ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たちのレビュー・感想・評価
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何度も観たくなる作品。
特番から感動的で楽しみにしていました。
半分は西方さんのテストジャンパーになるまでが描かれていました。
序盤から印象的だったのは土屋太鳳さんの『神妻』ぶりでした。
明るくて余裕があって、抜けている所もちゃんとありバランス絶妙な奥さんで、強い人(アスリート)には更に強く心のあったかい誰かが傍にいるのだなと感じました。
序盤西方さんが泣くところは夫婦の絆を感じました。幸枝さんの顔をみて西方さんの緊張の糸が切れた瞬間だったのかなと。
西方夫婦の支え合いがとても素敵でした。
選手の再現度もよかったです。
舟木さんのまゆげは当時自分も疑問に思っていたなと思い出したり。
山田裕貴さんの演技もチャーミングでお上手でした。
原田さん役の濱津さんもそのままで、濱ぬさんでなければできなかったのだなと感じました。
一瞬でしたが西方さんの幼少期は『エール』主人公幼少期役の石田星空くんでした。
終盤皆がジャンプする場面は泣きっぱなしでした。気迫も伝わってきたし、それぞれのドラマに泣きました。
主題歌もピッタリでエンドロールで写真と共に流れると、あたたかい気持ちになりました。
最初と終わりにメッセージがあり、丁寧さを感じたしテストジャンパーの皆さんに最大のリスペクトがある作品なのだなと感じました。
葛西さんの話は有名でしたがこんな出来事もあったのだなと改めてわかり、また当時も懐かしく思い出せました。
全て観ると試写会で西方さんはじめ当時の方々のメッセージにキャストさんが泣いていた意味がよく理解できました。それだけ色々なものが伝わってきて、人としての在り方まで考えさせられました。
裏方の人にスポットをあてるとても良い作品でしたし、西方さんも改めて消化、昇華できたのではと勝手ながら感じました。
◆◇◆◇以下余談です◇◆◇◆
鑑賞中どなたかのマナーモードが鳴り出しました。すぐ止まらずしばらく鳴っていました。
マナーモードだから大丈夫だろ、と思ったのかもしれませんが想像以上に聞こえますし響きます。
気をとられてしまうとその部分だけ見逃します。
私もけっこう重要なところを見逃してしまいました。
私自身も鈍感力をつけねばと痛感したのですが、最低限のマナーは守って欲しいと思った出来事でした。
25名+1名+2名+…
輝くオリンピックの表舞台を支える裏方達がいったい何人いるだろう。
田中圭演じる西方はじめテストジャンパー達+古田新太演じるコーチ+土屋太鳳演じる妻と息子+それぞれの周りの人達…
たくさんの人に支えられメダリストは生まれる。
1人では何も出来ない。人の支えがあってこそ。
タイトルのヒノマルソウルという言葉と副題がこの映画の全てを語っている。
実話ベースの説得力のあるストーリーと素晴らしいキャストたちがあの時代へと連れて行ってくれた。山田裕貴の演技も見どころのひとつ。
スキージャンプの世界に限らず、どんな世界にも表舞台を支える縁の下の力持ちが居るものだ。
素直なまっさらな気持ちでこの映画を観ると、涙を流さない人なんていないのでは無いだろうか。
今日から周りを見る目を変えてみよう。
自分が人を支えて人を輝かせる時もあるし、逆に人によって支えられ輝かせてもらう時もある。
周りの人を応援し、支えてもらった時は感謝しよう。
エンドロール後の映像は絶対にお見逃し無く!
