「非対称なんだから二人は釣り合うよ、きっと」コロンバス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
非対称なんだから二人は釣り合うよ、きっと
監督の小津安二郎が好きだということがよく理解できる作品でした。定点カメラで建築物の外観、内装をバックに描かれる人物の配置など、また韓国系の俳優ジョン・チョウや、背の高くないヘイリー・リチャードソンなんてのはアジアを意識したに違いないキャスティング。だからといって、面白いかと問われれば面白くない。ハッとする場面は冒頭の教授が倒れているところだけだった。
恋愛模様もありそうでなさそうな男と女。それぞれの親に対する思いや、国の違いによって受け止め方が違うことがわかるエピソードもありました。年齢差もあるし、やはり恋愛には発展しないのか・・・
最もよかったのは、ケイシーがツアーガイド並みにモダニズム建築の説明をするところ。まるでパンフレットのように語るケイシーに対してジンは内面的な意見を述べたりする。まぁ、これは父親の書いた書の受け売りだったわけですが、二人の性格の違いをも見て取れる。
なぜハマれなかったのか・・・会話がつまらなすぎるからだった。どことなく英会話のテキストみたいな実のない会話。大きな決断をするのも、お互いに言外の意味を受け止めたりしていたおかげだろうか。ローリー・カルキン君がもっとはじけてくれればよかったのに・・・
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