劇場公開日 2020年3月14日

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「《画》帰省モノ/ 旅立ち in モダニズム建築の町で。対照的な、け...」コロンバス よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0《画》帰省モノ/ 旅立ち in モダニズム建築の町で。対照的な、け...

2020年4月1日
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《画》帰省モノ/ 旅立ち in モダニズム建築の町で。対照的な、けど何処か共鳴し合った二人の人生が暫しのあいだ重なった時間を描く--- その繊細さに癒やされる。徹底したフィックス撮影、低く据えられたカメラによる小津調、何処を切り取っても美しい画。映画のことも技工的なことは詳しくないし、建築なんて更にまるで分からないけど、それでも本作は映画と建築の幸福な融合・組み合わせだったと思う。物凄く細部まで計算/洗練されているのだろうと感じた。だからきっと全てここがこうでと説明できるのだろうけど、そんな理屈も超えてパワフル。小手先の技工よりも感情的。そう、聞きたいのは大事なのはそんなこと(うんちく、小話、豆知識)より自分が何に感動したのか? それが聞きたい。静かながら、とても素敵で、心に余韻を残すように魅せられた。長回しに監督自身が担当したらしい編集による間(ま)も絶妙で、ゆったりしながらダレない。カルキンの遺伝子・血筋は争えない。

とぽとぽ