「見せ方がうまい!」罪と女王 さなさんの映画レビュー(感想・評価)
見せ方がうまい!
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17歳がこの体の女性に何度も発情するって、あり得ないとも思わないし人間って不思議だ…
リナにバレたとき、アンネはグスタフにそれを言わずに急に突き放したけど、見られたってその場で言えばグスタフはあんな行動に出なかったのでは。なんで隠す必要があったのか。
監督/脚本の方が「主人公に嫌悪感を抱く設定にする必要があった」と言っていたが、なんかもう見事に。最初は一応主人公目線で観てたけど、子どもたちがゲームしてる時に同じ屋根の下でって辺りから、アンネへのそれが増すわ増すわ。
自分の立場守るなら旦那に強く出るしかないわなーと思ったけど、「グスタフと出てけ」はなかなか…ひどい……
旦那に全部言っちゃうグスタフ、アンネの裏切りを思えば仕方ないとは思うけど、とはいえ青いですねって感じだった。
結末は想像できるけど、アンネが手を下したのかと思った、ビックリした!
冒頭のシーンに戻る見せ方がとても効果的で良かった。
鳥のさえずりだけのエンドロールもいい。
北欧作品は静かに後味の悪い感じが好きですが、この映画もでした。
仕事も、絶対に気づいている旦那や、愛する娘たちとの生活も守ったアンネだけど、娘たちがグスタフがいた時期の違和感みたいなものに気づかないといいなぁと…思います……
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