劇場版 DEEMO サクラノオト あなたの奏でた音が、今も響くのレビュー・感想・評価
全6件を表示
ホムラ
原作ゲームは観賞後にプレイしました。リズムゲームとしての操作性の良さ、音楽がの素晴らしさ、キャラクターの愛らしさと中々良いゲームでした。
ただ、映画としてはとても弱い映画だなと思ってしまいました。まずお話はとても薄い作品です。空から落ちてきた少女アリスが音楽を聞いて育つ木に登って脱出するために譜面を探し出していくのが肝になっています。正直、これだけでは薄いので、変化をつけるために様々な音楽を奏でたり、学校パートで緩急をつけたりしていますが、それでも面白さは欠けていると思いました。
音楽面で聞き応えはあったのですが、1曲完全に「炎」のイントロでした。作曲者が同じなので仕方ないとは思いますが、それでもなぜ似せてしまったのか…はたまた意図的なのか…。ここに全部持って行かれた気がします。
アニメーション面もゲームをそのまま持ってきた感じのクオリティで映画としては低いというか違和感だらけでした。ジェットコースターでのアクションとしての見栄えはかなり良かったのですが、それ以外はあまり…。海外のアニメの3DCGはそこまで違和感を感じないのですが、日本の3DCGはなんとも言えない…手書きがやっぱりいいなぁ。
と、原作を楽しんだ上で観る映画だったとは思いますが、原作ファンの方の意見も厳しい意見が目立っており、一体どの層に向けて作った映画だったのか…という残念感漂う映画でした。声優陣は芸能人の方もいつつ安定していて良かったです。
鑑賞日 3/3
鑑賞時間 16:15〜17:55
座席 G-8
ゲームプレイ済みなら…
DEEMOはvita版でプレイ済みです。
正直、公開前に歌姫オーディションの、ちょっとしたゴタゴタとか見てちょっと全体的にヤバイ匂いは感じていたんですが、見終わった感想は「思ってたより良かった」です。(見なきゃよかったまでは行かなかった)
本編は新キャラが追加され、現在と過去を行ったり来たりして話は進みます。少し気になったのは画面のカメラアングルが昔のゲームのダンジョンみ?があったり、なんとなくテンポの悪い間がちょいちょいある…
あとハンスの声が「歳のいった声」と、仮面の子の声もちょっとん?っとなるところくらい…他の芸能人方の声はあまり気にならなかった(猫とか匂い袋とかくるみ割り人形とか)
DEEMOの話の流れをわかっている上で見たので、自己補完できましたが全く知らずにみたらわからんかも…でも、この手の映画は原作ファンしか見ないか…??
まあ言ってしまえば「ゲームとは別物」と割り切ってみればこんなDEEMOもあったのか〜くらいで楽しめるかもしれません。
改変がどう映るか
原作ゲームはアプリ版、後日談を補完したVITA版プレイ済、加えてノベライズ版を読了した上で鑑賞。
原作に沿ったパートとオリジナルのパートを交互に展開する構成だが、全体的にオリジナル展開多め。原作パートも状況説明を担うキャラクターが追加されたり、展開が一部改変されていたりする。主人公のアリスの性格や言動もより活発、年相応なものに変更されているため、原作の儚げで想像を掻き立てる作風に魅力を感じていたユーザーは肩透かしを食らうかもしれない。
とはいえゲームで慣れ親しんだ楽曲の数々を劇場の音響、そして豊かな3DCGアニメによる表現と共に楽しめたり、原作の小ネタ的要素もある程度拾ってはいるため、既プレイの場合ならそれなりに楽しめる展開となっている。特に終盤の演出は原作にはなかった要素を付加させたもので、シナリオを再現するだけでは得難い感触を楽しむことができる。
一方で未プレイの方が鑑賞した際には上記の見どころの価値が薄れてしまうためやや物足りない、凡作といった印象を受けてしまう懸念はある。説明不足のまま勢いだけで終始進行してしまう側面もあるため、可能であれば原作をクリアした上で鑑賞して欲しい。(たぶん5倍は楽しく感じる。エンディングまでそれなりに長いけど……)
全体的に量産型ゲーム原作の集金アニメ化作品としては中の上程度の出来の作品だが、映画栄えを意識したであろう改変を許せるかどうかで評価が大きく変わる作品である。
既プレイの人向けのプロモーションでありながらも原作からの改変が目についてしまう箇所もあり、どの層をターゲットとしたかが今ひとつ判然としない。
しかしながら劇中の音楽や音響、そして声優陣の演技はなかなか高クオリティ。あまり肩肘張らず気楽に鑑賞する事をお勧めしたい。
もったいない!!
