リトル・モンスターズのレビュー・感想・評価
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これ、実話だわ。
めちゃくちゃ面白いゾンビコメディ
めちゃくちゃ面白いゾンビコメディ
テンポもいいし、下ネタも抜群に面白い。アホなミュージシャンくずれデヴィッドが発するわいせつな単語を純真な甥っ子が、真面目に聞き返したり、ママにそのまま喋ってしまう。絶妙にやらしそうでやらしくないで笑いがいっぱい。時間も93分で、ちょうどいい。
デヴィッドが自分が作ったデスメタルの曲を幼稚園児の前で演奏したり、キャロライン先生が園児と合唱したり、ウクレレを片手にステキな歌声で唄ってくれたり、音楽がストーリとマッチしている。懐かしい曲もかかるし、ちょっとだけミュージカルの雰囲気もあって自分の好み。
遠足先でたまたま番組の撮影をしていた人気子供番組の司会者のテディが出てくるんだけど、こいつがまた、身勝手で自分だけ助かろうとする。その最低なテディをキャロライン先生がどすの利いたセリフで脅すシーンがとても面白い。このテディがブラックな笑いを生み出したり、いい意味でかき乱してくれる。
それにしてもルピタ・ニョンゴは、歌もうまいし、表情が生き生きとして、見ているだけで元気が出る。今更ながら、ルピタ・ニョンゴがスターウォーズでマズ・カナタをやっていたなんてびっくりした。アスでも怪演してたけど、いい女優だね。
ラストは、微笑ましくもあり、見ていて涙が溢れてきて、なんだか幸せな気分になった。
限られたフィールドで展開されるゾンビコメディは一歩前に出ることができない…
『ロボコップ』の新作監督に抜擢されたエイブ・フォーサイスが監督する作品でアメリカではHulu配信スルーになってしまった作品。日本では、ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」で期間限定上映されていたが、事実上はDVDスルーに近い扱いとなっている。
遠足に来た先生と子供たち、先生目当てで付いてきたフェリックスの叔父がゾンビ騒動に巻き込まれ、子供たちを怖がらせないために必死に本物のゾンビだと気づかせないように奮闘するというコメディ。
例えば火って触りたくないと思うが、何かに引火してしまって、ほっといたら火事になってしまうという状態に直面したら、必死に手でも火を消そうとする心境に似ていて、 本当は怖くて仕方ないが、子供に知られると収拾がつかなくなるため、ウクレレを弾きながら歌を唄ったりして、気づかれないようにゾンビを殺すという、常に危機迫る環境下、ゾンビより大変なのは騒ぎ出した園児、正に「リトル・モンスターズ」という状況にならないようにという極限の心境をルピタ・ニョンゴの演技力によって表現されている。
噛まれたら感染するというゾンビのお決まり設定はそのままでも良いと思うが、全体的に設定がフワっとしていて、動物とのふれあい農場内がメイン舞台ということで行動範囲がとにかく狭い。
そのため、無駄に展開を促すキャラクター達の不自然な行動やバカな失態が映画の尺を稼いでる気がしてならない。
アメリカが配信スルーしようとした理由は、映画を観ればわかると思う。今では有名女優となったルピタ・ニョンゴの存在感によって、外観的クオリティは保たれているがどうもテレビ映画臭さがぬぐい切れていないのだ。
何故か音楽でゾンビの行動を抑制できるという設定は、もっと使うべきだったと思う。そうすることでお遊戯のようにゾンビと遊びながら逃げるというカオスな状況を作りだすことができたのではないだろうか。
この映画の最大の疑問…フェリックスは、あの状態からどう逃げ出したのだろうか….
お下品ホラーに子どもを使うとは卑怯な(笑)
ダメにも程があるデヴィッドと頑張る先生キャロライン、テレビタレントのテディ、個性的な子ども達の組み合わせは楽しんで観られます。
コメディホラーですがゴア描写には“あまり”手を抜いてない。貪り喰うシーンは真面目に作ってあるので苦手な人にはお勧めしません。
遠足先の牧場のとなりが軍施設と言うご都合主義で、ゾンビで再生研究していると言う…ありきたりな(笑)
当然トラブルで施設外にゾンビが溢れて、主人公達がボロい土産物店に立て籠る展開、なのに何故かゾンビが大人しい(笑)
他のゾンビ映画ならとっくにぶち破られてエライ事になってるはずだが、子ども相手だからなのか?“待ってくれてる”(笑)
ゆったりした時間がゾンビ映画では珍しい。
中身はデヴィッドの精神的な成長と意外にも勇猛なキャロライン、やっぱり下衆だったテディがキャラクターとして立っているので非常に見易い。
物語前半はデヴィッドのクソぶりに呆れ、後半はテディのクソっぷりに呆れ……その結果、子どもやキャロラインとの対比でにやけてしまいます。
個人的には「ゴルフやりたい」と喚いた子どもには腹が立ったが、今時のクソガキらしい(笑)
トータルとして、ちょっと楽しめる下品なホラーコメディ、ゾンビと言うだけでつい観てしまう人、外国のお下品コメディが好きならどうぞ。
一緒に歌えば
スーパーティーチャー・オードリー
口を開けばケンカばかりの彼女の家を出て、5歳の息子を持つシングルマザーの姉の家に居着いた主人公が、甥っ子の幼稚園の遠足に同行しゾンビに襲われる話。
米軍の軍事施設で行われていた再生プロジェクトの被験者がゾンビ化し、主人公たちが遠足で訪れていた近隣の牧場を襲うストーリー。
口も素行も悪い主人公に、真面目で優しく愛らしいキャロライン先生や、妙に賢くませてる甥っ子等、キャラクターが良い感じ。
更には、ちょっと品がなかったりエグかったりもあるけれど、音楽ネタを中心に、笑いどころもたっぷりだし、テンポも良いし。
ただのドタバタゾンビコメディかと思っていたら、最初はめちゃくちゃな主人公の成長物語みたいな要素もあって、意外にも温かさも感じられてとても面白かった。
こういう映画、もっと日の目を浴びればよいのになー。
Playtime is over. なんちゃって?
