劇場公開日 2020年2月29日

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娘は戦場で生まれたのレビュー・感想・評価

全45件中、41~45件目を表示

4.0☆☆☆☆ 簡単に。 これは凄いのを観たかも知れない。 映画はドキュ...

2020年3月3日
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☆☆☆☆

簡単に。

これは凄いのを観たかも知れない。

映画はドキュメンタリーなのですが。今現在の悲劇をこれ程までに生々しく捉えたモノは、そうそう在るものではないと思う。
人々の生きた生活が一瞬のうちに消え去ってしまう、その真実をここまでハッキリと観せられてしまうと。今の日本が如何に平和であるか…その幸せを噛み締めずにはいられない。

ドキュメンタリーと言えども、これは劇場公開される映画には違いない。
この作品を製作するにあたって、一応はイギリスの資本提供による支援はあったのかも知れないが。その作品製作に於ける基本的な思いは、極めて私的な思いから。
通常の映画製作ならば、多くの観客に対して〝 伝えたい 〟との思いからに対して。この作品自体は、ある特別な《人》に対しての〝 これを伝えたい!知って欲しい 〟との思い、ただそれだけ。
観ている観客には、その【想い】が痛いほどに伝わって来るだけに。その想いの純粋性に魂が揺すぶられてしまうのだ!

昨年公開された『アレッポ 最後の男たち』もそうだったのですが。スクリーンに映るその映像から発せられる力強さには、とにかく驚きを隠せない。
必見なドキュメンタリーだと思います。

2020年3月2日 シアターイメージフォーラム/シアター2

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松井の天井直撃ホームラン

5.0For Sama (原題: サマのために)

2020年3月1日
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鑑賞方法:映画館

これまで観てきたいくつかのドキュメンタリーの中で、最も心を揺さぶられ、また考えさせられる内容だった。

「アラブの春」から派生したシリアの民主化運動が、各国・各勢力の思惑と絡み合い最悪のかたちで泥沼の内戦と化していく。
シリア最大都市の「アレッポ」を舞台に、内戦の狭間を反体制派として生き抜いた、若い医師とジャーナリスト夫婦の2012年から2016年までの命の記録である。

この作品には、紛争地域での現実が如実に映し出されている。
日々平和の中に暮らす私が、ニュース映像やネット記事を見て分かったつもりでいる戦争や紛争の現実は、あまりにも惨く、悲しく、悲惨で救いが無い惨状であることを知った。

この映画が観る者の心を打つのは、悲惨な現状を「客観的」な立場から描くのでは無く、一人の市民(当事者)として、そして母親としての立場から「主観的」に記録しているからに他ならない。この意味では、一般的なジャーナリズムのセオリーには反するのかもしれない。
その一方で、どんなドキュメンタリー作品よりも観る者に当事者意識を植え付け、問題意識を喚起することに成功している類稀な作品である。 またその視点は、一貫して罪の無い「子どもの命」に向けられている。

言葉では伝えることの出来ない映像の力、映像である必然性を感じさせるとても重要な作品です。

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リオ

3.5ある奇跡のワンシーンに心動かされる!

2020年3月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

そこに生きる人が、事実として記録、撮影し続けたことには必ず価値があると思う。真実が何かは別の話でも、残すことで未来につながると思う。スクリーンを通して体感できるのは財産だ。

空爆に遭った妊婦から新生児を取り出すシーンは壮絶。これを観られただけでも本作を鑑賞した価値のある奇跡のシーンだ。

どこで生きようと、どうやって生きようと、生きるために必要なものは希望なんだと思い知らされた。

コロナウィルスで、世の中ほぼマスクだけど、空爆はマスクで防げないし、コロナウィルスで騒げる日本、先進国はそれでも平和なんだなあと、ご時世的にぼんやりと思った。。

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一言レビュー

5.0刺さる映画です

2020年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「ミルクもあるわ! ねえ、目を覚まして!!」
 運び込まれた病院。母親が我が子に抱きつき絶叫する。だが、赤子は動かない。
「全部、撮ってよ! この光景を残さず撮って!」

――画面からビンビン刺して来る予告を観て鑑賞を決めた一本だったが、内容は想像を軽く凌駕した。

 心臓を鷲掴みにされたなどというレベルを越え、正直、とあるシーンでは鑑賞から来るストレスで過呼吸に陥ってしまい、焦ってしまいました。

 うんうん。

 今年に入り、『パラサイト』を観てSugeeeと思った。
『1917』を観てもっとSugeeeと思った。

 いや、だが、違う。
 違うのだ。

――フィクションはノンフィクションに遠く及ばない。

 と、まあ、そんな風に感じました。

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暇人

3.0平和に生きいていられる事に感謝

2020年3月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

作品を鑑賞する事で貴重な時間を過ごす事ができた。

この作品を鑑賞する事でこの先どういう行動をするかが大切なんだと思う。

ただただシリア、そして戦争の悲惨さを感じ取るだけではなく、平和で生き生活ができている事に感謝し、今後の行動に示せる事をアルカティーブ夫妻は願ってビデオを回し続け、シリアの現実を伝えてくれたんだと勝手ながら解釈させてもらった。

生死が関わる厳しい生活の中でも彼らは他者を思いやり、そして小さな幸せを満面の笑みで笑い合ってる姿を見るといかに自分の環境がどれほど平和で幸せなものか…本当に感謝したくなる。
小さな不満や悩みがちっぽけに感じ、前向きな気持ちで明日を迎えようと思った。

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