「15歳の女の子の悩み?」星の子 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
15歳の女の子の悩み?
大人っぽくなった芦田愛菜さんが、ときめいたり傷付いたり、迷ったりする多感な女の子を好演しています。宗教がからんでいて考えさせる場面もありましたが、演出過多だったり物足りなかったりで、全体を通してみると何を伝えたいのかわかりづらくなります。
不自然な点:
①娘との大事な記録である育児日記が、なぜ娘の落書き帳になっているのか。
貧乏でノートが買えないから、ではなさそう。宗教にのめりこむうちに、無駄なものという認識になったのでしょうか。
②南先生に車で送ってもらうシーン。先生の言葉がひどすぎる。
「ちょっと待て。不審者が、1匹、2匹いるな。危ないから」たとえ心に思ったとしても、教育者としてありえない。まして、女子から憧れられている自覚があるのに、自分の評判を落とすような事を言わないでしょう。(これは、次のシーンを作るため?)
③ちひろは数学の授業を全然聴いていない。全く理解できないならまだしも、補習を受けていないので、成績は悪くないのでしょう。普通は憧れの先生の授業なら真剣に聴いて、いい成績を取りたいはずです。ただ顔が好きなだけなんでしょうか。(これは、先生が怒鳴るシーンを作るため?)
④教団の本部(?)で親となかなか会えない。(不安な気持ちの表現にしても不自然)
⑤両親の宗教への傾倒のしかた
コーヒーが体に悪いと思うのに、ターミネーターを観るのは精神に良くないとは考えないのでしょうか。(私は大好きですけど)それに娘をどうしたいのかもはっきりせず。
宗教を取り上げるなら、架空のものとしているのだし、もっと踏み込んで欲しかったです。
私自身は信仰心を持ってなくて、20代頃までは初詣も渋々行くという感じでした。でも宗教はコミュニケーションツールと考えたらイベントとして楽しめるようになり、今では、信じてみるのもいいじゃないかと思っています。わりと最近の番組ですが、ある住職が、「悩みが無い人には宗教は必要ありません」と仰っていて、凄く納得しました。
昔子供の輸血を親が拒否した事件があり、また体を壊すまで搾り取られた人を知っているし、親の宗教のせいでせっかくのきれいなお寺を見学できない、とか聞くと(それぞれ別の宗教で、ある特定のものを非難したわけではないです)、本人が幸せなら良いとは私は思えません。
ただ、すがりたいものがある人を追い詰めるのは良くないのですね。あの友達は素晴らしいです。
原作を読み終わってから、原作者が「花束みたいな恋をした」の会話に出てきた今村夏子さんだったと気が付きました💦映画は原作にかなり忠実でした。
ちひろが、わからない事についてあまり深く悩まない子なので、宗教団体の実態についてはぼんやりしていて、むしろ映画の方が分かりやすいです。映画の中でくどいと思った部分は原作でもほぼ同じです。
両親は優しいけれど子供への関心が薄れてきている様子なのに、ラストでは同じ流れ星を絶対見よう、というのもなあ、と思いましたが、不穏なラストを変更したからだと分かり、納得しました。
原作ではコーヒーが体に悪い、というくだりはないので、両親が永瀬さんと原田さんだから敢えて加えたエピソードかもしれません(笑)
流れ星がそんなに沢山見えるはずがない、というご意見がありますが、見られます。私は1時間足らずのうちに10個近く見たことがあります。もちろん、本作では作者の意図があっての事でしょうが。
頭頂 濡れタオルと緑ジャージで相当カッパにしたがってますよね~(胡瓜🥒は出てたっけ?)🤔
世界は宗教で延々と揉め続けており💥、この世もピンキリの天使と悪魔が跋扈する玉石混合ワールド哉。
そこを照らすのは…☀️アマテラス様〜👏🏼ナンチャッテ
十年日記というのがあるそうなので、それだったような気がしますが、はっきり覚えてません(汗)どういう形式かを知りませんでしたが、1ページが1日で、去年の今日は何があったとかがわかるようになっているわけですね。どのページも上の方しか記入されてませんでしたね。
ゆり。さんのご指摘、すべて納得です。
日記帳…私の見間違いでなければ、2月29日も含めて1月1日から毎日1ページつまり366ページあるのだと思います。
各ページ縦に一行か二行ずつ20◯◯と未来に向けて下っていく作りになってました。なので、ちひろが中学に入ったあたりで母親から譲り受け、あとは自分で書き継いでいきなさい、となったのでは。当のちひろはもう体調の記録には使う必要がなかったので、その日のページに似顔絵を。ということかなと思ってます。何年先まであったのか気になります
ゆり。さん
コメントへの返信有難うごさいます。
同感です。
出演者の皆さんの優しさが滲む作品でしたが、監督や出演者の方々の強いメッセージを感じました。
疑問を抱えながら家族の中で揺れる思いで生活している子供の存在に意識を向ける、監督の優しく熱い眼差しを感じました。
このようなテーマの作品に主演され演じ切った未だ若い芦田愛菜さんも凄い ✨
ゆり。さん
kossyさんのコメント欄へのコーヒーネタ、笑ってしまいました 😁
この作品で、鑑賞者に許容範囲内で問題提起されているのでは、と受け止めました。信仰心の強い親の元で育った方は、この作品を観られてどう感じられるのでしょう。
コメントありがとうございます!
コーヒーとカフェオレ・・・原田知世までは気づかなかったw
ゆり。さん、さすがです。俺が好きなネタです。
数学に関してですが、相似とか比率の計算とかはもしかするとちひろの描く絵にちゃんと生かしていたのかもしれません。
「先生の目と口は3:4だから、平行だとすると4.5cmです!」とか・・・w
俺も原作読んでみたくなりました。
真面目に感想書くと、やっぱり普通じゃない宗教なんだという論点になりそうなので、バカばっかり書いてみましたw
好きな先生ならば、絵を描くよりいい点取りたい!おかげで、中学生の頃は数学が得意でした・・・