「ファミリー層に不向き。古参ファンは悪い意味で泣きます」名探偵コナン 緋色の弾丸 ネロさんの映画レビュー(感想・評価)
ファミリー層に不向き。古参ファンは悪い意味で泣きます
映画の内容うんぬんよりも(もちろん映画もひどい)最後の予告見て古株のコナンファンの方は絶望なさるかもしれません。
目先の利益にしか目がいかない運営。
『シリーズ最高売上』『◯◯億の男』の称号がどうしても欲しいようです。
コナンの寒いラブコメ感も謎に毎年特定の人物(基本見た目のいいヲタク受けしそうな男性キャラ)に焦点を当てて商業するのもいい加減呆れる。来年から見に行きません。
あと、やはりシリーズ化されている映画なのでネタ切れという部分はあると思います。
かの駄作『ゼロの....』と負けず劣らずの話の構成です。難しい表現、長文がずっと続くので子供さんのご機嫌を損ねたくない方は鑑賞の際事前にその旨をお伝えすることを推奨致します。
【以下ネタバレ】
他の方も書かれていますが、
・赤井さんメインにした意味とは...?
→銃を一発放ったのみ。近年のコナン特有である「何かしら本編に関わる伏線いれるから映画見てね」戦法満載。それを楽しみにされてる方は満足されるかもしれませんが....
・小五郎キャラブレブレ
→無意味なお味噌汁溢しからの服を脱ぐサービス。はいはい皆様喜ばれますね。どうでもいいですけど、近年アニメなどで男性キャラの腹チラパンチラが多用されますよね。女性だと規制されるのに不思議なものですね。また、依頼人がさらわれたのに呑気にひつまぶし食べるわけないことは留意頂きたいです。
・哀ちゃんキャラブレブレ
→まぁ、コ哀CP好きな方が湧くんでしょうという演出盛りだくさんです。私は原作の公式として提示されているCP以外で結びつけるといった思考がわかりかねますが、好きな人は楽しんで鑑賞できるかもです。
・オリンピックだし頑張って色々出してみた感
→少年探偵団がリニアに乗りたい→乗れる→乗らないのくだり要らなすぎます。間延びするから削ればいいのに...。園子がチケット取って来たのになんだこの雑な扱い。蘭ちゃんも園子に任せてリニア乗りに行くようなキャラじゃないでしょ。
・絶対悪ではない犯人
→流行りなんですか(笑)?絶対悪ではない犯人だとなんか色々考えさせられた気になるんでしょうね。
唯一良かったのは羽田名人の将棋詰めですね。犯人を追い詰めるのにあの描写と手法でスクリーン表現される書き手・演じて様には感服です。
上手く伝えられないんですが、公式の媚びって最高に寒いですよね。しかもそれが端々に感じられる。特に来年なんて酷いものでしょうね。
今年の興行収入は酷いものだと思いますが、きっとパンデミックのせいだと勘違いしたスタッフ陣はまた、2次創作感満載映画をお作りになられるんでしょう。
何年も好きなジャンルだけに、毒づくのが止まりません。本当に悲しい。