「余韻に浸る」るろうに剣心 最終章 The Beginning きのこさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻に浸る
待ちに待ったthe beginning。人斬り時代ということで、剣心のビジュアルや雰囲気、血飛沫など新鮮でした。
演技、映像共にとても好きです。原作未読ですので、説明がないとわかりにくいなーと思う箇所がいくつかありましたが観賞後にいろんな方のレビューを読んだりネタバレを読んだりしているうちに、不明だったところがわかってとても切ない気持ちになりましたし、あのとき剣心や巴はどんな心境だったのか、、とか考え始めたら止まらなくて、いまだに余韻に浸っています。もう一度見に行きたいです。
飯塚と片貝のビジュアルがよく似て見えたので、どっちが裏切っているのかわかりにくかったのと、辰巳との決戦のときに聴覚が失われている設定だったのが初見では全然わかりませんでした。
多くを語らないところがこの作品のいいところでもあると思うんですが、もう少し登場人物の気持ちや様子がわかりやすければなぁと思いました。
わたしは幕末大好きで、歴史上実在する登場人物は把握できました。幕府側と維新側、どちらも日本を守りたいという気持ちがわかり、描き方がとても好きです。いろんな方がレビューされてるとおり、幕末の映画としてもしっかり楽しめました。
そしてbeginningを最後に持ってきた理由がわかりました。絶対に、1作目を見返したくなる仕掛けです(笑)見事に円環する作りになっています。
佐藤健さん、真っ黒の袴姿も淡い色の袴姿もとてもかっこよかったですね。いつか大河の主役、やってほしいです。有村さんも素敵でした。
るろうに剣心チームさん、10年間ありがとう!!お疲れ様でした。