「【「自分を騙そうとするものなどいない」】」21ブリッジ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【「自分を騙そうとするものなどいない」】
チャドウィック・ボーズマンの遺作になるのだろうか。
この作品のチャドウィック・ボーズマンは、やはり、痩せて、やつれたように見える。
映画は、ある事件をきっかけに、ニューヨーク市警の闇を斬るサスペンスアクションだ。
でも、ちょっとありがちなストーリーかもしれない。
(以下ネタバレ)
僕が一番痺れたのは、逃走を図る二人が、金額の確認は必要ないのかと尋ねた時に、資金洗浄のプロが言う、
「自分を騙そうとするものなど(この世界には)いない」
という、静寂だが迫力満点のセリフだ。
これは、この登場人物の人物背景を完璧に物語るセリフで、僕は名台詞として推したいと思う。
チャドウィック・ボーズマンに合掌。
ブラックパンサーとして、まだ、活躍して欲しかったのもあるが、マッチョとは違うヒーロー像を提示したカッコいい俳優さんだと思う。
本当に残念。
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pipiさんのコメント
2021年5月20日
激しく共感です♪
どれだけ短いフレーズの中に、豊かな意味を込められるかは文学の醍醐味ですよね。
ましてや、人物像、人物背景が見事に盛り込まれているなんてのは嬉しくてゾクゾクしてしまいます(笑)