地獄の黙示録 ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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IMAX映像もさることながら、音響が凄い!
映画史に燦然と輝く名作!
のファイナルカットIMAXリマスター
地獄の黙示録オリジナルは153分、2001年公開特別完全版は53分の未公開シーンを加えて202分、その後2019年のファイナルカットでは20分短縮して上映。
個人的にはオリジナル(70mm)※70mmと35mmではエンディングが微妙に異なる>ファイナルカット>完全版という感じで、やはりオリジナルのあの衝撃は比類無い。
キルゴアとサーフィンが絡む前半の騎兵隊シーンはファイナルカットも良かったがフランス人入植者達と交流するシーンは正直カットして欲しかった。
としても、大スクリーンで「地獄の黙示録」観る事ができる感動はこの上無い。
何回観ても、衝撃であり、映画史上最高傑作の一本である事は変わりない。
(勿論、オリジナルは★5)
この作品と合わせて、エレノアコッポラが監督したドキュメンタリー「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」を観ることを勧めます。あの「映画地獄の黙示録」の狂気の世界が決してフィクションではなく、現実と狂気の境目が紙一重だった事がわかります。
ワルキューレの騎行を流しながらのヘリコプター編隊によるナパーム爆撃! ベトナム戦争の狂気のカタルシスを観客自ら体感させられる
ベトナム戦争地獄巡り絵巻映画。
ファイナル・カット版をIMAXで鑑賞!
ワルキューレの騎行を爆音で流しながらの、ヘリコプター編隊によるナパーム絨毯爆撃シーンが余りにも有名になったが、このシーンは本来は残酷なはずであるのに、観客が自らカタルシスを感じさせられる、戦争の狂気の一部を体感させられるところが凄い。
公開時も観たはずでしたが、おおよそ忘れていて、今回改めて感じさせられました。
プレイボーイ誌の慰問団の後、前半の派手さに反して、後半は、初公開鑑賞時も、今回も、睡魔が襲う。
役者では、とにかく、ロバート・デュバル演じるキル・ゴア中佐の強烈なキャラクターが強烈。
他に、ハリソン・フォードの出演は有名でしたが、今回、観てるときはわからなかったが、あとで、ローレンス・フィッシュバーンが出ていたことを初めて知りました!クリーン役だったか。
初公開時、王国の空爆シーンで終わったと記憶してましたが、そこはカットされたということ。
なんと、「単なるエンドクレジットのイメージ映像だった」からだと!(ネット記事より)
映像の美しさ、音響の素晴らしさで、全く古さを感じさせない。
映像の美しさ、音響の素晴らしさで、全く古さを感じさせない。
やはりCGでない映像は迫力はあるし、何より何が起こるかわからないドキュメンタリー的な面白さがある。
公開時にオリジナルバージョン(ラストが、カーツ王国が火に包まれる)を鑑賞、7年前の「午前10時の映画祭」でも同じバージョンを鑑賞している。
「特別完全版」をレンタルで見た記憶があるが、今回見てみてあまり覚えていないことに気づいた。
「ファイナル・カット」は、「特別完全版」より20分短い182分のバージョン。
編集もちょっと違うところもあるのか、同じシーンでもオリジナルバージョンとニュアンスの違いがあるように思った。(もしかすると、私の記憶違い?)
「ファイナル・カット」は、この名作の全体図を見る意味でもとても価値があるが、映画的な面白さは(特にラストなど)、オリジナルバージョンだったと思う。
(今回より、午前10時の映画祭で見た時の方が興奮した)
映画はやはり省略の芸術なんだな、と納得。
(映画はある意味「見せ方」より「いかに見せないか」が勝負。「セブン」が好例)
観ておいて損はなし!
