「何とも不思議で心地良い」チャーハン　白波さんの映画レビュー（感想・評価）

余りにも突然なチャーハンから始まる物語。
それぞれのキャラクターが皆不思議なバランスで、観ていて「ん？」って思わせる作りはうまいですね。
情報が不十分すぎて進むため、何となく引き込まれちゃうんですよ。
友人？の押しかけ居候生活、それを只々映し出した作品。
不思議な関係性の生活ながら、だんだんと馴染んでいく三人。花火はすごい和みました。
だからか終盤に挟む転調も効果的で、また「ん？」ってなるんです。
ラストも清々しく、何とも不思議で心地良い作品でした。

そういえば同監督作「おるすばんの味」ではカレー、そして今回はチャーハンと食事をキーワードに作られてますね。
こうなるともう一つの短編「父、かえれ！」もすごい気になるところ。配信待ってます。