劇場公開日 2021年5月21日

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「ラストの演奏良かった。みんな一生懸命だった。」藍に響け tackさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ラストの演奏良かった。みんな一生懸命だった。

2021年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最近は、10代の少年少女がなにかに打ち込んだり、悩んだりの葛藤を描く映画が割と好きで、
日本映画のメジャー路線ではないけれど、一生懸命さが伝わってくるような作品に心打たれる。
昨年では「アルプススタンドのはしの方」なんかが評価が高かったりと、いわゆるティーン向けのイケメン×美少女のアイドルムービーより、割と年齢層が高い大人が観て応援したくなるような映画が好き。

今作も、何となくそんな雰囲気がしたので、楽しみにしていた。

全体的には良い感じの映画かなあ。ただ、何かメリハリがもうちょっとほしかった。
序盤、タマキがバレエ辞めてアルバイトを始めたのだが、ここがちょっと深堀されてなくて、
映画中盤くらいで、「ああ、そういや」と思い出した程度だった。不可抗力で悔しい思いしているはずなのに、そこがあまり表現されていなかった。

あと各シーンのスタートで、ところどころ不自然に感じたのは、私だけだろうか。いかにもアクション始めます、みたいな感じでスタートしているように見受けられて、ややぎこちなかった。

でも、こういう映画は好きだし、アイドルムービーとは違う良さがあり、(大人向けティーン映画とでも言おうか)、応援したくなるタイプの映画なので、じっくり味わって鑑賞しました。

筒井真理子さん演じる先生が和太鼓を教えるあたりから緊迫感増して見ごたえがあった。
若手が中心の映画なので、やはり絵を占める迫力が違いましたね。さすがベテラン俳優さんです。

最後の演奏会のシーンは感動しました。みんなこの映画の為に練習したのが凄く伝わってきた。
ああいうシーンを見ると、演技って演じる以上の何かを表現しているように思える。

久保田紗友さん、初めて観たけど凄くお気に入りになりました。
あと、「ここから今は倫理です」に出ていた茅島みずきさんが、また違った役を演じていてよかったです。応援していきます。

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じーたら