ジョン・F・ドノヴァンの死と生のレビュー・感想・評価
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キットハリントンがかわいい
語らないことが多いので、見る人が頭で補完していかないと置いていかれることが多々あるかも。あと時制もなかなかに行ったり来たりなので、これも慣れが必要。
そこをクリアできれば楽しめると思う。
キットハリントンがめちゃんこかわいいです。
ちょんまげでふつーの服着てる時がもう、たまらん。とくに花束もってママに会いに行くところね。
あと、もちろん泡風呂シーン。泡まみれで熱唱、かわいー。
自分を知って、自分をさらけ出したい。それを喜ばれない時と場合があるだろうけど、それでもそうすることが、生きるということだ。ってことかな。
マイプライベートアイダホを見て、オマージュの確認がしたいです。
ドラン監督の子供時代を支えたもの
アメリカからの転校生でテレビドラマの子役。学校ではいじめられている。担任の先生が味方になって注意してくれるのだけれど止む気配がない。母親は自分の悩み事で頭が一杯で主人公の心は無視されがち。ハリウッドスターとの文通で心を励ます日々。
一方でスターの生活が語られる。人気を気にかけるあまり、本当に大切な人の心を踏みにじる生活。スキャンダルの暴露。少年との文通も否定してしまうスター。やがて大切な人達は去ってしまい、希望のない孤独な暮らしに陥る。が、有名になる前に通っていた食堂の厨房で哲学者のような老人に温かい言葉をかけられ明るい顔つきになる。
主人公はスターのおかげで今の自分があると、とてもスターに感謝をしている。だから、スターの死についてのスキャンダラスな面よりも真実の姿を記事にしてほしいと、人道派の敏腕記者に依頼する。そして最期のスターからの手紙に二人は希望を見出した。
この映画でハリウッドで生きることの大変さを痛感した。主人公、母親、学校の先生、スターとその恋人、友人など全ての登場人物の気持ちに寄り添う描写が多く優しさも感じた。
性愛シーンが、最近の露出が多いほどベター!みたいな風潮の中では控えめで有難い。画面構成が顔のアップが多くて劇画調。監督の好きな映画へのオマージュシーンがちょいちょい出てくる。私の印象に残ったのは敏腕記者の黒人女性の凛とした美しさ。横顔が「Diva」のようにステキだった。
彼を望む人
結局、曖昧に終わっちゃた気もするけど、不満はありません。
あの曖昧さに彼の魅力が際立った気がする。
やっぱり、生きて欲しかったな。
自殺ではないかもしれないけど。
彼を愛してる家族、ファンはいたのに。
売れっ子俳優でなくても良かったのに。
でも、彼の本心を知る人がいて良かった。
いつも通りです
いつも通りのクオリティー。
内容は、昔の芸能人は、セクシャリティ隠すのに大変だったんだよ〜!て映画。
今は大っぴらに、自由に生きてまーす、て笑顔で終わるので、後味は良い。
けど、芸能に全然興味ない政治記者が、なぜか
俳優である主人公にインタビューしなければならない、
そして主人公はインタビューして欲しくて必死、
て言う設定が回りくどく感じました。
要は政治記者含め、興味ない人も、LGBTに目をむけて!関心持って!!
て訴えたかった故の設定なんでしょうが、
あんまり圧が強いと逆効果な気がしました。
脇にもビミョーなイケメンが大量に投入されているので、
目の保養にはなるのではないでしょうか。
ドラン映画・・・
自粛明けに最初に観た。敢えてミニシアターで鑑賞。ジョン・F・ドノヴァンから送られた手紙があまりストーリーに絡まなかったのが気になった。ナタリーポートマンがおばちゃんっぽく(役作りだろうが)なっていて、映画が終わった後に家内に聞いてやっと分かったくらい。
まあ、ドラン監督らしい映画だけど、「マミー」や「たかが世界の終わり」の方が数段良かった。
難しいことはよくわからない。
ただ、孤独なんだな、と。
ジョン本人にしてみたら、もっとどうにかしたくてもどうにもできないような、複雑な切なくなるような想いを抱えていたんだろうな。だから素直な子どもと文通を続けていたのかなと、思いました。
子役の演技すばらしい
これは、実話ではないんですよね…?予告編を観たときから、実話なのか気になっていました。実は、父親なのでは?って思ったりもしてました。でも、違いましたね。実際、人気俳優が文通って…ありえない話ですもんね。
主演は、少年になるのでしょうか。すごい天才子役がいたもんだ…と思いました。ナタリー・ポートマンと喧嘩するシーンなんか、素晴らしかった。
ジョン・F・ドノヴァン 役…今日、鑑賞するまで、オーランド・ブルームだと思ってました。なんか違うな…と思ったら、別人じゃないですか。え.めちゃ似てませんか?ヒゲのせい?
