「モダニズム建築と人間ドラマがどう絡むのかと思えば… なるほど、大な...」コロンバス chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
モダニズム建築と人間ドラマがどう絡むのかと思えば… なるほど、大な...
モダニズム建築と人間ドラマがどう絡むのかと思えば…
なるほど、大なり小なりの問題を抱えながら生きている人間たちを、それが在る場所からあたたかく見守り、時には受け入れてくれる、そんな存在。
長い歴史を持つ建物もいいけれど、それだと建物自体に意思が宿っている気がしてどうも、恐縮してしまうけど、比較的最近に建てられたモダニズム建築は、人間をどう包み込んで、どう寄り添うかを考えて作られているので、そのコンクリートの冷たい表情とは裏腹に、安らかな気持ちになるのではないかと思う。
派手な感情のぶつかり合いではなく、物語のトーンは一貫して穏やか。
一度、こらえきれず気持ちが爆発する所もあるにせよ、そんな人間をも建物は、何も言わずそこにあって(当たり前だけど)、拒絶などはしない。
見終わったあとに、小津が好きな韓国人の監督の作品、と知って、なるほど、と思うとともに、韓国人のつくる映画への偏見は捨てることとしました。
モダニズム建築ファンで、インスタでも自分で撮った写真をアップしている自分としては、カットごとの構図が完璧すぎて、たまげました。
ああ、造り手の想いがにじみ出ているようないい建築が見たい…。
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