「映画としては情報量多め、コナンファン向けの映画」名探偵コナン 緋色の弾丸 あっとさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては情報量多め、コナンファン向けの映画
※以下、長文。独断と偏見あり。
例年、いつかDVDや地上波で見ようという作品と、映画館で見ようという作品と個人的に判別している者です。
今回は、映画館で見ようという作品で、見終わった後に感じたのは、
○音楽、声優さんのセリフの言い回し、青山先生の原画は、自分好みの私得で、この点においては満足。(例年の音楽が無いらしいが、私は気にならなかった)
○ストーリー展開はスピーディなところと、ボーッとしてしまうところありで、内容は私が期待していたハラハラドキドキ度が薄い印象。純黒や執行人よりは落ち着いているようだった。
○赤井家をメインとしつつ、推理、アクション、恋愛要素含む人間模様、それぞれ取り入れられていたが、共同戦線を一番見たという印象。
印象的な場面について
○秀吉が軍師のように戦術を生み出し、赤井さんがジョディやキャメルに対して比較的感情的に指示を出す、由美たんは爆睡。(笑)
○おっちゃんが味噌汁を零してしまう件もツボ。
○メアリーは、沖矢さん=赤井秀一=FBIの小僧と気づいている、でも親子としての再会は避ける、という印象。
○近接戦においてメアリー>赤井さん>世良ちゃん
○赤井さんの見せ場である射撃のシーンと、青山先生が描いた赤井さん、池田秀一さんの声、最高でした。
○世良ちゃんがコナン君にスマホ見せては、少しハラハラした。
○ラストの怒涛の展開は、逆に冷めてしまった…。コナン君の必死さ、シートベルトを咥えるところはとても良かった。
○ジョディ先生が犯人に向けて言うセリフは、犯人にも自分を律する為にも言っているようで興味深かった。
○ジェイムズの黒髪時代ちらっと。
声優さんについて
○鈴村健一さんが、出演すると事前に知らないまま劇中キャラとして出てきた瞬間、ゾクゾクした。
○平野綾さんの声だと気づいたのは、最後のクレジットの時。声優さんの名前をこれでも知っているつもりだったが、まだまだ声優を知らないのだと痛感(?)
○ストーリー後半は、声優さんの名前あてゲームをしている瞬間があった。(おいこら)
○高山みなみさんとコナン君、池田秀一さんと赤井秀一、前田敦子さんとメアリー、日高のり子さんと世良ちゃん…この時点でも地上波と同じく素晴らしいキャスティング。まさにオールキャスト、という印象。
○青山先生がおっしゃる通り、浜辺美波ちゃんの声は可愛いかった。
ラストシーン
○親子(というよりFBIとMI6)の邂逅、落ちはキャメル、っていうのも良かった。
○原作でこれから、親子で共闘するとか、関係性が垣間見えるとか、あればいいな、という希望的観測。
○務武さんが出てくると踏んでたので、外したことに悔し涙←
○由美たん、名古屋に酔いに来たんですか←
最後に
○赤井ファミリー好き、赤井ファミリーの中に推しがいる人には、是非劇場で見て欲しいです。
○コナンについて、赤井家、FBIについて予備知識があればある程、楽しめる印象。
○原作や地上波のアニメと、若干時系列がずれるところもあるが、原作通りのストーリーで楽しめます。
○個人的には、純黒からコナンをたくさん読んだり見たりし始めたので、いつか純黒以上に面白いものが見れると嬉しい。
○だが、今回の作品についても、新たな面白さを見つけられた印象。秀吉がより原作で活躍するのでは、と踏んでる。
○何はともあれ、原作も黒の組織の全貌が見えてきており、赤井家が大きく関わることも必至なため、その前日譚として見るのもオススメしたい。
追記
ストーリー重視で、犯人を知っている状態で見ると、かなり練りながら凝って作られていた印象。
伏線や推理のヒント、原作要素を緻密に組み立てたのだと感じた。
コナンくんと世良ちゃんが合流し席に着いた経緯や、かすり傷で済んだ工夫があると尚良かった。