ストーリーは、個人的には、いまいちだったかな…。薬に男に母親に…いろいろ描かれてましたが、子供宛の手紙に書く内容じゃないし…。そう考えると、子供が、勝手に想像してるのか?と思ったり…。もっと、センセーショナルに描けばいいのに…って思ったけど、それこそ、子供宛の手紙じゃ書けないよな…って思って。なんか、中途半端な気がしました。ただ、有名人にツキモノの孤独感みたいなのは、感じました。誰かが、彼を受け止めてあげられたら、死を選ばなかったのでしょうか。少年も、やがて大人になり、同性の恋人がいましたが、ジョンが反面教師だったのかもしれないな…と思いました。
最後好きだった。
テレビドラマのシリーズで一躍人気になったジョン・F・ドノヴァンと11歳の少年それぞれの内面を描く話。
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芸能人ってどこかすごく現実離れしていて同じ人間ということをつい忘れそうになるけど、芸能人も同じような悩みを持って苦悩している同じ人間だということを改めて実感できる映画。
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ドノヴァンが手に入れなかったものを最後少年が大人になって手に入れた姿を、『マイ・プライベート・アイダホ』をオマージュして撮ってるのすごい良かった。『マイ・プライベート・アイダホ』まだ見た事ないから絶対見よ。
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あと音楽の使い方も良いよね。「stand by me」が流れるところは号泣。ただ最後の「bitter sweet symphony」に関してはいや、テラハやん!ってなってしまった(笑)色々とタイムリーなだけに。
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ただ、少年とドノヴァン2人の手紙がほとんど出てこないのには何か意図があったの?ドノヴァンは少年の目線でしか描かれてないからしょうがないのかもしれないけど、ドノヴァンにとって少年が本当に大切な友達だったのかがあんまり伝わってこなかった。
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なんなら少年よりあの厨房のおじいちゃんの方に助けられちゃってるように見えてそこが残念。
たかが生きづらさの問題、というなかれ
2006年のある日、若手人気俳優ジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が死んだことが報道される。
カフェのテレビニュースで母親(ナタリー・ポートマン)とそれをみた11歳の少年ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)は、「今朝、ジョンからの手紙を受け取ったはずだ」と母親に詰め寄る。
時は流れ、10数年後、新進俳優となったルパート(ベン・シュネッツァー)は、プラハで政治ジャーナリスト・オードリー(タンディ・ニュートン)からインタビューを受けることになった。
インタビューの中で、ジョンとルパートのそれぞれの人生が明らかになっていく・・・
といったところからはじまる物語で、宣伝内容などから受ける印象では、ジョンとルパートの関係に焦点を当てた物語のようにみえるが、それは違う。
ルパートと母親、ジョンと母親(スーザン・サランドン)のふたつの親子関係が描かれる物語(後者は兄や叔父などが出るので正確には家族関係であるが)。
これは、冒頭しばらくしてわかる。
青年になったルパートがインタビュアーに示される初著作の献辞が母親に捧げられているからだ。
そして、それからしばらくすると、ジョンの物語にも母親が早々に登場する。
これまで、グザヴィエ・ドランが描き続けてきた、母親と息子の物語を、二重写しで描いていこうとしているわけですね。
また、これも当然のように、ジョンもルパートも、ドランを投影したとおり、ゲイである。
なので、またしても、ドランの個人的な心情を吐露したような映画とも思えるのだけれども、それは違う。
ふたつの母子の物語を深堀りしつつ、時の隔たりを差しはさむことで、本人たちの変化、周囲の受け取り方も含めて、時代の変化を大局的に捉えているといえる。