地味かな
事実をどの程度脚色してあるのかはわからないけど、やっぱりちょっと地味だったかな。テストジャンパーの話より最後の原田選手のアンダーシャツとグローブのエピソードの方がグッと来た。
濱津さんが想像以上に原田選手だったw。
今回すごい美人が出てるなと思って後で調べて知ったけど、小坂菜緒さん良いですね。今後注目します。
泣けた
大体の話は予想できていた。
まぁ、噂通りに泣くことはないよな、と思いつつみた。
途中、何回も泣けた。
これは、映画云々以前に
過酷な原田選手の心理状態やら気遣いやら、
その上で周りにいた選手の悔しさ。
とにかく泣けた。
2021/6/21鑑賞
日本の侍たちの物語ですね。
武士道というか、自分のため以上のものに命を賭けて戦う姿は、裏方であろうと関係なくかっこいい。
また、特筆すべきは神仕組みとも言うべきだが、元メダリストがテストジャンパーに入ってたからこその最後の団結力、そして、次のジャンプへの発射台になったのではないかと思う。
もし、自分の人生で大きな挫折をしてしまった人や、目指してたものとは違う形の方向に人生が逸れていってやる気がなくなってしまっているような人がいればぜひご鑑賞いただきたい。
人生は何が功を奏するかは分からないことが分かると思う。
人生の再起の意欲が湧いてくる作品です。
彼らの〝ソウル〟
オリンピック開催の裏で支える人びとの存在を今更ながら知りました。
スキージャンプ団体の金メダル獲得を陰で支えたテストジャンパーたちの「ソウル」に感動。
こんなに泣けるとは予想していませんでした。
実話だから一人ひとりの人物像が際立っている。
主演の田中圭さんはじめ奥さん役の土屋太鳳さん、本人にそっくりな濱津隆之さんや山田裕貴さん眞栄田郷敦さん、そして女子ジャンプのために一途に頑張る高校生役の小坂菜緒さんが良かった。
私は日頃応援してる大友律さんがジャンプレギュラー陣にいて本当に嬉しかった!
あんな猛吹雪の中、テストジャンパーにテストさせるなんて!という怒りも感じた。
それでも飛ぶという彼らの強い意志と熱い想いに心揺さぶられた。
もうすぐオリンピック。
コロナ禍で色んな苦しい大会だけど、どうか怪我をしないで日頃の力が発揮できますように…
長野オリンピックのジャンプ団体はリアルタイムで観ていたし、テストジ...
長野オリンピックのジャンプ団体はリアルタイムで観ていたし、テストジャンパーの逸話も知っていた。しかし、映画を観て号泣、嗚咽まで漏らした。妻に「大丈夫?」とまで言われた。ロッキーシリーズの「クリード」位泣いた。東京オリの是非はコメントしませんが、スポーツ実話映画として観ておくべき。ただ、ノーマルヒル個人で、原田選手は1本目は1位だったのに、2本目は失速でメダルを逃すという「失速」のトラウマだらけだったことは触れていてほしかった。
原田選手(カメ止めの主役)と葛西選手役の役者は本人にしか見えませんでした。秀逸だったのは聴覚障害のあるテストジャンパー・高橋竜二さん役の山田祐貴さん、素晴らしかったです。
ダサくても、泣いたってええやんか!
人気の俳優を集め、泣ける題材を映画にする。
そら、当たりますわな。
ただ自分が観に行った時は、朝一だったからか、自分と他に1人居ただけで、ほぼ貸し切り状態やった。
可愛い女の子出てるなぁ、と思ったら、あの娘が小坂菜緒って言うのかぁ。
観に行った翌日に、体調不良で芸能活動休止、ってのは驚いたけど。
それから、聴覚障害を持った青年役。お、結構演技上手いな、こいつ、と思ったら、
「ゴーカイジャー」の「ブルー役」やんか。
当時の寡黙なイメージと全然違ったから、全く気付かんかった。
ストーリーは、もう「はい、感動してください!」というのが前面に。
「オリンピックは私の夢なんです。これで終わらせたくないんです」
「絶対このままでは嫌だ。僕も飛びたい」
ホンマにそんな事、いうたんかいな! と突っ込みたくなるし、
そういうのが苦手な人には、単なる「ダサい映画」に思えるかもしれない。
