「秀逸なラスト。淡々と進む孤高のサスペンス。」スパロークリーク 野良犬たちの長い夜 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
秀逸なラスト。淡々と進む孤高のサスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:犯人探しのための尋問を通して、人間の浅ましさや愚かさが透けて見えるよう。ラストもかなり意外性がある。
否:どうしても似たようなシーンが静かに淡々と進むので、惹かれないとかなり退屈してしまいそう。セリフのかけ合いも抽象的な話題が多く、リアリティはあまりない。
銃乱射事件の犯人探しのために、仲間の1人1人に尋問を行っていく主人公・ギャノン。その中で次第に明らかになっていく確執や裏切りに、人間の持つ業の深さを身につまされるようです。
しかしその緊迫した設定とは裏腹に、ストーリーは特にBGMもなく、似たようなシーンが続いていくので、気をつけて観ていないと眠くなってしまいそうです。ギャノン達の会話も結構抽象的な例え話が多かったりするので、現実感もあまりありません。
それでもラストは意外性があって秀逸です。サスペンス好きな方は、観ておいて損はない作品といえるかも知れません。
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