10数年前までは、ゲイであることは、ある種のタブー感があった。
いまでこそ、映画監督や俳優のなかでもカミングアウトする人も増えてきているが、当時は、そんな時代だったか・・・と思う。
現在、青年になったルパートは、どこにも誰にもはばかることなく自分を肯定している。
これは大きな違いであろう。
そんな彼が、インタビュアーに対してはじめにぴしゃりという、「世界的貧困や民族対立などと比べれば、あなたは、個人の生きづらさなど大した問題ではないと思うかもしれないが」と。
どちらも同じ地平にある問題である、と。
この大きな骨幹があるので、ラスト、迎えに来た青年のバイクの後部に乗ったルパートに対して、政治ジャーナリスト・オードリーが向ける笑顔に希望を感じるのでしょう。
以下は、演出などについて。
本作では、俳優たちのクロースアップを多用しているが、これは前作『たかが世界の終わり』とほぼ同様だが、今回は上手くいっていると感じました。
この手法は、1対1の関係、つまり、今回の母と子、ジョンとルパートとの対比などでは非常に効果を発揮していると思いました。
逆にいえば、ジョンと家族の会食シーンや母と兄とのバスルームのシーンではあまり上手くいっていませんでした。
また『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』でみせたカラフルであったり、画角を変化させたりといっ突飛な映像表現は鳴りを潜めました。
奇をてらわずとも映画を撮れるという自信の表れでしょうか。
最後に、相変わらず、音楽の使い方が抜群に上手いです。
天才ドランの傑作
オープニングから引き込まれる映像美。考えられたカット割。最後の最後まで気を許せない交差するストーリー。綴られる美しい台詞と詩。そして、根底を流れる差別への強い憤り。
かつてない豪華なキャスティングに彩られて描かれるドランの独特の世界は、まさに傑作と呼ぶにふさわしい作品だった。僕はラストシーンで胸がいっぱいになった。
内容、音楽、映像、全て最高!
まず、オープニングのadeleの曲をバックにしたマンハッタンの映像が最高。そして、クレジットは鮮やかな黄色。ここで掴まれる。
内容は、セレブリティであるが故の痛み、セクシャルマイノリティであるが故の苦悩、破綻寸前の家族関係も痛々しい。このへんのジョンの描写と、ナタリーポートマン演じる母と子供ルパートの家庭の対比が、シンクロしてるようで、実は微妙に希望に傾いているのが感動的。
ジョンの母親は、息子とは友達になれない、って言ってたけど、ルパートは母親と親友、と言い切る。ここには感動した。
そして、ラストシーンは、ルパートのジョンに対する回答とも言える爽快感があった。最高!
物事は単純だ、なのに人間はそれを複雑にする
「たかが世界の終わり」のグザビエ・ドラン監督だけに期待大だった。当然、その世界観や映像美に酔いしれる。冒頭、アデルの楽曲を用いて煽る。次第に知れる「たかが」同様の母子の葛藤、息子の秘密、、、。しかも二組の母子がそれぞれ相似性をもって時間が進む。まるで共鳴しているかのように。ジョンとルパートは、お互いが知らず知らずのうちにシンパシィを感じていたのだろうか。
ルパート役の少年の演技が見事。ジョンに今会おうとしている11歳という彼。数年前から文通していたとなると、初めは幾つなのか、その年齢でまともに文章で思いのやり取りをできるのか、という疑問もあるけれど。そこは利発そうな彼ゆえに「あり得る」という結論にしておこう。
足元が不安定な気分どうように、おしまいまで落ち着きなく残念な結末を迎える。それはタイトルの通り。それにしても、最後の笑顔の意味するものは?それは監督特有の誘惑なのだろうか。見え終えても、足元は不安定のままだ。
私の集中力がなかったからか セリフが難しかった。。 有名人になると...
私の集中力がなかったからか
セリフが難しかった。。
有名人になると当たり前に一般人よりも
注目されるし小さな過ちが人生を変えたりする。
ジョンはそれを気にしすぎてたのかな。
ルパートは10歳なのにストレスを抱えてる。
個人的には子供のうちに
本音が言える場所があったらなって思った。
ジョンもルパートも母親へ自分の意見を
隠してた。親と友達っぽい方が話せるの?
