地獄の黙示録 ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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1980年ベストムービー!⭐️✨
この映画のテーマは、"戦争の狂気"…なんでしょうか?…なんでしょうね(笑)
しかし、この作品から直感的に感じるのは、敵を爆撃する"カタルシス"と未知の世界に放り込まれた"恐怖"…そして、"恍惚"です。
ラストへ向けてだんだんと混沌としていく様は、"危険な匂い"がぷんぷんしますね(笑)
名作です。
*梅田ブルク7"ドルビーシネマ"にて鑑賞…これ以上はないというほどの音響とスクリーンで観られて良かったです。もしこれで料金が安く観られるのなら、この映画館にはもっと通いたいんですが、6ポイント鑑賞とか、そういうサービスがほとんど無くて、つい他の劇場へと足を運びがちです(笑)
*大きなスクリーンで楽しみたい作品です。
紛れもない地獄を見た
DolbyCinemaで鑑賞。
恥ずかしながら初めて観た。
いや、もうとにかく圧倒されっぱなし。
戦場でのシーンでは座席がマジで揺れるくらいの大迫力。ヘリコプターの音や銃弾の音。ナパーム弾、ミサイル…残虐兵器の総力戦とも言える狂気で満ち満ちた戦場描写。没入感出るカメラワークと背筋の凍る悲惨なバイオレンス
負傷兵など兵士の描写はやや劣るが現在でもおそらく1番リアルで規模のデカい戦争映画だと思う。これがCG無しというのが信じられない。コッポラやっぱ凄い…製作費いくらなんだ…
「前半満点だが、後半0点」と語った当時の評論家がいたらしい。
確かに前半はリアルでド迫力の戦場を描かれていて完璧。
それに比べ、後半はフィクション感が出てしまい、戦場の描写も控えめ。
だがその代わりにベトナム戦争が如何に愚かで意味の無い戦争なのかが十二分に伝わってくる。
ただの反戦映画とは違い、祖国の存在や戦う意義をリアルタイムで兵士の目線になって考えさせられる。そこまで深く掘り下げるのがコッポラらしい。
あらすじとしての本題となる王国に着いてからは地味で極限状態に陥った人間の心理を描いていく。正直ここは少し雑だな、と感じた。
何故このような王国を作ったのか?という疑問は残るし(多分観客に委ねている)何より主人公の心理的描写に物足りなさを感じた。
しかし、やはり雰囲気がすごい。
ベトナム戦争特有の狂気が現地住民や家、米軍兵士の狂った考え方(サーフィンのくだりはバカバカしすぎる)を繊細かつ大胆に描いていてまさに「地獄の黙示録」としか例えようのない作品
でした。
追記
別のこれまた評論家が「ストーリー性はあるようでないものである」と語ったらしいが共感してしまった。
ストーリーは? 兵器の光跡、ジャングル、川、ヘリ、 ネタバレ
丸の内ピカデリーで。2020年7月。 元米軍の高官がベトナムでカルト宗教の教祖になり、それを殺した大佐が、新たに教祖になる。 残虐なシーンが苦手なので、、、。
ストーリーも共感できない。
戦争の狂気を描きたいなら、下手にスジを作らず、いろんなシーンで、描いて欲しかった。 しかし 撮影には お金が掛かっているのが 判る。ヘリや戦闘機とばすして、爆発させ、、、。
ワーグナーの曲が、有名だが、いまいち 合っていないような、、、。
キューブリックがクラシック使ったら真似した?
