「作品を純粋に楽しめない」映画 えんとつ町のプペル SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
作品を純粋に楽しめない
作品うんぬんより、作品そのもの以外の情報がメディアを通して大量に入ってきて、作品単体として純粋に楽しめなかった。
もちろん作品そのものがとんでもなく面白かったり、パワーがあったりすれば別だが、そこまでの映画ではない。
厳しめに評価すれば、ストーリーやメッセージは凡庸(良いいいかたをすれば普遍的?)、シンプルなストーリーなのにがちゃがちゃ統一感がなく、人にすすめたいと思える映画ではなかった。
良い点は、絵・映像がきれいなところ。
ストーリーや世界観がこだわってるようでこだわってないようなところもあるというか…、作品を構成する要素の全てが、売れよう、成功させよう、という動機で決められてるんじゃないか、って気が。クリエイターとしてのこだわりが感じられないというか。
人が心を動かすことができるのは、これを伝えたい、これを表現したい、という本気の叫びに対してだけだと思うし、それがあればどんな映画でも、たとえ稚拙なところがあったとしても、観て良かったな、と思える映画だと思うのだけど、この映画にそれはあまり感じなかった。
ちゃんとストーリーに組み込めれば面白くなりそうだな、というアイデアはところどころあった。
お父さんのかたみのブレスレットがプペルの脳みそだった、というオチは、これを核にして脚本を煮詰めれば化けそうな感じがするし、腐る通貨エルの設定も、これを核にして経済とか資本主義とか本当の幸せは何か?みたいなことがテーマの話になれば、ユニークな作品になったんではないか。
本当に詰めきれてない感凄いですよね
何か出て来てもスグに次に行って出た物咀嚼してもうん?おかしくないか?と矛盾してるんですよね
おかしいなと思った事も絵本を後で読んで理解しました。9割盛ったり変更してたんです。元のメッセうっす!と思いましたね