劇場公開日 2020年2月7日

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「【”必ず優勝する事”を求められた男たちの800日間を描いたドキュメンタリー。個々のスキルは超一流だが、寄せ集め集団を纏め上げた稲葉監督の組織マネージメントが見事である。】」侍の名のもとに 野球日本代表 侍ジャパンの800日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”必ず優勝する事”を求められた男たちの800日間を描いたドキュメンタリー。個々のスキルは超一流だが、寄せ集め集団を纏め上げた稲葉監督の組織マネージメントが見事である。】

2021年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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ー WBSC及び、今作で描かれるWBSCプレミア12に対しては、懐疑的な見方をしていた。
 私は、高校野球は好きで、地方予選には出来る限り足を運んでいる。
 ”それは、若き高校球児たちの負けたら終わり”と言う状況下、必死に闘う姿に、胸を打たれるからである・・。”
 が、プロ野球になると、一戦必勝ではない事と、試合時間の長さ”攻守交代時には走れ!”などが、野球の面白さを半減していると思っていたからである。
 そして、その延長だと思っていたWBSCも同様であった・・、今作を観るまでは。ー

◆今作は、2020年2月7日に2週間限定で公開されたドキュメンタリー作品である。
 劇場で観る事は叶わなかったが、VODで配信されていて鑑賞。

■感想
 ・プロの超一流選手たちが日の丸を背負った事で、一戦必勝の重く圧し掛かるプレッシャーに対峙して行く姿。

 ・何よりも、監督経験の無い稲葉篤紀監督がWBC”侍ジャパン”の監督を引き受け、選手選考、敵情視察する過程が、実に面白い。

 ・稲葉監督が一番頼りにしていた秋山選手のまさかのデッドボールによる骨折、そしてチームからの離脱。

 ・心臓に毛が生えている男だと思っていた、鈴木誠也がWBSCの4番を任された事で、自分のバッティングが出来ない姿。一振りも出来ずに見逃し三振を喫する姿。

<日の丸を背負って、プロ野球のシーズン戦と違う一戦必勝のプレッシャーの中、寄せ集めプロ集団が仲間意識を高めていく過程。
 稲葉監督の組織の長としての選手に対するスタンス。
 普段は敵同士のメンバー達が”結束”していく姿。
 それらが、きちんと描かれていたドキュメンタリー作品である。>

NOBU