「番外編として観れば、良い作品」るろうに剣心 最終章 The Beginning ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
番外編として観れば、良い作品
本作は、完全にラブストーリーでした。剣心と巴、とても美しかったです。これはこれで良いとは思います。けどね・・・
十字傷の謎は「The Final」までに大体分かっていますが、本作では、剣心という人物の内面に焦点を当てました。原作は未読なので、映画シリーズのみを観た感想です。
剣心は暗殺者であることに悩み、世が変わったら剣を置く覚悟をしていました。そこへ巴と出会って、大切な人をこの手で守りたいという気持ちを強くしたでしょう。だから、妻を自ら斬殺してしまった為に”不殺の誓い”を立てた、という単純な話ではないですね。
単体で考えればかなり良いんですが、「るろうに剣心」シリーズを通して見たら、本作は、「スターウォーズ」における「ローグ・ワン」のような位置づけになると思いました。
物語は時空を超えて、「The Final」から「The Beginning」へ、と銘打つのであれば、「The Beginning」のラストは鳥羽伏見の戦いで刀を置いたところではないと思いました。確かに1作目に繋がってはいますが、剣を捨てただけでは、これから先多くの人を救うことは出来ない。”逆刃刀”を手にして初めて、これが「るろうに剣心」の始まり、となるのではないでしょうか。
ここで素朴な疑問。
巴はなぜ清里(でしたっけ?)と結婚していなかったんでしょう。2人とも江戸の下級武士の子供で幼馴染の許嫁(いいなずけ)。清里が京都へ行くというなら、あわただしく祝言をあげて、妻として一緒に付いて行くのが普通。まあ、もとが漫画なので、剣心が初めて愛する女性は人妻じゃない方が良いんでしょうね。
もう一つの謎。
剣心が「おろ」とか「拙者は○○でござるよ」という話し方になった理由は明かされないんですね。
ーーーー追記-------
もう一つ疑問があったのに忘れていました。「The Final」で剣心と薫がお参りしていた巴のお墓は何だったのか、という点です。場所は京都なのか、でも2人が暮らしていた場所には見えませんでした。それともあれは形だけのもので、墓石の下には何も無いのか。いずれにせよ、少年時代に山賊の墓を作っていた剣心が、家ごと巴を燃やしてしまうというのはちょっと違うかなと思いました。
安藤さん&高橋さん情報ありがとうございます。
TVは、ほとんど観ないので知りませんでしたが、高橋さんが露伴先生演ってるんですか〜w
ジョジョキャラを実写で演るというだけで、すでに笑えますね。
VODなどで観られるようなら観てみますね。
楽しみです♪
ゆり。さん
コメントありがとうございます^ ^
こちらにお返事を。
伝説の最期編は仰る通り福山雅治との対峙シーンを長く映したかったのでしょうねぇ。その分、神谷道場組の扱いも薄く「現在(いま)の剣心にとって大切なのは誰か」という点が釈然としませんでしたね。5作品全体通し、薫、左乃介、弥彦をもっと大切にして欲しかったです。
biginingの「家」は、とりあえず家ごと荼毘に伏し、後ほど改めてお骨の回収に訪れただろうと解釈してました〜。