ゴッドファーザーが大好きなのに、監督の作品を一つも見たことがなかった。公開間近のメガロポリスも気になるし、この機会せっかく上映されるなら!と鑑賞。
表現として適切とは言えないかもしれないけれど、カリブの海賊とジャンルクルーズに戦争という設定を加え、ファンタジー要素を加えたような映画だった(断じて悪い意味ではない)
自分も船員の一人として船に乗り込み、カーツ大佐を探す旅に出る。少しずつ心身のバランスを狂わせながら、非現実のような現実の中を深く深く進んで行く。
カーツ大佐とキルゴア中佐は真逆のように見えるけど振り切った方向が違うだけで芯は同じなのかな、と感じた。ハチャメチャだけど部下思いな中佐は作中唯一の清涼剤だったと思える。
後半に進むにつれて心がザワザワとして、鑑賞後は心がどっかにいってしまったような感じだった。
反戦映画
日本初公開の1980年の時は観ていないのですが、その後のTV放映や、2002年の特別完全版、2016年のデジタルリマスター版、そして今回のファイナル・カット版と、何度観ても映画館で上映する度に観ている(観ずにはいられなくなる)、中毒性のある映画だと思います。
砲撃を受けながらのサーフィンとか、機銃掃射しておいて病院に連れて行くとのたまうとか、戦地のプレイボーイダンサーの慰問とか、指揮官はいないけどなんか戦ってるとか、挙げ句に神にあげ奉られたりとか、戦争の狂気が色んなパターンで描かれます。
CGなしなので、リアル、ド迫力、そして美しい映像の連続で圧倒されます。あのワルキューレの騎行も映画のBGMではなくて、攻撃する時に爆音で流す音楽というのが、あるかもと思えてしまいます。
でも80年前の日本もそうだったように、ただ「お国のために」という名目だけで人を殺す戦争の狂気とはこんな感じなんだろうなという気はします。
私は最高の戦争映画、そして強烈な反戦映画だと思っています。
40年の時を超える衝撃──IMAXで観る地獄の黙示録
何度観ても、やっぱり大傑作!!
フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作『メガロポリス』公開を記念してのIMAX限定リバイバル上映で久々に鑑賞
もの凄くエネルギッシュで とにかく画力に圧倒される本作、近年では絶対に作られないであろう細部までとことんこだわったリアルで重厚な映像美、何度観ても惚れ惚れします
この映画史上に刻まれる大傑作を再び劇場で観られる事だけでも感謝なのに、さらに本作は公式にIMAX作品として再構築された最強スペックでの鑑賞、これ以上ない素晴らしい体験に心から感謝です
オリジナルでも充分 凄まじいのにIMAXの高画質で大きな画面、そして腹の底まで響き渡る銃撃・爆撃シーン、ヘリコプターのプロペラの回転音や爆撃機が滑空する音などのサウンドデザインも素晴らしく、ド迫力映像と音響に圧倒された182分、本当に幸せな時間を過ごせました
そんな環境で観た映画史に残る本作の最も有名な名シーン、ロバート・デュバルさん演じるキルゴア中佐が率いる“空の騎兵隊”登場シーンは本当に素晴らしく感動しました
デュバルさんのブッ飛んだ演技とワーグナーの名曲『ワルキューレの騎行』をバックにヘリコプター強襲部隊による凄まじい爆撃シーンを捉えた映像は本当に凄くて何度観ても圧倒されます
10年ぶりぐらいに観ましたが、記憶ほど狂気じみてバイオレンス色の強い作品では無いことが発見でした(もちろんそういったシーンはふんだんにあるけど、自分の中では全編そんな感じの印象があったので)
そして後半のマーロン・ブランドさん演じるカーツ大佐が出てきて語るあたりは相変わらず神がかっていて難かしかった
CGじゃないんだぜ
オリジナル公開時に劇場で観ているが、当時は多方と同じく返り討ちにあってしまった(中学生にわかるわけない)。
