「熱 と 受け継がれるもの」ブレイブ 群青戦記 whitekumaさんの映画レビュー(感想・評価)
熱 と 受け継がれるもの
土曜朝、原作未読、予告のみでの鑑賞です。
この映画、人気ある戦国時代とタイムスリップものでそれぞれの人物ドラマも複数ありで、もともとのテーマや舞台設定は題材としてはなかなかおもしろいと思います。
最初の長回しシーンの殺戮場面から、主要な登場人物までとにかく多くの人がいなくなっていくなか、大事な人や時間を失ってからやっと、自分の力を信じ、たちあがり、人を導くひかりとなっていく、主人公の成長の軌跡、も、普通はもっと心をうつものだとも思います。
でも、、それがなぜかうまくまとめられていなくて。映画全体の場面展開の切り替えや表現の粗さのせいでしょうか? わたしのなかでは、流れがすんなりつながっていかないし、白々しく感じるセリフも多くて。作品としての評価はわかれるところかもしれません
ただ、それにもかかわらず、この映画では演じた俳優たちの熱や想いが結構伝わってきました。
徳川家康演じる三浦春馬さんの清々しく深みのある立ち振る舞いや言葉は、確かに生きていました。蒼を演じる真剣佑は、それをしっかり受け止めていました。戦いにおもむき倒れていった部活の若者たちのまっすぐな想いにも胸が熱くなりました。(ありえない?作戦とかセリフとかこまかいことは別にして)。これから活躍していくであろうこういった若い俳優たちの勢いがでていました。
時代を超えても脈々と受け継がれていく大切なものがあること と、大切なものをまもり、事態を変えるためには、自らが動くこと、というシンプルなことを、こういう映画を見ると思い起こされます。
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