でも、それがわかってても、ある程度の部分は脚色やフィクションやってわかってても、おっさんは観てて泣いてまうのよ。感動してまうのよ。
25人全員が成功し、集まってガッツポーズした時には鼻水まで出てたわ、不覚ながら。
素敵な連中の映画やったけど、一番素敵やったのは、
頑張る夫を、そっと見守る妻役の土屋太鳳ちゃんやな。
太鳳ちゃんが奥さんやったら、五輪で金メダルは取れんでも、人生は金メダルレベルやと思うけどな爆
タイトルだけじゃ分からない。
久しぶりに映画館でスクリーンが見えなくなるまで泣いてた。
主役の西方氏がとにかく人間くさくて、カッコ良すぎるヒーローよりずっと感情移入できる。役者たちそれぞれの演技がとにかく素晴らしくて、これが実話なのかと思うと驚き。
タイトルや偏見だけで観ないと決めるには惜しい、とても素敵な作品だと思う。
影のヒーロー、ヒロイン
長野オリンピックジャンプ団体金メダルの裏にこんなエピソードがあったなんて知らなかった。
しかも、そのテストジャンパーの1人がリレハンメル銀メダルの西方さんだったとは…
当時、日本中が沸きかえったあのジャンプはいつ見ても感動しますね。
観るかどうか迷っている方はぜひ観てください
私は札幌育ちなのでスキージャンプはそこそこ馴染みがあります。
原田選手や西方選手よりさらに前の世代の秋元選手や八木選手が活躍していた頃からスキージャンプをよく見ていました。
親に連れられて大倉山や宮の森で生のジャンプを見たことも何回かありますし、冬の週末の夕方は地元のローカル放送局で放映されるスキージャンプ大会を見てきました。
もちろん長野オリンピックもリアルタイムで観てて感動したのを昨日の事のように良く覚えています。
そんな私ですが本作の予告編を見た時に何故か本作を観たいという気持ちにはならなかったんです。
それはテストジャンパーというかなり狭い領域になぜクローズアップしたのが何となく腑に落ちなかったのと、ヒノマルソウルのヒノマルという言葉自体が何となく好きにはなれなかったからだと思います。
でも本作の評価が良いので見ることにしました。
遅くなりましたが本作のレビューですが、結論から言いますと観てよかったと思える作品でした。
まず脚本がめちゃくちゃ良いです。
どこまで実話なのかは分かりませんが、西方の気持ちの変化がよく描けており感情移入がしやすかったです。
キャスティングもかなり良く、特に原田役のちょっと頼りなくてヘラヘラした感じは本当に激似でしたし、古田演じるコーチ役も本当にこういうコーチの人いそう、と思えるほどリアルでした。
画のほうは吹雪でも髪がなびいていないと言う点以外はかなりリアルだったと思います。私も実際にジャンプ台のスタートゲートに立ったことがありますが、超怖いです。
演技が学芸会レベルというコメントも散見されますが、こういう内容の作品は学芸会レベルでちょうどいいと思います。
だって「ぼそぼそっ」としゃべったって観ている人には伝わらないですもの。
最後のシーンは私も思わずウルっと来てしまいました。
こんなに良い映画なのに興行収入が伸びていないのは残念な話です。
やはり上映のタイミングがあまりにも悪すぎましたね。
Can you celebrate?
不覚にも泣いてしまった。
私は次第に思い出していた。札幌五輪のメダリストの名前を。笠谷、金野、青地の金銀銅メダル独占の興奮を。青地はちょっと太っちょだった。こころのなかで青地のことをコイルと呼んでいた。そう、幼かった私はスーバースリーを彼らに当て嵌めてヒーローにしていたのだ。ラリホー、ラリホー、ラリルレロ~
そして、長野五輪。この団体ジャンプの観戦チケットを買っていた長野の友人に電話したら、普段は無口な彼が興奮して一時間以上喋ったのだ。電話代はわたしもち。グッと我慢した。1998年は長野五輪に始まり、安室奈美恵の産後の涙の紅白復帰で終わった年だった。Can you celebrate.
