「残念な描写は随所に」名探偵コナン 緋色の弾丸 たさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な描写は随所に
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時速1000kmの真空超電導リニアの開業と世界のスポーツの祭典WSGの開幕が同時に行われることとなり、それに合わせて事件が起こる。
メアリーが沖矢昴=赤井秀一であることを悟ったであろう、くらいで大きなストーリー展開はない。
赤井家とFBIが連携しながら活躍するが、どちらも雑に絡められている感はある。
ドライビングテクニックに秀でたはずのキャメルが、犯人を追い詰められないくだりは残念。
意図的に犯人を追い詰めていない描写が欲しかった。
アニメゆえに、時速1000kmの真空超電導リニアの開業という設定が奇抜すぎるのはまだ許容範囲。
だが、制御できなくなったそのリニアを止めるために、それほど大きくもない旗をパラシュート代わりにして減速させるところまでいくと、さすがにきつい。
事件解決の手段はもう少し現実味のあるものにしてほしかった。
脱線して競技場にふっとんだリニアの中で全員かすり傷なのもなかなか無理がある。
リニアすら見えてないところからの赤井秀一の射撃もよく分からない。
初めてのリニア運行なのに、どの位置にどう打てば弾丸が犯人に当たるかをどうやって予測したのか。
計算されたものなら説明が欲しい。
むしろ見える位置からの射撃で問題ないのでは?
あとは、灰原のキャラ。
元々もっとクールなキャラだった気が。
声に活気がありすぎて声優が変わったのかと思った。
クールさ故の活躍がかっこ良かっただけに、主体的に動きすぎな感じがする。
赤井家、FBIと連携して犯人を追い詰めるところはおもしろいだけに、残念な描写が目立つ。
他の人も書いているが、最近の作品はミステリーというよりアクションに寄りすぎな印象。
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