「國村隼さんファンは、是非。」ステップ fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
國村隼さんファンは、是非。
大好きな重松清さんの同名小説が原作。読んだはずだけど覚えていない。
なので新鮮な気持ちで見始めました。
妻を亡くした主人公が、小さな娘の成長とともに「父親になっていく」。
全体的に苦労している感が、薄くて淡々。
娘もなんだかおしゃまさんというか、「マジ?」なんてちょいおてんば風。
こりゃ涙成分ないな・・・。
と冷めた見ていた私に、馬場チョップ!
「洗濯干し場」「カレンダー」「跨線橋」等いくつか繰り返し出てくる「定点」があって。
そこで父・娘がどんな状態でいるかが、月日が流れるごとに違うのがいい。
人生は同じことの繰り返しのようで、違うってことを描いている。
山田さんの熱血ではない父親像が、中盤以降味を出していたし。
亡き妻の父=義両親を、國村隼さん・余貴美子さんがグッと助演。
終盤國村さんが、主人公や孫に「じいちゃんの言葉」と語るところが。
あかん、めっちゃ涙スイッチ入ってしまったよ。
父と娘2人で生きているわけじゃない、いろんな人が見守っている。
國村節炸裂。いいよなあ。
見てよかったと思える1作でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「寂しさは消えない、乗り越えるものでもない。付き合っていくもの」
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