「久保田紗友がいいだけに…」藍に響け kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
久保田紗友がいいだけに…
みんなで何かを成し遂げようとするチームものの話が好きだ。しかも音楽(馴染みのない和太鼓だけど)が絡んだ物語。注目している久保田紗友が主演となれば観るしかない。原作は未読。
やはりというか、久保田紗友は素晴らしかった。セリフはほとんどないが、その表情と和太鼓を叩く凛々しさだけでかなり満足できる。しかも終盤の演奏シーンは迫力もあって、とてもよかった。
それだけにいろんなところがもったいない。なんでそうなったかがよくわからないシーンが多かったから。環のクラスメイトとの関係、マリアと先生の関係、マリアの声が出ないことの意味、先生がなぜ指導することにしたのか、そしてどうやってまとまっていったのか。大会の結果もわからずじまいだし。
さらにはマリアのセリフもそこで?という気持ちになってしまった。いや、最後に話させるんだろうとは誰もが予想がつく。けどなー。その前が結構駆け足だったから、気持ちがついていかなかった。これって原作が長くて無理矢理一本の映画にしたからなのか。本来涙があふれてしまうラストになるはずなのに。
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