「対比」WAVES ウェイブス twさんの映画レビュー(感想・評価)
対比
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初めて書くレビューなので駄文ですが悪しからず。
この映画はまさにwave"s"だった。
まず、360°回転するカメラ、兄が元カノを殺した後から狭くなるスクリーン、妹に彼氏ができてから元のサイズに戻るスクリーン、そして最後はまた車の中で360°回転する。360°映すことでスクリーンに映せる最大のサイズにしたのではないだろうか。最大から最小へそしてまた最大へと波打つかのように。画面が普通のサイズから回転するシーンに移る直前、音楽の鳴る方向が回転していき、"お、回るか"と期待させてくるようでとても心地が良かった。このようにこの兄妹の心情とリンクして画面のサイズが大小と変化していった。
次にホームパーティーの光とパトカーの光も印象的であった。兄が殺人を犯す直前、家の中は赤と青の光に包まれておりパトカーのサイレンを連想させた。その後、案の定パトカーの光が画面いっぱいに映る。"妹編"の時も最後にパトカーの光が一瞬映ったがそこは無理やりだと感じてしまった、、
そして最後のエンドロールが終わった後の息づかい。これは兄が殺人を犯す直前の荒々しいものとは違い、安心したかのような妹の息づかいであった。このエンドロール後を聴かなければこの映画を観たとは言えないのではないか。
この他にも対比するシーンは多かったが、このように対比を繰り返しまるでたくさんの波を打っているかのようだった。であるからwave"s"なのではないだろうか。
映像的にとても綺麗で満足のできる映画でした。最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。
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