米国が、ベトナムに首を突っ込まざるを得なかった事情などが、現代の我々にはピンとこない。
たぶん 当時は のっぴきならない状況だったかと。
ベトナム戦争から何を学んだのか
1945年7月、連合国はポツダム会議において、「インドシナは北緯16度線を境界とし、北は中華民国、南はイギリス軍が駐留。インドシナの独立は認めない」と決定。当時ベトナムには、日本がフランス植民地軍を退けた後に独立を許可したことに始まる、「ベトナム帝国」が存在していました。1945年8月、帝国首相のチャン・チョン・キムはハノイにて「独立を与えた日本は敗れたが、ベトナムは心を一つにして我々の政権を築こう」と演説。欧米による植民地統治の再開を拒絶します。続いて、ベトミン20万人のデモ隊が日本軍が撤退した後の政府機関を次々に占拠し、ハノイクーデターが成功。その後9月2日に、ホー・チ・ミンが独立宣言を発し、ハノイを首都とする「ベトナム民主共和国」を樹立します。
フランス軍とベトミンの全面戦争勃発は1946年12月。第一次インドシナ戦争。ディエンビエンフーでのフランス軍の敗退、ジュネーブ協定による第一次インドシナ戦争の終結、ジエム政府の樹立(ベトナム共和国=南ベトナム)などを経ますが、そのジュネーブ協定に基づく南北統一選挙が実施されなかったことを不満としたホーチミンが、1959年「第十五号決議」なる、事実上の「ゲリラ戦の開始宣言」を出し、1960年12月「南ベトナム解放戦線」が「ジュネーブ協定を無視したジエム政権とその庇護者であるアメリカの打倒」を掲げて宣戦布告。翌1961年1月、35代大統領に就任したジョン・F・ケネディは同年5月から、特殊作戦部隊600人を派遣すると同時に、物量に任せた軍事物資の支援を開始し「南ベトナム解放戦線」を壊滅させる戦争に本格的に介入。泥沼のベトナム戦争が始まります。
日本も歴史に関わっています。フランス植民地軍を武装解除し独立させたのが日本。1946年に中国共産党が開設した士官学校で、ベトミンに戦闘指揮や、戦闘技術、土木を教えたのが旧陸軍の軍人たちで、その数800人弱。北ベトナム軍は中国共産党から支援される武器を使用しますが、その中には日本軍から鹵獲した小銃もあったとのことです。
そもそも、欧州は「植民地政策の復活」が目的で。アメリカは「共産主義への潮流を止める事」を目的に、この戦争を行った訳です、物凄くザックリ言うと。太平洋戦争で、日本軍が欧州の植民地軍を、いとも簡単に退けた様を見たアジア諸国の人々は、日本軍人や元軍人に士官としての教育を受け武器を入手したことで、自ら戦う事を知る。士気も高い。また、ジエム政権時代の反政府勢力への弾圧(80万人が投獄、9万人が処刑。フランス軍が残したギロチンが使われた。)への報復の機運は、ベトナム全土に渦巻いていたでしょう。
一方で、大義らしい大義の無い戦争のために、インドシナくんだりまで派兵された連合国側の士気は最低。これが戦闘を長引かせたと言われています、真っ向マジに。
米軍のダナン上陸は1965年。大統領はジョンソン。有名なソンミ村虐殺が起こります。ホーチミンルート(物資の支援ルート)を断つために、周辺国とも戦闘を開始します(ラオス&カンボジア)。ジャングルが苦戦の原因と、枯葉作戦が実行されました。
1969年1月、ニクソンが大統領に就任。未だ戦争は続いてましたが、「名誉ある撤退」作戦を開始。キッシンジャーが北ベトナムとの和平交渉を開始します。ところが。中国まで訪問した和平交渉が暗礁に乗り上げたニクソンは、講和条件を有利にするため、停止していた北爆を再開。ハイテク兵器も大量投入。結果的に和平交渉は収束に向かい、1973年1月27日にパリ協定が交わされ停戦。ニクソンは1月29日にベトナム戦争の終結を自国民に宣言し、1961年から始めた軍事介入は、終わりを告げました。
※以上はザックリと簡素化してます。面倒な国々の関与・干渉などはバッサリと割愛。
映画はニクソン政権時代、ベトナム戦争の末期。
