「今年は良かった」名探偵コナン 緋色の弾丸 らてさんの映画レビュー(感想・評価)
今年は良かった
以下、個人的感想。ネタバレ無し。参考までにどうぞ。
ここ10年のコナン映画は「面白い」と感じる映画が少なかった。特に近年はキャラクターの人気で全てを語っている感覚で、例えば紺青の拳やゼロの執行人などは主要キャラに興味のない人間からすれば酷く詰まらないものだった。
また、最近のコナン映画は推理劇ではなくアクション映画と言われる事が多い。アクションが増えることは悪い事ではないと思う。見所の1つではあるし、だが「推理」を疎かにしてはならない。コナンは推理劇であるのだから。
今年の映画は「赤井家」に興味が無い、もしくは知識の無い人にも楽しめる内容だったのでは無いかと思う。特に「オリンピック」「予備知識なくのめり込める推理」というファン以外の客にも入り込みやすいストーリー。
特に素晴らしいのは作画と音楽。最近のアニメで多用される背景の3Dモデル通行人は気になるものの、自動車やリニアなどの乗り物に関しては3Dの違和感もあまり感じない。主題歌のクオリティーは流石の一級品。この2つは5点満点だと思う。
惜しいのは、ヒロインである蘭の出番や見せ場がほぼ何も無いこと。灰原哀の活躍は毎回必須であるものではなかったからファンには嬉しい。だが、もう少し蘭にも配分を分けてあげるべきだったと思った(少年探偵団がややくどい)。
是非今年のシリーズは迷っている人にも劇場に足を運んで見てほしいものだ。
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