「何も知らずにバンド映画を見るつもりで足を運んだわたしを嗤うがよい」ロード・オブ・カオス よしえさんの映画レビュー(感想・評価)
何も知らずにバンド映画を見るつもりで足を運んだわたしを嗤うがよい
メイヘムもバーズムも「なんかカッコいいな」程度に聞き流していたうっすいメタル好きのわたしは、当然そのバックグラウンドなんか知っちゃいなかった。だから「メイヘム? 知ってる知ってる」みたいな軽いノリで足を運んだのだけど、それがまさかこんな恐ろしい映画だったとは。
まあしかし、意外とこういうことは身近であったりするよね。カッコつけだったりいきがったりで悪ぶってるんだけど、そういう仲間同士の馴れ合いの中に一人だけ本当にヤバイやつが紛れ込んでて、そいつに向かって偉そうに講釈たれてたら相手も本気になっちゃって。で、引くに引けなくなって最悪の結末を迎えたりすんの。まあこの映画ではその最悪が本気で最悪で、しかもだいたい現実に起こった事件どおりだっていうところが一番ヤバい訳だけど。
映画観終わって改めてバーズム聞き直したら、やっぱりカッコよかった。たとえ作った人間が殺人者で放火魔だろうと、良いものは良い。
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