「ルビッチたちは夢を叶えたよ、○○役のキミならどうする?」映画 えんとつ町のプペル AK akkiy@kobeさんの映画レビュー(感想・評価)
ルビッチたちは夢を叶えたよ、○○役のキミならどうする?
平日だと気づいたクリスマスの朝、ミント神戸へ。
ついに公開となった 映画 えんとつ町のプペル
夕方には舞台挨拶のライブビューイングとかもあったりするけど、今日はミサがあるので初回を。
うちが映画を見るのってたぶん10年ぶりとかじゃないかなと。(たぶん最後に見たのマクロスFB7(笑))
映画が嫌いとかではなくて、単にトイレが近いから(笑)タイタニックで3回行った(笑)
だけど、これはやっぱり見たかった。
だってずっと見てたから。応援するようになったのは絵本からだけど。キングコング自体同い年でやはり気になっていたので。
そして最初に思ったのが、ずっとみんなで作ってきた学祭のステージにいまから立つっていう感覚。
映画に見にきてるというより、自分の舞台に向かってる気分。
でも、見終わってそうじゃないことに気づきました。
どちらかというと、幼稚園でなんと主役を演じることになった子供が、なかなかうまいこといかなかったり、失敗してしょげてたり、それでもずっと頑張ってる姿を観てて、その当日の本番で自信たっぷり演じてる姿を観た親御さんの気持ちだなと。
といっても子育て経験があるわけでないのであってるかわかりませんが。そんな『見届けた感』
そして、うちって映画で泣くことはあまりないんです。あってもウルっとくるくらいでそのまんま涙を飲み込んじゃうので。
そんなうちが、まさかの開始数秒で泣くという(笑)しかもそのシーン事前に公開してるので何回も見てるのに(笑)
そして、絵本とは違う表現で仲良くなっていくプペル(窪田正孝さん)とルビッチ(芦田愛菜さん)(吊り橋理論)
そして絵本よりかっこいいアントニオ。伊藤沙莉さんってあんな演技するんだってびっくりした。なかなか女性でジャイアン的な少年の演技できる人少ないもん。
そして絵本では名前すらないルビッチのお父さん、ブルーノ(そのイメージは今は亡きあの方)声は立川志の輔さん
絵本には出てこないけど重要な役割を担うスコップにオリエンタルラジオの藤森さん
そして敵役に宮根誠司さんやら、チョイ役のくせに🤣エンドロールではトメな町人Aのカジサック(でもいいシーン)
そのほか意外な展開をみせるあの方とか。
絵本よりすごいスケールになってます。
特に絵本は
『星を見る』
だったのが
映画は『星をみんなに見せる』になってることが、絵本を発売した時から映画公開までの間に、西野さんが行ってきた大きな変化だったんだろうなって。
この映画の特徴は
エンタメにおける業界の慣例や前例、しがらみを一個一個取り除いていったこと。
鬼滅やドラえもん、ポケモンと比較しても、作品の認知度は全然ないから、いろんな人や場所を巻き込んで、総力戦でやったこと。
つまりメジャーでインディースをやってる感じ。
そして、商業として成立するための主題歌やキャストなどといった『商品』ではなく
作者のエゴやわがままを納得するまで全部注ぎ込んだ『作品』であること
そして、『ザ、起承転結の真ん中どストレートで投げる!』って宣言して投げたボール。
なのにバットに当たらない
生まれて初めて、最初から最後まで涙したし
いままでうちはゴミ(夢や未来)を捨て続けることで身を守ってきた人間だったので、心がめっさ抉られたし、
それはそれで、これからもそんな夢を信じ抜いてやっていく人を見届けたいなと思います。
ちなみに、エンドロール終わるまで一人もたたない映画もはじめてでした。
そして、『おしまい』のあと、やろうか悩んだんですが、拍手したら、追いかけてみんな拍手してくれた。それでまた泣けた。そして余韻に浸りつつ、実は何名かSNS上で繋がった人も観にきてることは知っていたので座っていたら声もかけていただいたので、結果みんな集合してそのまんま下のスタバで感想を語り合ったり、お互いのことを話したり。
なんかえんとつ町の住民になった感じでした。
ちなみに。この作品、実は大きなストーリーの中の一部なんです。スターウォーズみたいに、大きな枠があってその一部。
だからまだスタートの話やこの後の話もこれから絵本で描かれていくのでしょう。
このような作品に、そして感動を2020年のこのコロナ禍で体験できたことを幸せに思います。
そしてぜひ2回以上見て欲しい、1回目は作品としての感動。そして次はあなたはきっと登場人物の中の誰かになっているはずです。
そして、
『ルビッチたちは夢を叶えたよ、○○役のキミならどうする?』
今回の主役はきっとアントニオ。
メリークリスマス、ハッピーハロウィンプペル!