劇場公開日 2020年2月15日

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「ドライで逆剃りは痛い」轟音 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ドライで逆剃りは痛い

2020年2月18日
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怖い

単純

兄貴が何らかの犯罪を犯して逮捕され、それを苦に親父が自殺した家庭の弟である主人公が家を飛び出し彷徨う話。

母親と二人で訪れた福井地裁からの帰り道、兄が捕まったことで自分に及ぼす悪影響を不安がる主人公に自分で考えろと返す母。自宅に帰ると親父は首を吊っており母親は茫然自失。

主人公は家を飛び出しボコボコにされる為に、見ず知らずのイキッたおっさんにケンカを売るが、腕っぷしの強い浮浪者に助けられてしまい、勝手に後をついて行きストーリーが巻き起こっていく。

先のことを何一つ母親と話すでもなく飛び出して、ただの衝動だけという感じの割に長いこと口をきかない浮浪者と一緒にいるし、浮浪者も何がしたいんだか良く判らない。
そもそも、主人公の年齢や現在何をしているのかが良く判らないけど、高校生?金持ってなかったし。結構そこ大事だと思うんだけど。
浮浪者も雇い主も裏仕事している割に脇が激甘だし。

更には、まあ最後には絡むんだろうなとは思ったし、一応絡んだけど、半分は地方FMか何かのパーソナリティの恋愛話という…。

このパーソナリティサイドも含めて、登場人物達がことごとくまともに会話出来ないズレた人間ばかりで最後の展開になる訳だけど、この作品に恋愛話の必要性を感じない。
その前に何が有るわけでもないのに長く考えに耽るシーンがいくつか挟まれてチンプンカンプンな間があるのも良く判らなかったし。

主人公にしても最初の一晩以降、ラストの展開までは序盤の感情をおくびにも出さないし、詰め込み過ぎたのかブレたのか、何が言いたいのか良く判らず、雰囲気だけになっちゃった感じかな。

Bacchus