自分だけは被弾しないと自信を持つキルゴアは、アメリカの象徴。有名なサーファーの波乗りを目の前で見たいと言う理由から、ビーチ沿いの村を襲う。結果、女子供を含む多くの命が失われ、部下も重症を負うが「俺の部下を助けろ!」と叫ぶ。アメリカ至上主義の象徴じゃね。ワグナーのワルキューレをバックにUH-1の編隊が村を襲うシーンや、F-5A Freedom Fighterの爆撃は、実写の迫力に圧倒されます。
ド・ラン橋で闇に向かって機銃を撃ち続ける兵士。指揮官はどこだと尋ねるウィラードに明確な答えが帰ってこない。そもそも兵士の意識はLSDでぶっ飛んでいる。ドーピングで恐怖を覆い戦争している。統制も正気も失った部隊の姿はアメリカへの批判。
ミラーは恐怖から機銃を乱射し女を殺してしまいます。何ものかへの恐怖に理性を失う姿は、ジャングルを枯らし、北爆を再開させたアメリカへの皮肉。
カーツが王国を築いていたのはカンボジア。歩く先々で、狂気としか思えない殺戮が繰り広げられています。結局、それが「世界」なのだと。
リアリティと言う面では「有り得ない」ところが目に付くため、やはり「叙事詩的」と言うしか無いんでしょうが。にしても、公開当時は若かった俺にとっては衝撃的な作品でした。
"Apocalypse" はギリシャ語源のキリスト教における「黙示」で、「神が人に示すこと」。神ってカーツ?本当の神?この映画の世界観で神?カーツが示したことは「お前が生活する世界も狂ってる。この王国と何が違う。今更、何を言うのだ」
ウィラード役はハーベイ・カイテルが演じる予定だったけど、契約に合意できず、それがハリウッドを干された原因になったとか。あれが、17歳の頃のローレンス・フィッシュバーンだったとか。今、知って驚いてます。
ベトナム戦争からアメリカが学んだことは「兵士はキッチリと鍛え上げてから戦地に送り込む事」。いや、そこじゃ無いでしょ、ってのは別の話で。
午前十時の映画祭で鑑賞。
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4/28 ちょっとだけ追記
現地にとどまり自衛団を形成しているフランス支配層が描かれていました。ベトナム戦争末期に、あんなところで生活できるなんて、少なくともベトナムじゃないよね。カンボジアかラオスかなぁ。にしても。インドシナの植民地では、社会主義思想を背景とした独立戦争が全土を覆う中、居座りつづける心理。新しい世界の潮流を受け容れられない、欧州列強の支配者層の姿は、「それがこの戦争を引き起こしたのだ」と言う事を象徴的に描写してるのだと思う。未亡人とのロマンスは蛇足。
で、ミリオタです。
当時のベトナム戦争で使われていたのは、Patrol Boat, River (PBR)。MK.1とMk.2がありますが、全長が40cmしか違わないので、見分けがつきません。ブリッジやコックピットにはセラミック・アーマー(防弾チョッキなどにも使われる減衰材)が装甲されており、ライフルやマシンガンの銃撃程度なら耐えられます。映画の中では機銃はRearに一つだけ取り付けられています。所謂、M2HB。 Browning .50 caliber machine gunです。第二次世界大戦の頃から使われており、戦闘機の機銃にも使用されたりしてます。
.50 caliber は弾丸のサイズ。12.7mm x 99mm。この99mmは薬莢の長さなので、銃弾の全長はフルメタルなら130mmくらいあります。つまり、めちゃくちゃでかくて威力もあるんです。なんせ重機関銃。相対速度が大きければ飛行機の主翼をぶっ飛ばしたりします。連射すれば、建物の壁を打ち砕いたりできます。何が言いたいかと言うと、この弾を直接ヒトが被弾すると、身体には大穴があいて千切れます、多分。
と、無駄に突っ込んでみた。
そんなシーンが見たかった訳じゃないけど。
と言うか、哀しいシーンだった。
究極のPTSD体験。
個人的な戦争映画ベストのこの作品。このフィルムのリアリティはカメラで戦争を撮るのではなく、戦争をカメラで撮ったからこその迫力だ。IMAXで観た本作はサランドを初採用したと言われるだけあり音響が素晴らしい。そして本作を観た夜DOORSのthe endを聞いて寝るとものすごい悪夢にうなされた。内容は刃物に関するものであり、それは劇中でカーツが話していた「恐怖」そのものだ。それこそがこの映画の持つ力であり本作が今まで以上に恐ろしい映画であると感じた。