今回、ファイナル・カット版をIMAXで公開ということで、久しぶりに鑑賞。(午前十時の映画祭で「ゴッドファーザー」を観て、マーロン・ブランドに惹かれたから)
今あらためて観ると、圧倒される。
どうやって撮影したんだろう。
ヘリからみる地上で逃げ回る人たちやカーツ王国の現地人たちとか、どうやって演出したんだろう。リハーサルとかどうやって。
コッポラの頭の中には絵が出来上がっていたんだろうか。
実際の戦場のようにバンバン爆発してる中でびくりともせず背筋伸ばして演技しているロバート・デュバルとか。
リテイクなんてできたんだろうか。
CGじゃないんだぜ。
CGじゃないんだぜ。
オリジナル版ではなかったフランス人の入植者の件り、
ドヌーヴのインドシナ観てみようかな。
マーティン・シーンもハリソン・フォードも若いけど、一番驚いたのは若い黒人兵士がローレンス・フィッシュバーンだったこと。
意味のない戦争で、戦う意味もわからないまま送り込まれた若者たち、軍人として優れたカーツ大佐の気持ちが少し理解できるかなと思ったら、たどり着いたカーツ王国は、、。
劇場で、IMAXで観ることができてよかった。
(配信とかで観てる人、もったいないですよ)
サタデーナイトライブで、フィリピンのジャングル奥地で常軌を逸した映画撮影を行い王国を築いている監督コッポラを抹殺に行く俳優、をゲストのマーティン・シーンが自ら演じていたパロディを思い出した。ベルーシが出ていたように思うから再放送だったのかな。
戦場で殺人罪? レース場でスピード違反を取り締まる様なもんだ
そんな感じのセリフが印象的で、映画館で体験出来る音響や大画面は超貴重だと思います。
地獄の黙示録のファイナル・カットがIMAXで観れる。何故か2020年の日本公開では観て無かったので、今回の企画を知った時は嬉しかった。
早速 初日に鑑賞(1日1回)。観客は二十人弱と少ない。大きなスクリーンなのに少し残念な気分。
子供の頃に、一番最初にテレビで見た時の疑問は「あの狂ったサーフィン好きな隊長(キルゴア)から何故サーフボードを盗む?」だったが、何年かした2回目(多分DVD)で「そうか、知り合ったばかりのチーフ、シェフ、ランス、クリーン達との距離感を縮める為か」と思ったもんだ。その時の気付きが、今回で懐かしい思い出として甦った。確か2回目か3回目で「あれ、ハリソン・フォードが出てたのか」とも思った。
撮影の為に動物を殺したり、環境破壊レベルの爆破をしたり、今では実写撮影不可能の映像は何回見ても恐ろしい(褒めてはいないが凄い)。
ウィラードがカーツに捕まった後に、ウィラードが付けてた腕時計をカーツが奪って付けている。と今回気付いたのが新たな発見。でも軍から支給されるおそろいの腕時計かも知れない。
最後にカーツの砦を爆破して破壊する "幻のシーン?" を観てみたい。現地政府から「作ったセットは解体してくれ」と言われ「それならば爆破して、それも撮影しよう」となったシーン。
行方不明になった白い子犬が、カーツの所で少し映っていると言う噂は確認出来なかった。
前半と後半で別の作品
コッポラの名作ですが、初見です。テレビでも観てません。
IMAXレーザーで観ました。
ストーリー:前半と後半で別物。前半の緊張感と躍動感、恐怖の中で素晴らしい物語が後半からガタッとつまらん妄想と無言の馴れ合いの世界に突入し、訳のわからないままにエンド。え?なにこれ。出来を悪くした2001年宇宙の旅かよと。これが名作という評価になるのが理解不能。
プラトーンやフルメタル・ジャケットの方が全然上。というかベトナム戦争映画として比べるのも烏滸がましい。
映像と音響:40年前の作品としての再構成というか一からやり直したのか?というくらいIMAXに馴染んでいて、「新作」でも十分に通用するレベル。ヘリコプターが頭の上を通り越していきましたし、背中から狙撃されました。ここは素直にすごいと思いました。
カーツ大佐を殺害するミッションを遂行するウィラード大尉の旅は、戦争...
