「伝わってこないんだよな。」星の子 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
伝わってこないんだよな。
原作未読で鑑賞。
物語の帰着点、原作小説と映画では
異なっているのでは?と勝手に推測してます。
なぜなら、映画の内容中途半端な感じがあるんです。
何を語りたいのか?伝わってこないんだな。
大森監督のMotherでも感じたことだけど
シチュエーションとエピソードは描かれる
けど、それらの動機となる背景や動いてるはずの
心情が伝わってこないから。
なのでラストの帰着に納得感が持てない。
自信が起因となり新興宗教に入信した
親がいる、、、という事実に全てを
安易に帰着させていませんかね?
最後までちーちゃんの
本当の気持ちがわからなかったし、
描ききってないように思います。
芦田愛菜さんはじめ演者さんたちは
良い演技でしたが、(ナベちゃん役の方、良かった)
やはりちーちゃんの心の揺れ動きの表現
そこからの行動の説得力ないんだよな。
恋(憧れ?)してる女子には見えないし。
まーちゃんへの気持ちもよくわからんし。
家庭にちょいとした事情がある
中学女子の思春期日記になってる。
そもそもそーいう原作なのかな?
とにかく、原作を直ぐに読もう。
==<追記>==
早速、原作読みました。
半日あれば、充分読了できます。
僕は3時間で読めました。
映画を観て何か気になる方は
読むことをお勧めします。
原作読了した結果ですが、
この物語は全然思春期日記じゃねーじゃん!
もっとダークで不穏で歪な世界があり、
(作者の言葉を借りれば)平和的な残酷を
描いてます。
もっと演出のしようがあったと思うけどね。
ラストの流れ星のくだりは、原作読むと
理由がわかります。
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