重いけど迫力満点、あっという間の3時間
多分昔テレビで観たような気はするけど、コッポラ好きとしてはIMAXで観ておかなくては!と思い鑑賞。
(狂ってるとしか思えない)キルゴア中佐がサーフィンをしたい、させたいがために朝っぱらから村を攻撃し、森林を吹っ飛ばすナパーム弾の迫力と、その攻撃の為に「ワルキューレの騎行」を大音量で流しながら編隊を組み出撃するヘリコプターの一団を観るためだけでもIMAXで観る価値はあると思った。
そして、川を上っていくにつれ現れる集団や展開に、長期に渡ってダラダラと続けられたベトナム戦争に満ち溢れた狂気は十分に感じ取れた。
狂気と迫力、全編を通して感じる(出口の見えない)陰鬱さはやはり映画史に残る傑作だと思った。
あと、出演者についての予備知識無しで観たので、観ている間ずっと主役のウィラード大尉を演じているのがチャーリー・シーンだと思っていたらエンドロールでその父親のマーティン・シーンだと分かりすっきり。
エンドロールで知ってる名前が次々に出て来て、あの人が若かりし頃はこんなだったのかと驚きも沢山あった。
映画以上に狂った現実
恥ずかしながら、初めて鑑賞。
爆破、爆撃、全てのシーンが本物なので、まあ迫力がすごい!
そしてIMAXで体験する音がえげつないほど臨場感を感じさせる。
「ワルキューレの騎行」が流れるのは知っていたが、実際ヘリから爆音で流してたんだね。
なかなかに狂ってる世界。
前半は、戦争での迫力あるシーンの応酬と、クレイジーなキャラクター達のやり取りで、ワクワクハラハラしっぱなしだったんだけど、後半それが失速。
ラストはなんだかグダグダで、良く意味がわからなかった。
後から、町山智浩さんの解説を聞いたら、色々と納得。
https://www.youtube.com/watch?v=ue2Q7JyiVQw&list=PLNsLxcJ2i0Qs7yRBzbWbk9Eg-2lIN9EqK&index=19
想像を絶する程、大変だったんだな。
監督って大変な職業だ…
自分の中でコッポラという巨匠監督のイメージが変わった作品。
元奥さんのメイキングもあるみたいなので、ぜひ見たいと思った。
傑作であると信じたい
キリスト教徒ではないが、新約聖書の「ヨハネ黙示録」は読んだことがある。数字がたくさん出てくる文章で、中でも七が顕著に多い。七つの教会、七つの霊、七つの金の燭台、七つの星、七つの灯、七つの封印、七つの角、七つの目、七つのラッパ、七つの御使い、七つの雷、七つの頭、七つの冠、七つの災い、七つの鉢、七つの山、七人の王といった具合だ。人間を指す数字は六百六十六である。
「ワルキューレの騎行」を響き渡らせながらのヘリコプターの編隊の有名なシーンは、映画館の大スクリーンと大音響で鑑賞すると凄い迫力だ。空挺部隊のキルゴア大佐の狂気がヘリコプターのローターによる熱気のうねりとともに画面に広がる。アメリカ軍のずっと向こうにいるジョン・F・ケネディの狂気が透けて見えるようだ。ケネディの最期となったダラスのパレードにも「ワルキューレの騎行」が似合う。
ウィラード大尉を演じたマーティン・シーンは終始無表情の演技で、凄腕の殺し屋のリアルな素顔を上手に表現した。この男が他人の死に眉ひとつ動かさず、感情を一切顔に出さない冷酷無比な暗殺者であることはすぐに分かる。そしてその動機は冒頭でうまく説明される。つまり戦場という極限状況に慣れすぎて、平凡な日常生活では生きている実感が沸かなくなってしまったのだ。同時期に公開された映画「ディア・ハンター」でロシアンルーレットを繰り返す男たちにそっくりである。
20年に及んだベトナム戦争は、終盤になるとカオスの様相を呈してきた。南北のベトナムそれぞれに東西の陣営が応援に付き、冷戦の代理戦争の意味合いも加わって、正義の定義や概念さえ疑わしくなってくる。そして無意味に犠牲者を出し続ける戦争に対する嫌悪が世界に広まり、アメリカ本国では反戦の声が大きくなる。こうなると戦争の英雄はもはや誕生することがない。そしてサーフィンをするために島を焼き尽くすような意味不明の作戦が実行される。
