「赤井家の今後の行く末を期待させる映画」名探偵コナン 緋色の弾丸 ごろりんさんの映画レビュー(感想・評価)
赤井家の今後の行く末を期待させる映画
人によって劇場版名探偵コナンに求めるものは違いますよね。個人的には、今回の良かった要素と微妙だった要素は次の通りです。
良:メインのキャラクター、話題性、ダイナミックさ、ゲスト声優など
微妙:ミステリー、ラブコメ、メイン以外のキャラクターの存在感など
良かった要素
・赤井家がメインなだけあって、それぞれの立場と能力を活かしきって魅力的に描けていたと思います。特に秀𠮷とメアリーはかっこよかったです。また秀一とメアリー・真純については、原作でも互いに確実な認識はしていないので、両者の接触はとても興奮しました。原作の赤井家はどうなるんだろう、楽しみで仕方ないです。
・テーマもオリンピックや未実用化のリニア、制御系を悪用したテロ行為であることから、話題性に富んでいておもしろかったです。
・リニアと聞いた時から予想はしていましたが、まさか競技場に脱線させるとは。ダイナミック出し風刺的で最高ですね笑。
・浜辺美波ちゃんは可愛いしら自然に溶け込むゲスト声優でした。さらに好きになりました。
微妙な点
・犯人のアナグラムはすぐ分かったし共犯者も消去法で特定可能でした。事件自体は過去のボストン(だったかな)から始まっていて、中盤まで不気味な演出も出来ていたのに、活かしきれていなくて残念でした。
・舞台がリニアと新幹線なので蘭との絡みが少なく、協力者ポジの哀ちゃんがヒロインのようでした。それはそれでいいのかな笑。
・後半は、蘭や小五郎、少年探偵団、阿笠博士がほぼ空気でした。
微妙だという感想があるのは、後者に期待していた方かと思います。ただ作り手も全ての要素を満たすことは出来ないと思うので、今回はこの要素が十分で良かったと思います。なによりも更に原作が楽しみになりました!
でも来年はガチガチミステリーにふりきって欲しいなあ。
以下ただの愚痴、個人的な意見です。
・原作の進展がなかったという感想があるらしいのですが、映画は映画ですし、無くていいです。でも今回は赤井家に関して今後の前フリがあったので、それはそれで嬉しいです。
・赤井さん(秀一)の出番が少ないと言われているらしいですが、赤井家メインなのでこれで十分です。
・赤井家出す意味あった?という意見があるらしいです。が、大いにあったと思います、赤井家を出した意味に気が付かないのはライト層だからか内容理解しきれていないからだと思います。私も完全に理解しきれていないのでまだ数回見に行きます。理解できるまで見に行って欲しい。
・いつも出る、こだま監督時代が良かったという意見。まるで生ける化石。自分もこだま監督時代好きですけど、当時とは世間から求められているものが違うから変化して当然だし、求められるものを作って売らなければ今後がない世界なのだから大人しく応援しよう。古参なら尚更。