子どもたちをよろしくのレビュー・感想・評価
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うーん、、、
ずっとクソ親と家族、イジメをただ見せられ不快になった。
ただ、現実にもクソな人間は存在するからね。
こういう人間は親になってはいけないんだとつくづく感じた。
自殺した息子の親父、学校のせいだけではない。お前の言ってはいけない一言から彼の希望が絶たれ電池が切れたとも言える。涙ながらに被害者の親面してんじゃねえと思った。
個人的に一番腹ただしかったのは母親だった。
誰のせいでもない自分のせい。娘を守れなかった愚かさを認めるべきだ。
義父と暮らすと出ていったのは個人的にはそこまで意外ではなかった。
イジメをしていた奴ら3人は一生変わらずクソな大人になるのだろう。自殺しても伝わらないし反省などしない可能性が高い。標的が変わるだけ。
それもまた実際の事件でもあること。旭川の事件のようだ。
もう1人の男子は、あの子の痛みをわかるはずなのにストレスや自分を保つためにイジメていたのだろう。葛藤しながらも自分に負け、あの子の死を目の当たりにしてようやく気づいた。唯一イジメを認めたことが救いだと思う。
目を背けてはいけない現実だなと感じたが、作品としては正直退屈でした。
子どもがいじめを受ける原因は親にもある
この作品で考えないといけないことが何点かある。
子がいじめを受けてる原因が親にある場合もあること。この作品の場合、親の仕事、風呂が無く臭い、給食費など学校の費用を払わない、など、生まれてきた環境が原因だった。
自分がいじめを受けそうになって初めていじめていた同級生の気持ちがわかること。
いじめた側はどうきが自殺しても、知らない、とか、いじめは無かった、とか事実じゃない事を言う場合もあること。
子どもに対して、いなけりゃいい、と言ってた父親が、子どもが死んだら、いじめだ、とかどの口が言うんだ、って思う。親も世間体の良いことだけしか言わない、つまり、世の中嘘つきだらけ、ってことが日常的に起きてる事を知っておく事が必要なんだと思う。
考えさせられる良い作品だった。
映画の重要な問題提起を感じて欲しい
私はとある映画合評会のメンバーサークルに所属していますが、そこの3月の課題映画がこの作品でした。
課題映画でなくても見るつもりでしたが、課題とあればより一層心して見よう、と思って鑑賞しました。
「映画的に成功していない」「ストーリーに無理がある」という意見も合評会の中ではありましたが、この映画が提起する問題こそ本当は議論が必要で、タイトルの子どもではなく「大人への考えるきっかけ」があればと思い、あらためて書きました。長文ご容赦ください。
子どもが育つのに大人の存在が必要であるのは当たり前のこと。
ですが、この映画は、子どもに寄り添えない大人、そういう弱い大人に寄り添えない他の大人、そして社会がいかに問題であるかを最初から最後まで投げかけてきます。
片親家庭、貧困、そこから発生するいじめ、家族崩壊、DV、性的虐待など、子どもたちを今とりまく問題が映画の中にこれでもか、と盛り込まれた作品です。親にも誰にも守られなかった子どもは孤立を深め、最後は絶望が待っています。
私たち大人には子どもを守り、育てる(それは直接的にも間接的にも)責任があります。これは絶対的で、その責任を持つことが「大人であること」だと考えています。
この、責任を持たないで生きられる、「見ないふり」や「無関心」でいられる世の中に対する問題提起を映画はしているのです。
(本当は子どもの問題だけではない、根深い問題です)
子どもと言うと思春期に差し掛かる前のイメージを連想しがちですが、それは違うと思います。
映画の中で描かれる中学生も、大人と子どもの狭間で揺れ動く最も不安定な年代の子どもたちです。
自分のことも、生活するための家事全般もある程度頑張ればできてしまう。でも、やっぱり彼らはまだ子どもなのです。
むしろ、保育園や学童保育などの学校と家庭以外の受け皿もなく、SOSが見えにくい彼らを大人が何とかしなければいけないのです。
もう、見て見ぬふりはもうやめましょう。そして、何ができるのか考えて欲しいのです。
この『子どもたちをよろしく』の隅田靖監督は、今もJRの駅で障害者の手助けをする警備員の仕事を続けているそうです。
私自身、学童保育の理事という役割をする中で、子どもたちを取り巻く環境や問題を知り得る機会をもらっています。
(ここ数年は名ばかりですが)
子どもの頃「なんか大人って全然違うな」と思った記憶があります。それは「大人社会」が子どもを守ってくれてたからなんじゃないかと思っています。
自分が大人になった今、そうなってるかよくわからない。それでも、「責任を持つ」大人でいようと思うことがとても重要だと。
そんなことを強く思い起こさせる素晴らしい映画でした。
今、外出自粛の厳しい状況下ですが、チャンスがあれば一人でも多くの「大人」に見てもらいたいです。
封切で見られなかったとしても、レンタルや配信、また上映会(映画祭など)などで出会う機会があれば、スルーせず引っかかって欲しいのです。
私はこの映画を絶対に応援したい、まずはできることから。
そこに少しでも共感してもらえたら嬉しいです。
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