残念ながら「ヨハネ黙示録」にあるような七という数字に関するメタファーのようなものは作品の中では発見できなかったが、戦争が地獄であり、その目撃者は地獄を黙示された者であるという意味合いは受け取れる気がした。本作品自体がカオスのような作品なので、観客はいつまでもこの作品を消化することができない。
「ヨハネ黙示録」の最終章には次の言葉がある。
見よ、私はすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれの仕業に応じて報いよう。私はアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門を通って都に入るために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。
まさにこの言葉を映像化したようなシーンが多く登場する作品であり、ダンテの「神曲」や源信の「往生要集」を彷彿させる。イデオロギーやヒューマニズムよりも人間の根源的な不幸を壮大なスケールで象徴的に描き出す、傑作であると信じたい作品だ。
「IMAXレーザー/GTテクノロジー」シアターで
1979年の劇場公開版より30分長く、2001年の特別完全版より 20分短いバージョン。デジタル修復も実施。
映像は撮影時のオリジナル・ネガフィルムを初めて使用、 音声は劇場公開版のプリントマスターを使用したことで、 コッポラが長年望んでいた没入感や臨場感を実現。
迫力あるサウンドも体感できる。
以上公式サイトより。
IMAX スクリーンフルサイズでは無かった
上下に黒みが入っている
想像以上のスクリーンの大きさだったので逆に良かったかもしれない
音の迫力の方がすごかった
映像で行くと影 がくっきりという印象
初っ端からやっぱり狂ってる
戦争の狂気
反戦映画に見える
タイトルは最後に出てくる
地獄の恐怖
水牛さんが山刀でぶつ切りにされるのも狙って撮ったわけちゃうってホンマか
キルゴア中佐がロバートデュバルっていうのも なかなか判りにくいが
クリーンがローレンスフィッシュバーンって言われても 未だに繋がらない
欺瞞
このバージョンはラストの 爆撃シーン がない
史上最速の3時間だった…
これは伝説の映画となるわ…。
なにがそう思わせたのかは分からないが、ずっと面白かった。
思っていたような映画とは違かった。
"やばい"とか"狂ってる…"って感情が大半だったけど、それであってるよね?
最初のアパートシーンから、独特な雰囲気が流れてて、ずっと主人公の独白で進んでいくから、これ最終的にやばいほうに進んじゃうんじゃないか…ってずっと思っていたけどそうではなかったね。
印象的なシーンが多すぎて語れないけど、マーティンシーンはとにかくかっこよかった。寡黙な演技が最高だし、孤独なかんじがね…。ポスターにもなってるあのシーンはとくに素晴らしかったな。
シーンどこをとっても独特で、サーフィン異様にさせたがる大佐とかね。
それに加えてすごいのがIMAXで!!
まずこれだけ古い映画をあんだけの画質にしたことと、音響。
そもそも地獄の黙示録自体、ドルビー?の立体音響に初めて取り組んだ作品らしいけど、IMAX版ではそれが十分に生かされていたと思う。すごかった。この時代に観れることに感謝。
やっぱり凄い作品だった!
オリジナル版は中学生の頃に観賞。
全く記憶に残って無かったけど観賞中、徐々に記憶が甦って来た感じ。
観賞後、真っ先に調べたのが本作の制作費。
何と日本円で90億円!
ヘリコプターの大編成。
ジェット戦闘機の編隊。
森林を吹っ飛ばすナパーム弾。
全てのブッ飛び度がハンパ無い!
お金使ってる感が凄かった(笑)
アメリカ兵のやる事も全てがブッ飛んでいてパワー溢れる作品。
凄い映画だったって記憶はあるのに何で記憶が飛んでしまったのか?
自分的に不思議でたまりません(笑)
撮影当時は映像の加工技術も無いから全て実写で撮影と思うけどこれは凄すぎた!