ヒノマルソウルって、Bzの Ultra Soul を連想させるね。拳を突き上げて、ヒノマルソウルって叫びたい。歌詞もなんかこの映画に合うと思う。
今回は素直にみれない。
長野五輪のテストジャンパーのお話で西方さんのお話は有名でしたが、サイドストーリーの女子高校生ジャンパーと難聴のジャンパーのお話の方が感動した。
オリンピックやるやらんの昨今、残念ながら素直にみれなかったなぁ。
オリンピックにすべてをかけるアスリートたちのことを以前は素敵だなぁと思えていたのがスポーツに関心のない人はほったらかしてやってしまおうという違和感があるかぎり素直にアスリートを素敵だなぁと思えないなぁ。
そこまでしてアスリートはやりたいものなのかね?だったらまだ感染者少なかった去年やっとけよって
あー こんな嫌な気持ちでオリンピックみたくないなぁ。
中盤から涙が止まらない。老若男女きっと共感できる感動の実話。
『ヒノマル』『日本に金を』
この言葉だけで、五輪はいいよ…となってしまう人も多いと思う。
オリンピック選手の苦悩?
そんなスケールの大きい話…
そんな風に思う人もきっと。
映画ヒノマルソウルは東京でオリンピックの開催が決まる前、2011年から映画化しようと決意された作品らしい。
映画の中では『日本の為』にという事に疑問を投げかけるセリフもある。
この映画に出てくる主人公は仲間の失敗で金メダルを逃し、年齢的に最後のオリンピックでは怪我に見舞われ代表を落選してしまう西方仁也。
何処か遠くの話のように感じるが、プライド、妬み、嫉妬、将来への迷い、夢…
彼の抱く感情は誰しもが経験した事があるであろう人間臭いもの。
だからこそ序盤から彼の心情が痛いほどに伝わってきて苦しい。
西方仁也を演じているのは田中圭。
金メダルを取れなかった時の悔しさ、長野オリンピックに選ばれなかった現実。
言葉ではなく微量な表情の変化から彼の苦しみが伝わってくる。
特にオリンピックの選考に選ばれなかった時の表情はリアリティがある。
安堵からの落胆。
一瞬にして静かに表情が変わっていき、いたたまれない気持ちになる。
テストジャンパーとして裏方で五輪に携わるが、ジャンプを失敗した原田が長野五輪に出場。
何で俺が裏方なんだ…
そんな思いを原田選手にぶつけてしまうシーンがある。
言葉は妬みや嫉妬だが、彼の表情から苦しさ悲しさが溢れる。
言ってはいけない事を言ってしまったと言う気まずい空気が流れ張り詰める。
田中圭さんの言葉を借りればずっとウジウジしている主人公。
そんな彼にここまで感情移入してしまうのは、所々に入る家族や仲間とのシーンから垣間見える彼の人間力。
土屋太鳳さん演じる奥さんの、幸枝さん。
感情を表に出さずに時に冷くも聞こえる言葉で西方さんの気持ちを汲んでいく。
こんな妻でありたいと思える程の素敵なひとだ。
幸枝さんといる西方さんの表情は、どこか少年のようで普段見せている表情とは全く違う。
奥さんに大きな信頼を寄せ、奥さんの物言いに、時に傷つくような表情を見せる可愛らしさがある。
リレハンメルオリンピックで金メダルを逃した後、失意の原田に前向きな声をかけた西方が奥さんの前で大粒の涙を流すシーンがある。
雪を溶かすような大粒の涙を流す姿は子どものようで、強く温かく包み込むような幸恵さんの包容力。
2人の関係性が一瞬にしてわかる素敵なシーンだった。
子供と対峙する時、後輩のジャンパーとのやり取り、所々に見せる西方さんの優しさ温かさが彼の魅力を増していく。
決して大袈裟にいい人を振る舞うのではなく、身体の中から溢れ出す人の良さというか…とにかく田中圭が演じたからこそ感じる熱さ、温かさがある。
そんな人間味溢れる主人公に感情移入が止まらないのだが、この映画は決してそれだけでは無い。
脇を固める俳優陣の演技、役柄にも魅了される程にどの役も素晴らしいのだ。
怪我のトラウマを抱える南川(眞栄田郷敦)生意気な素振りを見せつつも、恐怖を拭えない姿。
それでいて西方さんの話を聞いている時はワクワクする気持ちを抑えられないような可愛らしさがある。
女子高生テストジャンパーの小林(小坂菜緒)オリンピックに対する思いは誰にも負けない熱い闘志がある。
彼女の真の強さ明るさは人を動かす力がある。
聴覚障害のある高橋(山田裕貴)ハンディキャップを背負いながらも誰よりも飛ぶ事を楽しんでいる明るいムードメーカー。
