「登場キャラの立て方が巧み。」名探偵コナン 緋色の弾丸 ざここさんの映画レビュー(感想・評価)
登場キャラの立て方が巧み。
前作「紺青の拳」と同じ監督さんだったかと思います。
この監督さんの登場人物の出し方はサブキャラであってもちょいエピソードの出し方だったり魅せ方がとても上手な印象があります。
赤井ファミリーのことも毎度お馴染みコナンくんのタイトルコールでざっくりと紹介してくれ、さらに公開前に赤井ファミリーについていろんな媒体で紹介されていたので、映画館で見た方々はおそらくかるーく予習をしてきて劇場に足を運ばれたのではないかと思います。私もざっくりなコナンファンなのでなんとなくざっくり理解して来場した身なので、途中なぜ赤井秀一さんのお母様が秀一さんに正体を隠しつづけているのかは劇中説明がなかったので「?」となりましたが、まあいろいろあるんだろう、後で調べよう、そんなことより本編面白い、となりますのでキャラが複雑でわからん、といったこともざっくりとはなく。なんやかんやあったんだろうなぁーと思いながらもしっかり映画本編の内容は理解できるものだと思います。映画本編の内容は安定感があって安心してみられるかなとおもいます。
途中、今作はあまり盛り上がりがないかな…?と不安になりましたが、ラストは近年のコナンくんお馴染みの大迫力ぶっとびアクション炸裂なので頭を真っ白にしてご覧いただくと楽しめるかと思います。
「今回はコナンくん流石に死ぬって!!!www」となりますが主人公なので安心安全な帰還をします。
ただすこし、コナンくんと世良真純さんの工藤新一かそうじゃないかの場面、いつも通り平行線で終わってしまった、映画で後もう2歩くらい踏み込んで欲しかったかも、と言った印象を受けました。漫画本編に期待しています。
±0が★3評価であれば、今回は作画の美しさや全体的にバランスの取れた演出で★4つです。
1年越しの公開、とても楽しみにしていましたのでファンとしては単純に満足しています。