オープニングクレジットが終わってもいないのに男女が言い争う会話から幕を開ける。彼らの口喧嘩は、場所・時間・人を超えている。
Is that too much to ask?
- One thing I fuck up in the last nine year.
One thing?
-Eight years in a row...you have to remember in a relationship.
........................................................
You're like a child!
-I'm like a child?
自分のやりたいことをして定職にもつかず、言いたいことだけは言い、人のことなど眼中にない、まして自分の彼女なんて……自己中男デヴィッド。彼女との仲直りの為にダースベイダーの格好をさせた甥のフィリックスと彼女のアパートを訪ねると......ドッキリ ⁉
-Yeah, you fucked up, didn't you, Sara?
You say one thing. You never come through.
-Hello? I was just about to!
I don't mean marrige and a baby, Dave!
I needed you to love me.
And you're incapable of loving anyone but yourself.
-At least I'm not stuffing real estate agent dick in me
the first chance I get!
You need to watch your language!
-You need to stop having sex in front of kid!
Don't talk to Rory like that.
Rory is more in touch with his emotional self "than you'll ever be".
There is a big difference between being with someone
and ”being there for someone”, Dave.
浮気相手のロイが.....Violence is never the answer.
ダースベイダー・フィリックス "If you only knew the power of the Dark
Side." 今回のスター・ウォーズでも台詞にあるのかな?”スーッ・ハァーッ、スーッ・ハァーッ“
シナリオとしては、甥のフィリックスの幼稚園の先生キャロラインに一目惚れしたデヴィッドが付き添いで遠足に同行したのはいいが農園型遊園地でゾンビに遭遇してしまう。そこから脱出する様子を描いたサバイバルゲームであり、多少のスプラッターもあるソリッドシチュエーション映画となっている。その中で、テディ・マクギーグルという子供番組に出てくるキャラがデヴィッドをはるかに超えた自己中男で、そのことが反面教師的存在となり、彼が次第に人のために尽くし成長する姿、過程をコメディタッチで描いている。
コメディ映画としては、笑いを獲るというよりも微笑ましいさのほうが勝っていて、デヴィッドが怖がっている子供たちの気分を盛り上げるためにウクレレを使って歌うシーンが特に感じがいい。♪Where it began, I can't begin to know when で始まるニール・ダイヤモンドの ”Sweet Caroline” 。その歌詞の一部分をSweet ➡ Miss と変えて歌っていたところが二重丸。女心をようやくわかってきたデヴィッドさんなのですか?
そんな微笑ましい場面だけでなく、アメリカの軍基地でゾンビが隔離施設から抜け出すところは、派手さも仰々しさも何もない描き方が反ってこの映画の言葉では表せないテイストとなっていてラスト、ゾンビが人間らしい部分をコメディっぽく見せていたのにいきなりな冷徹さも加えている。
何と言ってもキャロライン役のルピタ・ニョンゴさん。「子供たちのためならなんでもする。」なんて澄み切ったキリリとした目で言ってのけ、しかも美人でスタイル抜群とくれば女神様かキャロライン様か? デヴィッドだけでなく世の男性陣はメロメロですか? この方「コメディとホラーは共通点が多い。」という今回の映画の内容と同じような事を言っていた監督の映画にご出演されていました。
子供が出ているからゾンビの動きが鈍いと思っていたら、逃げ込んだスーベニアショップの周りではゾンビ化したほかの幼稚園の子供たちがいたりして、その子供たちに対して、木の板でぶん殴ッテ…御愛嬌では済ませられないから....? ちなみに映画のレイティングに関して子供に見せてよいか迷っている人の一つの目安としてCommon Sense Mediaという非営利サイトを参考にしても良く、今回の映画はPG12 ➡ 16+となっていた。ただし、少し日本人との意見・感覚が微妙に違うところが散見しているので、そのまま鵜呑みにする事には注意が必要とされる。
コキュートスの世界観を描いた2016年のオーストラリア映画「シークレット・オブ・ハロウィン」美男が多く出てくる映画として記憶があり、オーストラリアの独自性が言葉で表せない自然・人間・言語の良い意味での違和感を感じたものをこの映画でもアメリカ人が出ていてもなぜか感じてしまう、そんな映画であるのは確かなこととされる。あくまでも個人的に....
余談。何十年も前にアメリカの医学調査チームがオーストラリア人の通称 ”brain shrinkage” について調査するという記事を読んだことがあるが、理由としては、オーストラリア人の飲酒の量の多さと医学的な結びつきを解明するためだと聞く。この映画でもアルコール依存症の男の人が酒が無くなったので、口臭止めのマウスウォッシュ液剤を飲む場面があったが、ほかのオーストラリア映画でも同じようなことをしていたので彼らはお酒が底を突けばアルコールの入っているものは何でも口にされる方たちだったと改めて知っちゃいました。
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