山田裕貴さんの持つ熱さ優しさが溢れて、苦しく張り詰めたシーンでも、彼が映る事でとても安心する。
彼のジャンプシーン、一瞬音が消え彼の感じている景色を一緒に体感できるようで一気にスクリーンの中に吸い込まれるような気持ちになる。
飛んだ後の高橋の表情、言葉には毎度泣かされる。
日本の金メダルをかけた命懸けのジャンプ。
様々な思いを抱えて飛ぶテストジャンパー達。
彼らのキラキラした笑顔。
この辺りからエンドロールまで終始涙が止まらない。
最後まで吹っ切れない西方が仲間の姿に押されるように飛ぶシーン。
何のために飛ぶのか…それは決して日本のためでは無い。
25人のテストジャンパーが開いた金メダルへの道。
いつも明るく呑気にも見える笑顔の原田選手がこれまで抱えて来た重圧。
仲間への思い。
そして西方への気持ち。
日本が金メダルを取った裏側、誰も見ていない場所で、記録にも記憶にも残らない命懸けの戦いがあった。
原田選手の「みんな」と言う言葉の真実を知り涙が止まらない。
ジャンプを終えた西方へ息子の慎護くんが渡すプレゼント。
貰った後の西片さんの涙。
映画でこんなに泣いたのは初めてだ。
気を抜いたら声をあげて泣いてしまうほどだった。
震える肩が止まらなかった。
放心状態になりながら観るエンドロール。
少しずつ温かい気持ちになっていく。
そしてエンドロールのラストに映る写真。
その後の文字。
ここでまた涙腺が崩壊する。
そう…これは実話なのだと思い出す。
来るぞ来るぞ!という大袈裟すぎる音楽も、お涙頂戴の演出もないのに自然に涙が溢れてくる。
人を支えられることへの喜び。
人に助けられて生きていることへの感謝。
裏か表かはどうでもいい。
やるべき事に真剣に向き合おう。
色んなメッセージを受け取った。
長野オリンピックの記憶がある人はもちろん、これから沢山の夢や希望、そして挫折を味わうであろう若い人達にも観てもらいたい素晴らしい映画だった。
山田裕貴が凄い
最初の登場シーンで帽子を被っていたので、彼だと分からず、本当の障害者が演じているのだと思った。それくらい、発音が聴覚障害者のものだった。
あれは演出家が演技指導できるようなものではないと思う。
改めて、この人の俳優としての振れ幅の大きさに感服させられた。
物語は日本中が熱狂した長野オリンピックのジャンプ団体の話なのだが、
商業映画として考えれば、原田雅彦をメインにした金メダルストーリーの方がよりドラマチックで共感を得られ易いのだろうし、常に原田や葛西、船木の陰に隠れて国内4-5番手の評価だった西方仁也が主役では失礼ながら一般的知名度の面で映像作品化にはどうかと思っていた。
でも、見終わって素直に良い作品だと思えた。何より脚本がよく練られているなと感心した。淡々とし過ぎず、かといって過剰に美化し過ぎずストーリー展開が巧みで感情移入していくことが出来た。「スキー連盟へ売り込むため」なんて生臭い台詞を敢えて入れたのも、なかなか出来ないよな。
そして、かつての五輪メダリストがテストジャンパーといういわば日陰者にまで身をやつした過去など本来ならば触れてほしくない過去にフォーカスされる事にOKを出した西方仁也にあっぱれと言いたい。
キャスト陣もモデルとなった本人のイメージに沿った絶妙な配役(特に原田と葛西)
コーチ役の古田新太も出過ぎず、かといって持ち味を殺さず、いい味を出していた。
日本の女子ジャンプの黎明期を支えた葛西賀子(劇中の役名は小林)をしっかり描いていたのも地味だが好印象。
残念だったのは、滑空中の顔をアップにしたCG画像。ジャンプという競技のリアリティを伝えるのであれば、あれは逆効果。なんだか、安っぽくなってしまっている。
かえって、ジャンパーのヘルメットにカメラを装着して飛んでもらって迫りくるランディングバーンを映した方が臨場感があって良かったかも。
この辺は制作がテレビ局だけに事故などのリスク回避を最優先にした判断なんだろうな。
いずれにしろ、コロナ禍もあって、五輪の存在意義そのものが問われている中での公開となって水を差されてしまった感もあるし、2030年の札幌冬季五輪の招致PRという大人の事情も垣間見えたりもするが、
作品単体として見れば、充分及第点の出来だと思う。
こんなドラマがあったなんて!
