「映像技術はハイレベルだ。それだけても低評価はないだろう。」映画 えんとつ町のプペル panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
映像技術はハイレベルだ。それだけても低評価はないだろう。
西野亮廣が絡むと胡散臭いと思ってしまうけど、食わず嫌いかなぁと思って鑑賞してきた。岡田斗司夫と口論した事も足を運ぶ1つの要因となっている(笑)
さて、映画は?と言うと、映像のクオリティが高く、それだけでも評価を上げざるを得ないでしょう。(出来れば酷評したかった)
18:00からの上映を3時間前の15:00に予約したんだけどその時点では席はガラガラだった。だからきっと空いてると思って映画館に行ったら、結構な人が鑑賞に来ていた。
■まずは設定。
主人公ルビッチはえんとつ町に住んでいる。
ルビッチは父ブルーノと母ローラの息子。ブルーノはある日から行方不明になっているのでルビッチはローラと二人暮し。ローラは煙による悪環境が原因で病気になっていて車椅子生活を送っている。
えんとつ町にはえんとつが無数に生えているので、沢山の煙が空一面を覆うのでこの町の住人は星を見たことがない。また、この町を支配しているレター家によって渡航を禁じられているので、外の世界を知らないし、外界があることにすら気付いていない。(進撃の巨人みたいだ)
えんとつ町では漁を禁じている。そして、植物は育たない。あれっ?じゃあ何食べてるの?植物が無いなら家畜も育てられないでしょう。ルビッチが友達のプペルを母に連れてきた時に、ご飯の用意をすると言ってたんだけど、そこは描かれていなかった。
キャラの名前は西欧らしさがあるが、看板には日本語の文字があるし、ルビッチは自宅を裸足で歩くし、畳や襖、縁側もあるので、日本のような住環境だ。
■レター家
(忘れた、確かこう)
その昔、レター1世は腐るお金『L』(エルと呼ぶ)を開発した。有効期限をお金に設けたことで、人々が貯蓄せず消費するようになって経済が回った(といった内容だったと思う。)が、政府に目を付けられてレター家は追いやられてしまう。で、えんとつ町の場所に移住して、えんとつを沢山作って煙で町を覆うことによって自分たちの存在を隠すことにした。それを代々行ってきたのでレター家の当主は15代目になる。
えんとつ町では、外界と接触しようとする、または町の常識とは異なるような思想を持つ者をを異端として取り締まっている。
レター15世自体は、このような政策に疑問を感じているが、取り巻きは必要だと訴える。言わば既得権益を守ろうとする。
腐るお金Lの事だけど、もしもそのようなお金になったら、電子マネーとか金とかに換金するんじゃないかな?
■プペル
天からハート(核)が落ちてきて(原作だと配達員が落っことす)、その核にゴミが集まってプペルが誕生する。プペルの頭にはルビッチが父ブルーノから貰ってなくしてしまったアクセサリーがある。脳の役割をしているそうだ。
性格は温厚で優しい。
ハートが落ちてきたのはハロウィンの時期。ハロウィンについては詳しくないが、日本で言うお盆みたいなもので死者が下界に降りてくるようだ。
プペルの正体はルビッチの父ブルーノだ。
上にも書いたが、ブルーノは行方不明と説明されている。実は、異端審問官に異端と判定され殺害されている。そのブルーノがルビッチの元に戻ってきてのだ。
■ブルーノ
何故か煙で見えないがその先には星がある、という紙芝居をする。何故彼がそのようなストーリーを思い浮かんだのかは謎。完全な妄想か、信じているのか、は不明。
ルビッチはさらに謎で、何故かブルーノの紙芝居を信じている。
この辺はよく分からない。なんで星があると思ったんだろ?
ある人のレビューでは、星を見た事ない人が⭐を描いてるのはおかしいと言ってたんだけど、⭐自体は図形としては存在していてもおかしくないし、それをたまたま星としたのも、まぁ確率0の話ではない。
■アントニオ
ルビッチの友達。何故かプペルをボコボコにする。
昔、偶然、一瞬だけ星を見たことがあるが、星は無いと思い込んで、星があると可能性を否定してきた。
■感想
良かったなと思う点はやっぱり映像がキレイな所。
次に、最後まで飽きずに見れたこと。ある人のレビューでは、前半きついと書いてあったんだけど、私はそうではなかった。特に冒頭からスコップと会うまではジェットコースターみたいにストーリーが展開されてくし、面白い。
豪華な声優陣。声優では無い芸能人を声優に当てることについて批判的な声があるが、この映画に関してはそんなに悪くはなかった。
(ごめん、カジサックはどこに居たの?気付かなかった( ̄▽ ̄;))
映画冒頭のダンスを観て凄いと感じた。多分、キズナアイとかのやってるモーションキャプチャ?で作った映像なんだけど、そういった先端な技術を使って作った映画なのだと感心する。
星が非常に綺麗だった。まぁ、最大の見せ場だからね。きっと感動するんでしょう。涙腺弱い人なら泣くのかも。
悪かった点は、ルビッチが横スクロールで移動する映像が流れた所だ。何となく、あぁ、きっとゲームアプリに繋げようとしてるな。っていうお金の臭いがしたからだ。あの映像は本編全体の中でも違和感がある。
あと、感動はしなかった。悲劇ではないからかな。鬼滅の刃だと煉獄杏寿郎の死に様に胸を打たれるが、この映画ではそれほどの感情の揺さぶりはなかった。
スコップ(オリラジの藤森が演じるキャラ)のセリフが早口でしかも沢山話すから殆ど何言ってるか分からなかった。3つの願いを叶えるって所が理解できれば後はどうでもいいってスタンスなのかもしれない。
ディズニー倒すかもなぁ。次回作に期待!!