マローン・ブランドと言う余韻
戦争映画を観るだけでもとても勇気のいることだけど、
ポスターが衝撃的で観たくてもかなりの抵抗があり、今になった。
しかも、ステキ過ぎた若かりしマーティン・シーンを追いかけているうちに
ラストまで無事に鑑賞もできた。
もちろん激しい戦闘シーンもあったが、
思いがけず、苦しくも考えさせられる作品で、ポスターのイメージとはかなり違っていた。
何よりも、ラストを締めくくるべく登場したマーロン・ブランド。
身も心も打ち砕かれたマーロン・ブランドの表情は視覚効果ではっきりとは
読み取れなかったけれど、それが返って彼のモノクロ作品を鮮明に蘇らせた。
彼を起用するにあたり何かとトラブルがあったようだけれど、
孤独で壊れやすい役を演じたらピカイチの彼で正解だったと思う。
彼の作品をもう一度観たい そんな余韻が残った作品だった。
さすが重量感ある映画でした
人生の課題の一つだった、
映画 地獄の黙示録(ファイナル・カットver.)観た
さすが重量感ある映画でした
・ベトナム戦争の狂気の世界に自分が戦場に落とされ、彷徨っているような感覚になりました
・基本ロード(リバー)ムービ
・主役のマーチン・シーンが特殊部隊の大尉役の地獄の黙示録、
実の息子のチャーリー・シーンが新兵役のプラトーン
と、対比できてなかなかおもしろかったです
・また、ベトナム戦争には行っていないコッポラ監督と、
帰還兵のオリバー・ストーン監督との対比もおもしろい
・ラストの空爆カットされた通常verも観た
ストーリーの流からいって、確かに整合性がとれないのでカットの方が良かったのかもしれないと思いつつ、エンタメ的には見栄えがする空爆シーンはそれはそれで良かった
・これって、メタルギアシリーズですよねw
ビッグボスとソリッド・スネークの関係、その他演出、ほぼ元になったんじゃないかと思うくらい影響を感じました
特に、アウターヘブン蜂起、ザンジバーランド騒乱のMGS、MGS2
これでまたひとつ、人生のやり残しリストが一つ減らせました
動物好き要注意!!
新年早々なんちゅうもん観てんねん!って感じだが、いや〜前から気になっていたし、長い映画やしこの休み中にと思い鑑賞。
主人公ウィラードは将校の暗殺を指示され現地へ向かう。その過程で…という話
コッポラが私財をなげうってまでまさに命懸けで作った本作。映像は迫力満点。このシーン必要なんか?と思うところも正直あるんやけど、戦争とはこういうものなんだと訴えるためには必要なんかな。
マーロンブランドなかなか出てけえへんなと思っていたけれど、登場シーンも全体が映らない!あれ?と違和感を感じ鑑賞後検索。太り過ぎて映せなかったんやね(そんなアホな…)
いろいろな解釈あるけれど、ウィラードが語っていた通りカーツは深い悲しみの中にいた。もう普通の人間には戻れなくなっていた。だから、最後は抵抗することなく死を選んだんやろうなあ
私的にドン引きしたのは犬と牛のシーン。犬、あんなに引っ張らないで!!牛に関してはこれほんまの牛ちゃうよね?と思いつつ検索すると…うわほんまの牛なんやとドン引き。物語の演出上そういうシーンがないと成り立たないのかもしれんが、いくら殺される予定でおったとはいえ本物を映画のために使うのはアウトやと思う。動物好きやから、このシーンなければもう少し評価できたかも💦
とにかくコッポラはベトナム戦争の無意味さを訴えたかったんかな。きっつい映画やったなあ。印象に残る映画ではあったが再鑑賞はしないかも。
ワーグナーが印象的。
戦争映画の傑作です
何故彼の言葉に聞き入るのか
国家と戦争と欺瞞・・・
2022年9月20日のBSプレミアムでの放送録画をようやく鑑賞した。
様々考察させられる映画。特に欺瞞という言葉が印象的だった。ベトナム戦争には欺瞞があふれている。それが、直接的にも間接的にも語られていた。国家による欺瞞から戦争の最前線での欺瞞。あの民間カメラマンもマスコミの欺瞞の象徴だったのかも。すぐに連想したのは、太平洋戦争での日本軍や国家の欺瞞。・・・そうか、アメリカだって同じようなことを経験したんだな・・・と思った。が、日本やアメリカに限らず、そもそも戦争というものに純粋な大義や正義はなく、欺瞞に満ちていくものだ、ということに思い至った。始める時は大義があっても、続けるうちにいろんな思惑でねじ曲がったり、局所的に見ると倫理に反する行動にあふれたりしてくるのは、これまでの戦争でよく見聞きしたこと。戦争を始めたら最後、欺瞞に満ちた国家と化す。国民はそれに翻弄されて地獄を見る。カーツの最期の 「恐怖・・・恐怖・・・」とは一体何のことか明確ではないが、そんなことなのではないかと思った。あらためて、戦争は絶対に始めてはいけないと強く思った。
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