劇場公開日 2021年4月16日

「すごく悲しい気持ちになりました。」名探偵コナン 緋色の弾丸 ゆかりさんの映画レビュー(感想・評価)

すごく悲しい気持ちになりました。

2021年4月23日
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二年間、待ちに待ったコナンの新作映画。
毎年見に行き原作も全て読んでいます。
結論からお話ししますと1人のコナンファンとしてとても残念な気持ちで見終わりました。
まず、コナンは推理漫画です。
映画一本の時間は、普段のアニメ前後編足した時間よりもとても長い時間です。
それだけ時間はあるのに事件の内容から推理までが雑に描かれていると思いました。
どうしてこの事件が起きたのか、起承転結を大事にしないで無理矢理進めているように見えます。
原作のコナンは事件が起きるとその事件のトリックと同時に動機をちゃんと暴きます。
最後まで見て、どうしてあのキャラクターはこれをしたんだろう?と思う場面や、結局あのキャラがその場面で言ってたことはそのキャラクターのただの勘違いってこと?など言いっぱなしで台詞の回収をせず
わからないまま終わる項目がありました。
伏線として台詞をいったり、ミスリードとしてキャラクターに台詞を言わせるのなら解決シーンで回収するようにしてほしいです。
原作だったらそうしてくれています。

次にキャラクターへの違和感です。
映画オリジナルだと普段見られないキャラクターの姿が見れるのはメリットであると思いますが、元のキャラクターが絶対しないことをしても違和感に感じるだけです。
過剰なギャグ、キャラクター同士の恋愛シーン、事件の最中に絶対こんなギャグなことを言うわけないと思う場面がありました。
どれもやりすぎです。
事件に時間をもっと振ってほしいです。
キャラクターの魅力を推すのが悪いとは言いませんが限度があります。去年と同様にやりすぎていて映画を見てる最中に何度も冷めた気分になりました。
ギャグに走りすぎてそのキャラクターが映画でお笑い要素にだけ使われていたなと思ったときはとても悲しかったです。
初期から名探偵コナンにいるキャラクターです。もっと大事にしてあげてください。

人気キャラクターを使うことは良いと思うのですが人気キャラクターのカッコいいカット一枚でお客さんを釣ろうとしているようにしか感じません。
わざわざ乙女向け作品かのように狙ってるシーンが多すぎて作品に集中できません、去年の紺青の拳と同じ感想です。
コナンの面白みはいくつもありますが、今回の映画は全てが残念でした。
アクションシーンに関してはさすがに20作以上やっていると被るのは仕方ないですが、
助かり方もそのキャラクターが最後2人並ぶなら2人が寄り添うところも描けばいいのに場面が飛んだように感じてしまい、もっと一個一個丁寧に繋げられると思うところもいくつかありました。
宣伝している時は赤井秀一が映画でもっと活躍するように感じましたが肝心なところでいなくて、こんなに人気キャラで釣るようにしてそんな終わり方!?とも思いました。

唯一良かったのはエンドロールと主題歌のみです。
来年も同じ監督だったらもう見たくない。
監督さんを変えて欲しいです、名探偵コナンが本当に大好きなんです。
それとも皆さんは今年みたいな映画のほうが好きなのでしょうか。
悲しい気持ちでいっぱいになりながら自分なりの評価を書かせて頂きました。

ゆかり
natariさんのコメント
2021年4月24日

一字一句全て共感です。
悲しい、ほんとそれです。
制作スタッフには原作愛が全くない。

natari