劇場公開日 2020年3月28日

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「ともに生きる苦悩と喜び」血筋 KHさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ともに生きる苦悩と喜び

2020年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ほんとうに、あっという間の73分。面白かった。
上映ギリギリに映画館に駆け込んだと思いきや、買ってきた飲み物に口もつけぬまま、映画が終わっていた。

監督(ソンウ)は今どんな表情をしているんだろうとか、どんな気持ちでカメラを回しているんだろうとか、そういうことを終始考えていた。画面には出てこない、ソンウを正面から見てみたい、と。

不器用すぎるお父さんの心境と、戸惑う息子(ソンウ)の葛藤を思うと、とても胸が苦しかったのだ。

自分にとっての絶対的な存在(大切にしたい人)は、自分とあまりにも価値観や思考が違いすぎている、と知った時、人は途方に暮れたり、絶望したり、その事実を受け入れ難く思う。
それでも、共に生きていくには、どうすれば良いのか。そんな葛藤を感じたし、私自身も思い当たる節がある。
答えはないけど、人とともに生きていく苦しみと喜びを、見つめ直す映画だと思った。

何回も観たい!

KH