「これを見てから2度目の鑑賞をしてください😭」TENET テネット おから先生さんの映画レビュー(感想・評価)
これを見てから2度目の鑑賞をしてください😭
マックス(キャットの息子)はニールである。「映画の秘密マーク2」さんの考察を見て、2回目鑑賞しました。
「映画の秘密マーク2」さんよると、マックス=ニールの根拠は主に以下の通りです。
1. マックスのつづりは、Maximilien。
これを逆さまにするとNeilから始まります。逆行してくる時の名前なのです。
2. ニール役を演じたロバート・パティンソンは、この役を演じるためにわざわざマックスと同じ金髪に染めています。
3.ニールも、母親役のキャットもイギリスなまりの英語を話す。
などでした。
僕自身が発見したのは、ニールのオレンジ色の紐が付いたコインです。「ベトナム 御守り」で検索してみて下さい。震えます。
さて、マックス=ニールとして鑑賞すると一気に物語に深みが出ます。
物語上は夫婦の仲が悪い事を出来る限り息子には伏せていたと思います。つまり息子のニール(マックス)にとっての父親(セイター)は、決して悪い印象では無かったのではないでしょうか?最後は、海で事故死した父親として記憶され、その後、母親(キャット)に育てられていったのだと思います。
そして、キャットと「名も無き主人公」は関係性を保ちながら(結婚?恋人?友人?)、ニール(マックス)に、過去に逆行しミッションを遂行する運命であると諭されるのです。抗えない運命として覚悟するニール(マックス)は、名も無き主人公に過去の出来事を詳細に聞き、あのコンサート会場まで逆行します。
父の罪を一人で背負ったからこそ、10年以上の逆行に耐えることができたのだと思います。
この前提で「もう一度」映画を観て下さい。アクションとかどうでも良いです。途中から「涙」
運命を悟って、抗えない事実に淡々と向き合い使命をこないしていくニールの姿に感動します。「名も無き主人公」とのやり取り。「キャット(母)」に対する愛情(治療)。父親(セイター)が、「息子を作った事が最大の罪」という発言など。
壮大なアクションシーンに隠した、か頭ノーランマジック」が余りにも切ない。
個人的には、ニールの物語をノーラン以外の監督に作ってもらえないかと妄想します。