映画サイズにスケールアップした音楽には非の打ち所がないほど素晴らしかったし
新キャラのお友達との絡みを通じて、アリスのその後の成長を見られた点も良かった。
だからこそもったいない。
劇場版だしラストを盛り上げる為には壮大な新曲にせねばらなかったのはまぁ分かる。
だとしてもせめてエンドクレジットにFluquorのインストだけでも流せなかったのか。
DEEMOファンの為にあるような映画なのに、あの曲がどれだけ重要なポジションなのか理解すべき。
作者に頭下げてでも使わせて欲しいと懇願すべき最重要曲をなかったことにした罪は大きい。
匂い袋やくるみ割り人形、豪華声優を歌っている割にただの賑やかしで物語に絡む必然性が全く無い。
基本は譜面を見つける、木を育てるのループを避ける為に付け足したはずなのに、画面映え以外の要素が無い。
仮面の少女もデレるまでの同線が希薄。この程度で仲良くなっちゃうの?
Vita版で彼女のルートを知っている原作ファンにとっては非常に都合の良い謎キャラに見えてしまう。
以上が原作を知っている身としての素直な感想。
逆に原作を全く知らない人は積み重ねた時間が短い故に、
序盤からの因果が淡白すぎて薄っぺらい話に見えてしまわないか心配だ。
あちこちに名作になる可能性は秘めているのに非常にもったいない作品に思えた。
少しでも興味を持った方には是非原作をプレイして欲しい!!
音楽だけで映画の欠点を克服することはできなかった
本作は人気音楽ゲームのアニメ映画らしいが
まったくゲームのことを知らないので
知識はまったくないままで映画を観ました
本作のストーリーは
記憶を無くした少女のアリスが
お城に窓から降ってきて
Deemoと出会い
アリスを元の世界に返すために
ピアノの旋律で成長する樹を育てるお城の中のストーリー
そして、現実の世界で
成長したアリスが暮らしている話が
交互に展開される
そして、ピアノで成長した樹に登っていくと
真実が明らかになる
という感じである
まず、作画のCGが個性的で
予告編だけを見ると
それだけで人を選ぶ作品かなと思ってしまう
しかし、作中ででてくる本物の猫(ミライではない)
は作画だけ普通のアニメなので
意図的にこういうCGにしているのかなと思った
ただ、ストーリー的に
鍵を抜くと、いろいろ動き出すギミックがあって
アクションシーンになったりして
ストーリー的によくわからないところも多かったが
設定的に細かいことを考える必要はないのかもしれない
音楽はよかったと思うが
ストーリーのせいか
音楽に没頭できるシーンはそこまでなかったような気がする
特にクライマックスについては
音楽に浸れる感じがあまりなかったように思う
ただ、原作ゲームをまったく知らないで観た感想なので
原作を知っていると評価がもっと違うかもしれません
原作ゲーム[は]とても素晴らしいです
初代の原作ゲームはクリア済み、それなりにやり込んでいました。ラストリサイタルや2は未プレイです。
今回の映画化は楽しみにしていましたが、情報が解禁されて、思ったよりCV声優さんの数が多く「おや?」と言った思いを持ちつつも、予告でANiMaも流れたし、それが劇場サウンドで聴けるだけでもいいかなと劇場にて鑑賞。
結果
大いに期待を裏切られ、久々にちょっと怒りまで感じてしまいました。劇場を後にしたあと、すぐにAragamiを聴いたのは言うまでもありません。サブタイトルが長くてダサい作品は外れが多いのでしょうか?
少なくとも僕のように原作のあんな曲やこんな曲が劇場で聞けたらいいな!と思ってる方はちょっと鑑賞を考えた方が良いかもしれません。。
また、この作品を観た原作未履修の方、Deemoってこんなもんか、みたいに思わないでもらえたらなと思います。原作では、もっともっと沢山の感情豊かな楽曲やイラストに彩られ、台詞は殆ど無いのに映画よりも深くストーリーに没入出来るかと思います。
↓↓以下、ネタバレ含む原作プレイヤー主観の感想です↓↓
まず気になったのは冒頭、本編前(←!)に流れるロゴの場面。ポニキャ→SIGNAL.MD、そして最後にRayarkのロゴが流れるんですが、まさかのRayarkのロゴだけ最後音の余韻がバツっとブツ切りにされます。
えっ、音楽ゲーム原作で世界観大事にしてる作品の映画化で、しかもRayarkのロゴを音ブツ切り?大丈夫なの?
と思わされます。結果はやはり大丈夫じゃありませんでした。
さて、本編です
プレイヤーとしては、ここでゲームのOP曲なんかが流れながら本編始まったら最高だななんて思ってましたが勿論そんなことはありません。
予め言っておきますが、今回出てくる原作楽曲はほぼ予告編で全て出ています(テロップ含)。そして使われた曲達も雑な感じの使われ方(後述)されている印象を受けるものが多かった印象です。
雨の中、野良猫(?)がピアノの音(ラ・カンパネラ)の鳴る方へひたすら歩いていきます。Deemoの世界ではなく現実のようです。すぐにあれ?と感じます。なんか妙に音数が少ない…最初は「演出かな?」とも思ったのですが、作品の最後まで音数の少なさ、単調さが際立って感じました。何でもかんでも効果音をつけろなんて勿論言いませんが、これはもう手抜きって言えるくらいショボいのでは…??