どこかのテーマパークのアトラクションを思い出すシーンが満載だった印象。
この作品をヒントにしたライドが沢山ありますよね( ´∀`)
冷えたビールと温かい食事
冷えたビールと温かい食事を楽しみにシューティングゲームのようにベトナム人を殺戮する傲慢なアメリカ人。
こんな戦場にいたら誰だって狂ってしまう。
アメリカンスナイパーでもそうだったけど、帰国した自宅の青い芝生でガーデンパーティーをしていたらきっとまた戦場に戻りたくなってしまう。それほどの狂気。
戦場でサーフィンをしたくなる陽気な狂気。カーツ大佐の生首の帝国の狂気。ウィラードの暗い瞳の狂気。
私達はどうしても映画のなかの出来事と思ってしまうけど、それは現実におきていた事。そしていつの間にか私達はアメリカ人の立場からアメリカ人の視線で戦争を見てしまいそうになる。
アメリカ人はベトナム人を茶色い猿だと言っていたけど、原爆を日本に投下したのも私達が黄色い猿だったから。
どうしても同じ白人のドイツやイタリアには抵抗があって落とせなかったと。
こんな狂気を改めて見せてくれたコッポラ監督と大迫力と臨場感でアドレナリンを放出させてくれたIMAXには感謝。
地獄を観た。やっぱり凄い映画だ
原題は「アポカリプス・ナウ」 つまり今現在こそが黙示録なんだって題なんですね。
今回IMAXで観て、若い頃にはよくわからなかった映画の中身が少しわかった。映画は題名通り、ベトナム戦争を舞台に地獄を描いているんだってことがわかった。
イントロ:戦地ではあれほど帰りたいと思っていたのに、故郷に帰っても辛いことばかり。逆に故郷では戦地に行きたいとばかり考えてしまう地獄。
前半:戦地で繰り広げられる狂気の世界。サーフィンするために村をナパームで焼き尽くす中佐。戦地に似つかわぬ、けばけばしいプレイガール達による慰問。プランテーション農業を維持し、正装での夕食にこだわり続けているフランス兵達とその家族。上官なき最前線での戦い。次々と現れる不可思議なシーン。中でも強烈なのは、一般人の船を検閲しているうちに、ふとした弾みから乗船していた一般人全てを乱射した後で、かすかに息をしている女性を見つけ、彼女を必死に助けようとするシーン。乱射に対してはなんら悪びれることはなく、殺そうとしたその相手の命を必死でつなぎとめようとする、通常からみたらイカレた欺瞞に満ちた行動。それを誰も違和感を感じずに行わうという地獄。戦争の前線がいかに人間を押しつぶしているかを表す。
後半:なんのために戦うのか。本国と前線の思惑がかけ離れた中でも、自分が信じるものを信じて進んでいたら、ジャングルの王となていたカーツ。優れた兵士による部隊を構成できたにもかかわらず、何のために自分はこれを作り上げたのか、本人でもわからなくなていただろう。マーティンシーン演じるウィラードの視点に立つことで、カーツの足取りを知り、その行動に少なからず共感?を感じながら観ているこちらにも、やはりわからない。わからないのに王を続けなければならない地獄。
アポカリプス・ナウ、いま現在の黙示録、タイトルそのままの映画だ。
今回は3度目の編集による、監督として完全とした版。20代で自分が観たのは、最初の147分版だ。2002年の特別完全版203分は観ていないけれど、今回の182分版も十分長いぞ。かつ、前半最高、後半がっかりという評価もチラホラあるのがわかる気もする。制作裏話的に、カーツ大佐役のマーロンブランドが監督の意向に反し太ったまま現れたとか、原作も読んでないとか、金を受け取ったままキャンセルしようとするとか、台風でセットが丸々破壊されたとか、デニスホッパー(カメラマン役)がシャブ中だとか、特に後半に関してはたいへん同情の余地ありという状況で完成させたとことをネットで知りました。ならばしょうがないかなと思いますが、たしかに前半のキレキレ感に比較すると、後半のもっさり感が際立っちゃいます。これはこれで思わせぶりな感じだけれど。やはりカーツ大佐が、不可思議な感じは出せたが、人間的魅力までいかなかったことが後半の残念さの原因でしょうか。
後半もうまくいってたら、ほんとにすごい映画になってたんだろうな。いまでもかなりすごい映画と思うけれど。
この映画でワルキューレを知ったのは自分だけだろうか?