母は子供に"話してよ"って言うし
子供は母に"聞いてよ"って言う。
私はまだ母親じゃなから後者に同感。
色々な問題が詰まってて
円盤化してからもう一回じっくり観たい!
奇妙で慈悲深い独創作
監督自身の体験に着想を得たとい点もユニークである。いつもながら、孤独感の内情にじっと焦点を当てつつ、深層心理をじっくりと掘り当てる様な構成は秀逸である反面、水を差す様なPOPサウンドが挿入される習慣も又、独特な作風に仕上げる絶妙な彩りになっているのも、実に特徴的だ。真相への解釈は、物語を知る個人に委ねながら、どこか安堵を覚える物語。夢と現実の交差ほど、幸福に囚われる要因も無いのであろう。
#25 自分自身を偽って生きること
で自身を破滅に追い込んだ男と、彼とシンクロしながら生きる少年の物語。
というかこれは監督自身の物語なのか❓
同性愛者が世間から差別を受けることが世界の貧困問題と同じくらい重要な問題だと訴えているんだけど、とっても難解でわかりにくかったのは私だけ?
my self
とある人気俳優のスキャンダルと死。思い起こす彼の人生と彼に憧れる男の子の人生。を、聞く人と話す人。
人生を強く恨んだり人生を明るく見たり、感情を忙しなく上下させられる映画だった。
自分を守るために他人を傷つけたり、守られたいのに傷つけられたり、どうしてこうも上手くいかなくて胸が締め付けられる。
その反面で夢みたいに綺麗な救いの光が差し込んできたりする面白さ。ダイナーに現れたおじいちゃんはさながらおとぎ話の妖精である。
ルパートがただ昔を思い出すだけでなく冷静な聞き手がいることで、この物語がより際立っていたと思う。
オードリーの聞く姿勢の変化がとても好き。最後の表情が忘れられない。
セクシャリティが多数派と違うだけで生きていけない世界と、貧困のあまり子供が生きていけない世界、どちらも等しく大きな問題である。なるほど。
まあ全世界数十億人の全ての悩みや問題に寄り添えるほどの巨大な受け皿は私には無いけれど、耳を傾けることはできる。
自分の人生を強く想いながら観ていた。
絶世の人気俳優ジョンも、話題の若手俳優ルパートも、名もなき子役のルパートも、元女優のシングルマザーも、誰の生き様も私とは違うけれど、「駆け出しの大人」として自分のことを考えずにはいられない。
ただ、母子家庭で育った身として、ルパートと母親やジョンと母親の関係性には涙がボロボロに溢れてしまった。
母親には愛も憎もどちらも抱いている。憎き気持ちをありったけぶつけたこともあるし、その存在に大きく感謝して愛を込めたこともある。
二人の言葉と感情の応酬は身に覚えがありすぎて、しんどいくらい移入していた。
なぜ時が経つと身体が成長していくのか、なぜ歳を取ると大人になるのか、なぜ思った通り上手くいかないことが多いのか。
今のところ仕事関係も友人関係も趣味も楽しめているけど、それはいつまで続くのか。
同級生で結婚してる人がちらほら出てきたけど、果たして私にそんな未来はあるのか。そもそもこれから恋人ができることがあるのか。私はどんな死に方をするのか…なんてグルグル考えて恐ろしくなってみたり。
いやまじでこれからの人生が見えなさすぎる。怖いな。
手紙のやり取り、ジョンがなぜルパートに返事を出したのか、気になるそこは明かされないもどかしさ。
正直、100%全てが真実だとは思わない。
ルパートにかかっているバイアスは結構強いと思っている。
それでも、ある男が生きていたことと今を生きる男がいること、なんだか伝わってきた。
全カットがキレキレに綺麗な写真が連続して出来たような映像だった。
ああいう写真を撮りたい。
観る価値あり❗️
グザビエ・ドラン監督は勧められて初めて観賞、28歳でこの世を去った、有名人の苦悩と孤独、セクシャル・マイノリティで有るがゆえの切なさ、小さな子供との文通、実在の人物かなと思ったけど、監督が、子供の頃にディカプリオに手紙を送った事で構想されたそうだが、この若い監督の作品は色々考えさせられる、観る価値ありの映画です!
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