劇場公開日 2020年1月3日

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「これも母の愛。家族を守るための、孤独すぎる戦い。」ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0これも母の愛。家族を守るための、孤独すぎる戦い。

2020年4月18日
PCから投稿

悲しい

怖い

単純

【賛否両論チェック】
賛:最愛の娘を取り戻すため、命をかけて黒魔術を使い、凶悪な組織に立ち向かっていくヒロインの姿が、痛々しくも切ない。
否:そもそもの突拍子もない設定の数々や、ご都合主義の展開等、ツッコみ出すとキリがない。

 言ってみれば、これも母の愛の形ということでしょうか。迫害を受けながらも、愛娘を一身に育てていた魔女・セレナが、人身売買組織から娘を助け出すべく、文字通り命を削って黒魔術を使っていく様は、痛々しくも切なさが漂います。
 対する組織も一筋縄ではいかず、あの手この手でセレナを苦しめてくるので、その辺りの攻防は鬼気迫るものがあります。ただ、やはりどうしてもそもそもの設定としては、結構ブッ飛んでいる印象を受けてしまうのも、また然りです。
 どことなくストーリー全体がこじんまりとしてしまっている感じもありますが、一癖も二癖もある母の愛の姿を、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド