「矛盾と戦う子供」ファヒム パリが見た奇跡 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
矛盾と戦う子供
フランス実話系。
チェスクラブの指導者役の太っちょおじさんがいい味。
そして、主演(ファヒム役)の新人アサド・アーメッドの演技がまた素晴らしい。
チェスを通じて「好きなことに夢中になれば国籍も年齢も関係なく、皆が気持ちを通わせられる」という一つの理想を見せていました。
そういった純粋な子供の交流を描く根底には移民問題があり、フランスの人権に対する姿勢・方向性へ疑問を投げつけていた印象です。
滞在許可を取る為には就労が必要だが、滞在許可がなければ就労はほぼ不可能という、制度の矛盾を作中で指摘していました。
ある意味そういった矛盾と戦う子供の話だったと思います。
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