「何がしたいかわからなくて不気味、惜しいシーンも多い」映画 えんとつ町のプペル ステンレスさんの映画レビュー(感想・評価)
何がしたいかわからなくて不気味、惜しいシーンも多い
まず展開なのですが
ミステリーなのかギャグなのか友情なのかがごっちゃになってて互いが互いを殺してます。
開幕の謎ダンスがマジ謎、不気味すぎてパプリカ思い出した、平沢進のパレード流したくなった。
プペルを助けるシーン、割とピンチで焦らなきゃって局面で何故かギャグ調。
トロッコのシーン(ここも普通にピンチ)もギャグ調(というかネプリーグ意識したやろ、冷めとるで)
と思ったら後半は日常やらシリアスな展開が続くので「最初の空気感なんすか」となる。
まあその後半も色々おかしくて
後半は展開、セリフ、導入歌がもうなんか変でした。
プペルとルビッチが仲違いするシーンでルビッチが一方的に暴言を放って、プペルはなんと!
「ルビッチ…違うんです…」
…
♪(導入歌)
😃❓
追いかけたりとかしないの?と疑問になる中の導入歌なので感情移入できないなと。
その後も
プペルの正体は実はあの人でした!
(導入歌)
(わかる人はわかるかなあ、この導入歌の入り方アニメダイナミックコードみたいなんよ…)
割と泣けそうだったんですけどこの導入歌のせいで泣けませんでした。
導入歌中はセリフ0ですが、セリフがなければ「ここの王道セリフ素晴らしい!」とか「ああ!そう言うかぁ!!」とはならないんですよ。0に何かけても0です。
プペルもプペルで、最終盤
飛行船に絡まった爆弾を何とか外そうとしているルビッチがピンチだぞ!記憶が戻った今のプペルならルビッチを助けれる言葉を言えるはず!
プペル「……………」
…なんか言えよ
と言いたくなるシーンがあったりもしました。
キャラの掘り下げも微妙でした。
ルビッチとプペル以外名前覚えてないです。
でも母親は好きなキャラでした、父親も。
最初でプペルを助けてあげたあの女の人は何者?過去に何があった?
星詠みの女の人はなんなの?唐突に処刑されたけど(しかも政府幹部の口頭説明でさらっと)
あの太っちょももう少し掘り下げて欲しかった。
良いシーンもありました、プペルの正体がわかるシーンや、なぜえんとつ町ができたのかなど。
特にえんとつ町ができた理由を聞かされるシーンは熱くなりました、しかもそれを説明するキャラがあの前半でギャグしまくってたあのキャラだったわけですから熱くならない訳はありません(だとしても最初のギャグ調はやりすぎ)
エンディングですが…正直歌がダサく感じました。
これをカラオケでは歌いたくないです。
それだけでなく、訳の分からない船の設計図のアニメーションだったり、左にスタッフロール右にアニメで流れててスタッフロールが見えにくかったりとここでも不満点が出まくりました。
初めてから終わりまで変な印象を与える映画でした。