血筋のレビュー・感想・評価
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黒竜江省には行ったことあります
中国の朝鮮族として生まれて日本に移住した監督とその家族がとても興味深くて引き込まれてしまいました。現代になっても家父長制が強く残っているんですね。
アボジは作品のキャラクター的にはめちゃくちゃ面白いけど、実父だったら嫌だなあ。“血と骨”みたいですね。それに家父長制のやりたい放題が本当に無理で監督に同情してしまいました。中国は韓国より家父長制が強くないと聞きましたが実際はどうなんでしょうね。
中国も韓国も近いとはいえ、やはり日本とは違いますね。監督も大変な葛藤があったと思います。私は中国の朝鮮族が住む黒竜江省に行ったことありますが、モンゴル族や他の少数民族も住んでましたよ。過去には清王朝が支配していましたし、国家(国境)ってなんなんでしょうね。
血筋は大事?
品格の大切さを知る
やっと観ることが出来ました
観ることができて良かった映画
この映画の存在を知ったのは数年前でした。友人のFacebookのタイムラインにあがってきて、ああ、同じ大学の方が作った映画か..気になるなあ...と。新潟上映に行きたかったのですが、ちょうどコロナの時期で行くことが出来ず。ようやく東京上映で観ることができました。なんでしょう。観ながら、いろんな感情がふつふつとしてきました。撮影者の気持ち、お父さんの気持ち、登場してくる全ての人に、ぐらっと気持ちを揺さぶられました。お父さんの言い分には、どこか理解し難いことが多いのですが、そこには、父として、男性として、自分の子どもに対しての愛が溢れているように私は思いました。見終わった後、自分の家族のことを思い出しました。。
違う国の家族の物語ということで、初めは文化の違いなどが描かれていく...
ともに生きる苦悩と喜び
ほんとうに、あっという間の73分。面白かった。
上映ギリギリに映画館に駆け込んだと思いきや、買ってきた飲み物に口もつけぬまま、映画が終わっていた。
監督(ソンウ)は今どんな表情をしているんだろうとか、どんな気持ちでカメラを回しているんだろうとか、そういうことを終始考えていた。画面には出てこない、ソンウを正面から見てみたい、と。
不器用すぎるお父さんの心境と、戸惑う息子(ソンウ)の葛藤を思うと、とても胸が苦しかったのだ。
自分にとっての絶対的な存在(大切にしたい人)は、自分とあまりにも価値観や思考が違いすぎている、と知った時、人は途方に暮れたり、絶望したり、その事実を受け入れ難く思う。
それでも、共に生きていくには、どうすれば良いのか。そんな葛藤を感じたし、私自身も思い当たる節がある。
答えはないけど、人とともに生きていく苦しみと喜びを、見つめ直す映画だと思った。
何回も観たい!
通常カメラを向けられると被写体は緊張や照れで取り繕ってしまうが、こ...
通常カメラを向けられると被写体は緊張や照れで取り繕ってしまうが、この映画の登場人物はとても自然体で赤裸々に写っており、思いの丈を語っている。かと思いきや、カメラに向かって深い感や照れ臭さを露わにする場面もあり、そこもまた被写体の人間味が出ており、この映画のリアリティの部分を際立たせている。
この映画のこれまで以上の快進撃が心より楽しみです。
「痛々しさ」と向き合うこと
幾ら傷つけられても、嫌な思いをさせられても、「自分の親だから」「自分の子供だから」「家族だから」許してしまったり、我慢してしまったりする。私は、器にこびりついた中華料理のソースをガリガリとスプーンで刮ぐ祖母を見て、またかと呆れ、注意しても無駄だなと諦め、その卑しさが自分の血にも流れているのではないかと恐怖を抱きつつ、何の指摘もせずいる。
この映画の主人公(監督)は、そんな身内の見たくない部分になんで?どうして?あなたはなぜそうするの?そうしないの?と淡々と問い詰め、責め、突きつける。その、痛々しさに気が狂わないで向き合える精神力の強さが、常軌を逸している。
中国朝鮮族という文言や不法労働者という社会的ワードにあまり深くとらわれる必要はないと思う。家族というしがらみに息苦しさを覚えている人なら、きっとこの痛々しさに見覚えがあるんじゃないだろうか。
色々な気持ちになった映画
知らないはずのクセ
親と子とは
誰しもが持っている、親子像。
自分の親、子はその親子像に当てはまっているだろうか。理想の親、子。現実の親、子。あまりにも生々しく映し出される、ある1組の親子の姿。そこには冷たいようで温かい、温かいようで冷たい感情、溢れ出しているようで、溢れ出していない感情、悲しいようで、悲しくない、そんな様々な感情が73分間ずっと交錯する。
世界中どこを探しても”普通”の親子なんて見つからない。しかし、この1組のユニークな親子の姿を見ていると、美しいようで、汚い、汚いようで美しい人間の本質が見えてくる気がする。この映画は単純な親子の再会物語ではない。様々な感情が行き交い、人間の姿を見せられ、自分のアイデンティティまで考えさせられる。
親子というものをいつも1組の離れがたいペアのように考えてきた価値観を覆された。
父と息子と叔父
血筋
後ろ向きな心の支え
家族という存在
おもったよりおもしろかった
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