「信じることの最初は、親とのかかわり」星の子 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
信じることの最初は、親とのかかわり
私たちが知っている芦田さんの幼かったころから、先日のこの映画の会見での「変化」に多くの人が驚きました 彼女自身の成長をみて、この映画に描かれるような深い親の愛情を彼女は得て今日まできたのではないか、と思いました 原作を直前に読みましたが、原作通りの内容でした
中学生くらいになって、自分の家がよその家との違うことに、いろいろ気づくのでしょう 持ち物、服装、弁当の中身、そんなことで優劣や序列がつき、「自分の学校での位置」「上手に生きていく術」を身につけるのであろう それが気にくわなければ、「こんな家に生まれたくなかった」と親を、家族を罵倒する子どもも多いのだろうが、それを煩わしく感じつつも親の愛情を、このちひろは受け止めている 子どもの力ではどうしようもない「運命」に、姉は家を飛び出したけれども、ちひろは自分が病弱であったことを贖罪するかのごとく、両親に向き合っている
こういった環境にある生徒を受け持ったら、学校の先生はどこまで生徒に向き合えるのだろうか
それでも両親に対する愛情が揺るがないのだけれも、こういう環境で育つことがいいのか、大人として胸が痛かったです
芦田さんの演技はもちろんですが、姉役の蒔田彩珠さん、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で数々の新人賞をもらってから、活躍が目覚ましいですね
「鬼滅の刃」のシネコンの上映回数におされて、公開2週目で上映回数が減らされ、とても残念
(10月15日 イオンシネマ京都桂川にて鑑賞)
見守るしかないと思います。
ご両親は、信仰のおかげでちひろが助かったと固く信じていますから絶対にやめないし、思春期のちひろは色々思いつつ受け入れていますから。