長野オリンピックのジャンプ団体での吹雪の中断中にこんなドラマがあったなんて、この映画を見るまで全く知らなかった。もちろんテストジャンパーという存在のことも。
まずは、主人公となった西方選手がその心情を包み隠さないで映像化することに同意されたことについて、その勇気に拍手を送りたい。
他の選手達もそれぞれが色々な背景を背負って競技に挑んでおられ、感動した。
キャストについては、西方さんの役に田中圭さんがぴったりはまっていたと思う。色々な想いにまみれる様子を表現しながらも、後味がスポーティな、爽やかな感じは彼ならではだと思う。他の役者陣の方々も良かったが、聾唖者を演じた山田さんも印象に残った。
7~8割がた事実じゃない?
遠い昔のことなので正確かどうかはわからないけど、西方仁也が「落ちろ、落ちろ、という気持ちで見ていた」と、テレビ番組のインタビューで答えていたのを見た記憶がある。実際、映画の中でも西方役の田中圭に「落ちろ…」というセリフがあるので、記憶違いではなさそうですね。
ただ、その時の記憶では原田個人に対して思ったのではなく、ジャンプ陣すべてに向けられた嫉妬心や西方自身の団体銀という記録を超えられたくないという気持ちからだったと記憶しているが、果たして実際はどうだったかな?
いずれにしても、他のスポーツ選手だったら思っても口にしないような話を、西方が正直に話す姿に驚き、潔さを感じた、そんなふうに記憶しています。
一応ネットで調べてみたけど、残念ながら「落ちろ…」の部分に関しての真相は、西方本人が、映画公開前の原田との対談で「そんなに飛ばないでと思った」と、ややお茶を濁した感じで答えているだけで、実際のところは明らかにはなりませんでした。
ただ、それ以外の事実関係はNHKの「絆(きずな)でつかんだ栄冠 ~長野五輪 ジャンプ団体~」という10年以上前に放映された番組で確認することができました。
それを見ると、今回の映画は聴力障害者や女性のテストジャンパーの存在や細かなエピソードに至るまで、かなり実話に近ことがわかります。ぜひネット検索して、映画と併せて見てみてください。
映画の感想としては、話はいいんだけどな~、ほぼ実話なのにリアリティーに欠けるというか・・・、脚本、キャスティング、いろんな面でいまいち足らなかった~。
K点超えずという感じです。そんななか、山田裕貴くんはよかったですね。
ヒーローの裏にはドラマあり
どんなスポーツにもアリアリですがヒーローの裏にはドラマあり‼️やはりこの裏には目に見えない裏のドラマがあり、感動の長野オリンピックの裏には深い深い感動とドラマがあったんだね~ラストシーンあの感動の長野オリンピックを思い出し原田選手の感度の一言を思い出すと、涙が止まりませんでした。
ぜひ皆さんおすすめ映画です。
土屋太鳳さんの西方さんの奥さん役にも注目です。
いい映画でした。(^-^)
舞台裏の英雄達に捧げる映画だね(^-^)
ヒノマルソウルの熱い思いどうぞご覧下さい
m(__)m
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