「何に対する苦悩なのか」ジョン・F・ドノヴァンの死と生 雪さんの映画レビュー(感想・評価)
何に対する苦悩なのか
同性愛をひた隠すゆえの苦悩なのか、自身がその事実を受け入れられないことの苦悩なのか、主人公のダークな部分があまり描かれていない感じがして物足りなさを感じた。マネージャーに攻められるシーンがあるが、そんなに怒ること?もっと破天荒なスター山ほどいるでしょ。
ジョンもルパートもそれぞれ母親との間に確執があるのだが、原因となるような物語が語られることもないため仲直りシーンが取ってつけたように見えてしまう。全体を通して誰にも感情移入できなかった。
劇中スタンド・バイ・ミーが流れていたのと、ラストシーンがマイ・プライベート・アイダホを彷彿とさせ、リバーフェニックスを思い出したけど、彼を描くならもっと奥深い作品にしてほしい。
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