「女王であり続けることが幸せ?」罪と女王 shokoさんの映画レビュー(感想・評価)
女王であり続けることが幸せ?
クリックして本文を読む
主演女優さんが好き、デンマーク映画は貴重なので鑑賞しました。女性であること、母であること、弁護士であること、いろんな顔を持つ中ですべての欲求を求めると欲に溺れてしまうのか。。。世間では女性が女性らしい欲求や権力の域を超えると女王や女帝、クイーンという具合にネガティブなイメージにあてはめれてしまう。幸せを求めて何が悪いんだ!と言いたいところですが、一線を越えすぎた。幸せと欲の境界線は難しい。性欲から愛に変わる分岐点が分かれば、止められた?いや、分かったところで。。。いろいろ考えさせられる作品でした。
作品の中で印象的だったのは、主人公含めて誰一人として「ごめん。」と言わなかったこと。正直に夫にすべてを打ち明けて、謝罪していれば、結末は違っていたと思うけれど、彼女のプライドや今後一生夫に負い目を感じながら罪を償う夫婦生活を維持するのは耐え難かったのかもしれない。グスタフに出会う前から、夫は妻に対して愛や思いやりはなく、無関心であり、自分中心だったから。その上、謝るということは自分の罪を認めることになる。それは弁護士として、母として、女として、到底出来ない。自分の罪を隠すことで、一体何を守ったのか、、、彼女のしたことは許されることではないけれど、なぜか彼女を擁護するわけではないけれど、彼女だけが責められるの?という思いが捨てきれない。
日々幸せを感じられるシーンはいっぱいあったのに、、、
人は愚かだと思う。
コメントする