「私の人生のストーリー」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
私の人生のストーリー
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若草物語は原作者のオルコットの実在の姉妹を元にした小説で、それを前提知識として持っておかないと、最後はちょっと意味不明なことになるかも。
劇中のジョー=原作者自身をモデルしたキャラクターで、劇中ではオルコットとジョーの区別が曖昧になるけど、最後に出てきたのはオルコット本人という解釈が良いかなと思います。
お話としては、四姉妹のメグ、ジョー、ベス、エイミーのそれぞれの人生を描くことなんだけど、裏のテーマとしては、女性の社会進出もある。
女性は結婚しか道がない、ということに対するアンチテーゼでもある。
現代では、昔よりは女性が働くことが一般的になってるけど、境遇の差は今なお残る問題。その悩みを主人公のジョーと共に訴える作品でもある。
で、劇中ではジョーが結婚するんだけど、原作者のオルコットは生涯未婚でした。だから、ジョーを未婚にする、という案もありつつ、でも商業的な理由で結婚させることになります。
でもあえて未婚にする案を原作者が主張するシーンを描いたということは、女性には結婚以外の選択肢もある、ってことを伝えたいんだと思います。それを自分たちで選ぶことができるはずだよね、って。これがこの映画の裏テーマで言いたいことになります。
選択肢があるのはもちろん男性も同じ。女性だけではなく男性にも同じことを伝えていると思います。
あと、ジョー役のシアーシャローナンがすごい魅力的。適役だよね。
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