Our Friend アワー・フレンドのレビュー・感想・評価
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ありふれた言い方だけど、ダコジョンに尽きる。
エグゼクティブ・プロデューサーにリドリー・スコットの名前発見。通りで、建て付けの良い、無駄の無い脚本でした。
ダコタ・ジョンソン大好きなbloodです。まぁ、普通に泣きますよね。そもそも泣かす気、満々で作ってますからね。子供出汁も効いてます。露骨です。マジスケベ根性丸出し。鏡の中のダコジョン眺めながら、だだ泣きですもん。
となるんですが、浅はかな、お涙頂戴ものになって無いのは、真の主役がデインだったから。
時系列を細切れにして並べ替えてるので、真面目に見ようとすると混乱必至。デインが自殺を考えるほどの疎外感の中で生活していた事。彼は友人家族を助けていたと同時に、救われもしていたと。
自宅で静かに息を引き取ったニコル。一番立ち直りが遅かったのがデイン。彼を救ったのは、親友マットの書いた本だって言うところに、哀しさの中にも爽やかな感動を感じてしまい。
良かった。結構。
良作でした。タイトル通りの中身で。
一組の夫婦と一人の男の友情
our friend
大切な人を看取る事
それは誰もが必ず経験する事
そんな時
肩を抱き、寄り添ってくれる
一緒に悲しみを乗り越えてくれる
生涯の友が居てくれる事は
かけがえのない幸せかも知れない
明るく社交的な妻ニコルは
ある日、自分を人妻だとは知らずに口説いて来た男
デインを夫と引き合わせる。
気が合うはずない二人の男だったが
一組の夫婦と一人の男はその日から親友となった。
人生にはいろんな事が訪れる。
希望を失い、生きる事も諦めかけたデインを
絶妙なタイミングで生へ呼び戻したマットとニコル
そしてニコルが癌の宣告を受けた時、
美しかったニコルが薬のせいで別人のように荒れ果てた時、
ボロボロになって行くマットや子供達を
仕事や恋人を捨ててまで支え続けたデイン
やがてマットは妻を
デインは親友を永遠に失う時がやって来る…
物書きのマットはニコルの死後、彼女との物語を書き始めるが…
全米雑誌大賞に選ばれたマットの著書は
「一人の男が崩れ落ちそうになると、もう一人が助ける…」
と始まる『友へ』というタイトル。
こう言う実話に弱い私はハンカチを鼻水だらけにしながら
爽やかな気持ちで劇場を後にした。
それにしてもケーシー・アフレックは仕草も風貌も
お兄ちゃんに似てきたなぁ。
でもお兄ちゃんより、こう言う普通の男の役は上手いよね。
閉じた扉が開くとき
何故こんなことを
するのだろう。
自分の職と恋人をすててまで
友達のために何年も費やす…
どんな背景があったら
そんな気持ちになるのだろう。
中盤まで、
そのことがひっかかって
話についていけない。
中盤になって
なるほど…
そういうことか。と。
こころが
本当に折れてしまった時
一言の言葉や
なにげない出来事に
救われた過去の感謝が
あるのではないでしょうか。
そんな思いもあって、
ぐっとくるシーン。
「また会いたいよー」
気のおけない仲間と
顔を見て話す。
そんな当たり前の日常が
明日の自分のために
必要なんだよ。と。
すくなくとも
自分のモノサシで
受けたと思う恩の重さを
はかることを
忘れてはいけないと
思いました。
返せるかどうかは
すぐわからなくても。
とても感動した。ドキュメントを観ている様だった。 人が死ぬという事...
とても感動した。ドキュメントを観ている様だった。
人が死ぬという事、介護し死を見送る人も見送られる人もそれぞれ辛い。最後の方に助けを求めてホスピスの人を呼ぶ。そしてホスピスの人にかけられた言葉、存在に救われ、その時を迎える。1人では迎えることができなかった別れ瞬間。いろんな人に助けを求め、助けてもらい迎えられた最愛の人と穏やかで優しい別れ。
演じた俳優が全員素晴らしかった。特にマシューを演じたケイシーアフレックが好きだなぁ〜
つらい
二人の子どもを残して妻に先立たれる話で、もしそうなったら苦しすぎると想像されてつらい。オレにはあんなふうに親身になってくれる友達はいない。
時系列が激しく前後に入り乱れる。子どもの大きさが一定なせいもあって、いつなのかよく分からない。
デインが放浪した後に車で留守電を聴いた際の、無邪気なマット一家が暖かくて涙が出る。オレはしないけど、お互いちょっとくらいの浮気はいいじゃないかとも思う。
ガンになって治る見込みが薄いときは即、緩和ケアを頼りたいのだ。
【”また、会いたいよ・・”と友は言った。共に支え合い生きる一組の夫婦とその親友の、生きる喜び、哀しみ、苦しみを各々の視点で描き出した作品。単なるお涙頂戴映画ではない作品でもある。】
ー ジャーナリストのマット(ケイシー・アフレック:個人的に哀しみを湛えた演技をさせたら、No1俳優だと思っている。あの少し掠れた声と共に・・。)と、舞台俳優のニコル(ダコタ・ジョンソン)夫婦と、デイン(ジェイソン・シーゲル)の出会いから、”二つの別れ:一つは永遠の、一つは自立のための・・。”まで経緯を、ニコルへの癌”告知“年を行き来しつつ、3人の生き様を、各々の視点で描き出した作品。>
◆感想
・序盤は、時系列を行き来する描き方と、
”何故にデインは仕事や恋人を失ってまでも、マット&ニコル夫婦に尽くすのか・・”
を完全に理解し切れず、観賞していた。
だが、私は、途中で気が付いた。
”この作品は、不治の病を抱える妻と夫を友情で支える男を描いた、お涙頂戴映画ではないのだ。”
・それを代表するシーンが、デインが生きる意味を見失い、ザックを担ぎ荒涼とした土地を旅するシーンだと思う。
途中で出会った女性が、デインに声を掛け、最初は断ったデインと共に旅をし、暫く経った夜、彼のテントを訪れ、夕食を差し入れしつつ、言った言葉。
”貴方の事は、3日前から見ていたのよ・・。少し心配だったから・・。”
ハッとした表情のデイン。
そして、町にもどるデインの携帯に留守電で入っていたマット&ニコル夫婦と二人の娘からの言葉。ふざけた子供たちの明るい声と、ニコルの声の後に入っていたマットの声。
”会いたいよ、またな・・”
デインは涙を流しながら、2度、その留守電を聞くのである。
ー そう、彼も又、イロイロ苦しみながら生きていたのだ。そして、親友の言葉に涙を流し、再び街に戻ったのだ。彼も、マットとニコルの存在が有ってこそ、生きていたのだ・・。ー
・海外戦争ジャーナリスト故に不在がちのマット。それに不満を抱くニコル。
・ニコルの浮気。
・長女のマットへの不満。
ー 夫婦、家庭の危機。
それでも、彼ら夫婦と子供たちに助けられたデインは、懸命に彼らに尽くし、元の状況に戻そうと努力するのである。ー
<ラスト、ニコルが年配のホスピスの介護助力の中、静かに息を引き取った後、マットに何も言わずにマットの家を去ろうとするデイン。
が、その姿に気付き、彼を抱きしめ”有難う・・、ではすまないな・・。”と言い、静かに妻のいない家に戻るマットの姿。
真の親友とは、マット、ニコル、デインの様な関係性を言うのであろうな・・、と思った静謐な作品である。>
◆追記
・劇場入場時に、マットが記したESQUIRE誌に掲載された小さなEssay誌が配られます。
素晴らしき文章なので、一読することをお勧めします。
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