、また観に行くと言う現状も起きてきる様ですが、こ難しいノーランの罠にまんまとハマる様なものなので、DVD、Blu-rayがリリースされてから自宅でチャプター再生してレンタルででも観た方が良いでしょう。
B級SF映画なんて、何回観てもB級SF映画でしかないので。

それを知った上で、結末から逆行して映画を観た場合、ストーリーとしてはわかり易くなっている。簡単に言うとBlu-ray、DVDとか出た場合、ラストからチャプター再生で、どんどん戻っていくとわかり易い仕組みになっている。
なので、タイトルも上から読んでも下から読んでもTENETにしたのだろう。

ストーリー的にSF映画なので多少の故事付け部分も有りますが、それを知っていれば、ストーリーとしては理解は出来る作品になっている。

しかし面倒臭いこ難しい映画監督の、こ難しいB級SF映画と言う印象は払拭出来ず、SF映画の名作 アバター、ターミネーター2、エイリアン2等の様には楽しめなかった。

アクションと迫力の有る音響効果は評価するが、面倒臭い1.5流のノーランが作る面倒臭いB級SF映画と言う印象の映画でしたね。

ノーランは、面倒臭い映画を作る事で有名な1.5流な映画監督として名を残すタイプの映画監督なんでしょうね。

こ難しい作品を作れば、現在ハリウッド映画は大作を作り難くなっていると言われているので、注目を浴びるとでも思っているんでしょうかね。

私はもう、二度と映画館でノーラン作品を観る事は無いと思います。

今、公開されているローランド・エメリッヒ監督のMidwayの方が断然楽しめましたね。
アメリカと日本のMidway海戦を題材とした中国資本の入ったハリウッド映画なので、当然日本とアメリカを公平には描いていませんでしたが…

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アレックス・マーフィー