CV声優さんの多さで勘づいた方もいるかと思いますが、物語をセリフで展開させようとする節が至る所に見られます。セリフなんて殆どない原作のファンからしたら、正直原作の世界観を壊しているようにすら感じます。
今作では猫のぬいぐるみやくるみ割り人形、においぶくろが喋り動き回ります。彼らに説明させ、動かせないと物語を進められなかったのでしょうが、原作プレイヤーからすれば、それは演出や脚本の力の無さを露呈しただけなように思います。原作なら主人公とDeemoと仮面の子の3人と、楽曲イラストや時折挿入される短い映像だけで充分物語が進んでいる事を理解出来たのですから。
そしてこの作品の肝でもある、Deemoのピアノ演奏シーンですが…
・ピアノの音に魅力を感じられない(演奏技術というよりは、録音、MIXの問題?もしくはシアターの設定でしょうか?)
・楽曲から受ける印象をキャラが勝手に単純な言語化をする(楽しい曲、優しい曲など)
・Deemoの演奏してる手や指の動きがなんかエイリアンぽくて正直気味が悪い(
・ピアノの演奏の音と指の動きが合っていない箇所がとても多い…これはDeemoだけじゃなく、現実世界での演奏シーンでもズレてるところがそこそこあります。
新劇エヴァでカヲル君の演奏シーンをあれだけしっかり作られていたのを観ているだけに、今回のはちょっと酷いだろと思わざるを得ないです。あれこの作品、ピアノ演奏が主軸の作品じゃなかったっけ???
「綺麗な音」って言わせるならそう思わせる音作りをしてほしかったなと思います。
Leviathanの演奏シーンでは、弾いていくうち狂気に満ちて嵐の中演奏を続けるDeemoが描かれます。
おっ、大好きなボス曲その1が来た!この時点で結構胸の内がモヤモヤしてる中、回復地点になるか?
…あんまり回復はしませんでした。やっぱりちょいちょい映像(指)と音ズレてるし、嵐の音はうるさいし、狂気のDeemoは狂気と言うよりは感情のない暴走ロボットの様な感じ…。合間合間にはキャラクター達が色々言っていますが、それが楽曲の良さを壊し冗長にしているように思えてしまいました。カット割もよくある感じだけどカッコいい演奏として見せる気はあまりない印象。狂気なのにカッコいい演奏を観たかったなぁ…
嵐を起こす程の狂気な演奏後、大泣きするアリスを見るDeemo。あ、演奏終わったら普通に素に戻るんですね。。
色々あって大きな鍵付きの扉までたどり着く一行。想像してたけど、やっぱりEntranceなんて流れないよね!知ってた知ってた。
その後、大きな歯車のある場所で鍵を手にするアリスとセリア。するとその場所が崩壊し始めるので急いで脱出しなきゃ!となります。
さぁ待ちに待ったANiMAがバックで流れ始めます。Dreamと9.8以外あんまし原作楽曲いい使われ方してないし期待したくないけど、やっぱり胸が躍ってしまうANiMAの前奏。ほんとは演奏してる所を観たかったけど、仕方ないか。おー盛り上がってきた!脱出出来るか?さぁ音楽は後半たたみかけるとこがくるぞ!えっ!ここで音楽そんなに下げちゃうの!?ちっさ!むしろギャーギャーうるさ!SE大きい!ここはANiMAに任せて突っ走ってくれよ!どうしてボリューム極端に上げ下げするの!音楽全然楽しめないよ!うわ終わっちゃった…何これ…
思った事そのまま書いてしまいましたが、ほんとそんな感じです。ANiMAを劇場サウンドで聴きたくて観たいという方、くれぐれも覚悟してください…
最後、出口へ行ける床(?)が現れてアリスが上へ行く最中、ピアノを弾きながらDeemoの正体が現れるのは原作通りです。
が、その手前のアリスとDeemoが階段で分かれるところ、それでいいの?監督は原作ゲームでFluquorフルコンなんて絶対していないのでしょう。。あのイラスト使わないなんて事あるんですね…逆にビックリです。まぁFluquor流れなかったしね…
ダラダラと書いてしまいましたが、原作への、特に楽曲へのリスペクトが全然感じられない作品でした。映画オリジナルの、梶浦さん楽曲は全部いい感じに使われてるのに何でしょうねこの違いは。お話も、蛇足が多い割に原作で描かれてた事をしっかりと描くつもりはない感じ。サウンドは終始微妙。なんならエンディング曲はオリジナル曲のみで、Deemo Goodbyeなんてカケラも流れません。
今作のメインスタッフは、一体どれくらい原作をプレイしたのでしょうか。というかそもそもこれ、RayarkからDeemoの使用権だけ得ておいて、Ming Yang達の意見なんて何一つもらってないし反映もしてないんじゃないでしょうか?そうじゃなきゃ、よくこれでOK出したねRayark!てなりますよ。。
良かった事を挙げるとすれば、主人公CVの竹達さんがゲームから続投してくれている事、原作ゲームで見た色々な場所の背景が沢山出てきてくれた事。くらいですかね?なので星1.5です。
悪い事は言いません、原作ゲームをプレイしましょう。その方がよっぽど心動かされます。原作ゲームは星5です⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
全6件を表示