IMAX は初めてでしたが、迫力がありますね〜。TNET と007 の予告観ただけで、もうお腹いっぱい、へとへとでした。映像もさることながら、ウリは音響ですね。
"ナパーム弾の香り"
サーファー野郎!キルゴア中佐の名言?迷言?そんな不謹慎極まりない劇中で最もぶっ飛んだセリフ、どんな臭いなのか?その場に居たくはないが、嗅いでみたい!?
やはり、キルゴア中佐の波乗りシーンが観られないのは非常に残念でならないが一番悔しいのは本人であり?ボードを盗まれヘリで捜索するシーンは笑えるし、爆音がそこら中で鳴り響く中、ビビりもせずに平常心?カーツ大佐の存在すら掻き消してしまうインパクト絶大なキャラを演じたロバート・デュバルがヤバ過ぎる!!
まさか二度も映画館で観れるとは思わなかったが、今回はIMAXレーザーでの鑑賞でスクリーンのデカさに圧倒されたのも束の間、その状況に慣れるのも早く一回目に観たシネマート新宿の古びた劇場の雰囲気など、圧倒的にシネコンを上回る衝撃度にIMAXの凄さがイマイチ伝わらず!??
オリジナル版、特別完全版、本作のファイナル・カットと全部観ている中、特別完全版とファイナル・カットの違いの差が難しくもあり?フランス人のシーンに意味はあるのだろうが退屈に感じてしまうし、ラストは炎に包まれる中での"The End"が最高な訳で、オリジナル版が一番好きなのは否めない。
The Doorsに一瞬流れるストーンズのサティスファクションとロックンロールのイメージが強かったが、基本的にシンセサイザーの音が流れる音楽が印象的でもあり、父と子の共同作業が素晴らしくコッポラ一家は才能溢れる人材がテンコ盛り。
極め付けはやはりデニス・ホッパーの存在感、終盤に突如として現れアッサリと消えてしまう、まるで「アメリカン・ドリーマー」からそのまま出て来たかのような異端児ぶりが堪らない。
イカれた人間が集まった映画は絶対的に面白い、このイカれ具合に勝る映画を知らないし、この先も「地獄の黙示録」を超える映画は作られないと断言!??
闇の奥から見つめるもの
映画史に残る攻撃ヘリ部隊の奇襲シーン始め、西部劇を模したプレイメイトの慰問やカーツの異様な王国など、撮影監督のヴィットリオ・ストラーロの映像は妖しく官能的な魅力に溢れています。一口に戦場の狂気と言えば簡単ですが、主人公が川を遡上し暗殺のターゲットであるカーツを追体験することは、人間の本質の原点への回帰のようで、非常に内省的かつ難解です。結局、正気を保つために狂気に振れるのか、それとも元々狂気が本質なのか、川の上流の先にある闇の深淵の不気味さにふれたような気がしました。
ここが、地獄の最終到達点。
IMAXで鑑賞。
「特別完全版」よりは観易くなったものの、最初のバージョンが一番好きだなぁ、と改めて実感しました。興行的な制約のせいとは云え、簡潔にまとめられているのは確かなので…。
前半のナパームがハイライト過ぎて、後半の禅問答みたいなカーツ大佐との対決が冗長に感じてしまいました…。最初のバージョンにもそのキライはありましたが、そこへたどり着くまでにフランス人入植者のシーンがあることで余計に中弛みしたような…? しかし、これがフランシス・フォード・コッポラ監督が欲した「地獄の黙示録」の究極の姿―。監督自身も撮影の渦中でテーマを見失ってしまったという、まさに生き物のような怪物映画に新たな命が吹き込まれたように感じました。
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本作を映画館で観られて幸せでした。
IMAXという最高の環境で、まさに本作を体感! 極上の音響で「ワルキューレの騎行」が流れ、ヘリの爆音が鳴り響き、炸裂したナパームに体が痺れました!!
最後にこれだけは言っておきたい!
大スクリーンのナパームは格別だ(笑)
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