劇場公開日 2020年9月11日

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ミッドウェイのレビュー・感想・評価

全239件中、101~120件目を表示

3.5一方的アメリカ万歳映画ではない

2020年9月20日
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アメリカ側から見たミッドウエイ海戦の戦争映画で、実在のヒーローが何人か登場するものの、戦死者も描かれていて一方的なアメリカ万歳映画でもなかった。この映画で示しているように、この戦争では日本は情報戦によりすでにアメリカに負けていたのですね。レシプロ戦闘機による戦闘や船が破壊されるシーンもCGにより誇張されたものでしょうが、違和感もなく迫力がありました。また、日本側でもアメリカ側でも必死に敵飛行機に向けて機銃掃射する兵士たちが印象的でした。アメリカはキャバレーで日本は小料理屋という対比もおもしろかった。

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たっちバイク

3.0リスペクト

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

戦争に限らず現場の最前線で命懸けで戦っている勇敢なる戦士たちに敬意を表したい。
大規模災害の自衛官、福島原発の職員の方々、
ただただ使命感で頑張っておられる人間はとても美しいですね。

空中戦の描きかたは秀逸です。

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ちゆう

4.0発艦や着艦シーン、ドックファイトや爆弾投下など見応えたっぷり 客層...

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

発艦や着艦シーン、ドックファイトや爆弾投下など見応えたっぷり
客層は50~60代の層が占めているようす、若い世代はやっぱりロボットやSF世代なのかな?
若い女子も数名いたがトヨエツファンと予想。

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ねこねこシネマズ

3.5美しい戦闘。

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

戦闘シーンがとにかく恐ろしくそして美しい。真珠湾での日本の瞬間的な大勝利と、ミッドウェイでの3日間にわたる激戦の末のアメリカの大勝利、戦闘シーンにそのエッセンスが詰まっているためすべてが夢のように美しく感じられる。ミッドウェー海戦は、真珠湾攻撃以来優勢だった日本がアメリカに大敗北を喫して、一気に戦況が逆転した戦闘として知られる。アメリカ側としては、真珠湾の復讐を果たしたものとして捉えることができるし、日本側としては、緒戦の勝利に驕って、諜報で裏をかかれ準備不足のまま突入して負けるべくして負けたものと見ることができる。確かにアメリカ側の復讐心は感ずることができるが強調されてはいない。それよりも、ベスト隊長に象徴されるような戦士の勇敢さだけが際立つ。対して日本も無謀な戦争をしている愚かさはスクリーンからは感じられない。空母と運命を共にする司令官に代表されるように、戦闘にすべてを捧げている人々として好意的に描かれている。
正義の味方が悪者をやっつける構図だと分かりやすいし見た後もすっきりする。しかしこの作品は敵も味方もあまり関係なく描かれている。皆、素晴らしいし、皆、愚かだ。ミッドウェー海戦がなぜこんなに一方的な戦闘になったのか、この映画を見ただけでは分からない。しかし、戦争を敵味方関係なく眺めると、こんなに愚かで、人と物の無駄遣いもないと実感する。戦闘シーンがあまりに美しいだけに、その思いは一層強くなる。

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ガバチョ

1.0やっぱり・・・

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

確かに映像は今までにない迫力なんですが、内容は・・エメリッヒ監督にしては事実の映像化ということもあり、頑張ってはいるものの・・「やっぱり」としか言えません。
「人間が描けていない」のです。
泣いているひとを映すだけでは、悲しみも悔しさも伝わらないのです。
叫んでいる顔を移しても、「なぜ叫んでいるのか」は伝わらないのです。
反戦映画なのかと思ってみていると、最後は美しく英雄談(苦笑)。
最後の最後に観客を奈落の底に突き落とし、観客の心は迷子のまま終幕を迎えます。
戦ったのは英雄たちではない、犬死して行った沢山の名もない兵士たちなのです。
戦争とは一体何だったのか?英雄たちのためだったのか、不安しか残りません。

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ベーコンえっぐ

4.0さほど話題になってないのは大作なれのせい?

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

何十年も前ならすごく行列のできた大作てきなのだが この手の作品になれたせいか盛り上がってないような画像が良くないのは昔風に見せる意図的な作法かCG乱用しすぎはやむ無し所だがもっとアナログ的な場面も主に見せてほしかったが!

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ゆたぼー

4.0時代が進むにつれて色々な事実が見えてくる

2020年9月20日
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40年前に山本五十六役に三船敏郎さん。ニミッツ役にヘンリーフォンダさん他、ハリウッドスターによる「ミッドウェイ」を観たが、やはり今回の「ミッドウェイ」はただのドンパチ!真珠湾攻撃への仕返しと言うような戦記映画ではなかった。アメリカ映画だから都合よい解釈の戦争映画とは思ってはいけない。反戦映画として観るべきでしょう。

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伝居午

3.0あっさり塩味?いや、あっさりし過ぎて塩の味しません

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

はいどうも。ワンデーフリーパスポート第4回、2本目の映画は「ミッドウェイ」でございます。

戦争映画は好きじゃないです。しかし、日本とアメリカの共同作品となったら別。國村隼、豊川悦司、浅野忠信が出演しているとのことで見ないわけないでしょう。

「この映画、どうだった?」と聞かれたら「迫力はあったね」と答える。そんくらいの映画。
面白くねぇ!とまではいかないので☆3.0で。

誰もが知っている、空中・海上・海中全てが戦場となった太平洋戦争の起点ともなる日本とアメリカの戦い、ミッドウェイ海戦を描いた戦争映画。

まず第一に、先程も言ったように迫力があった。
当時はここまで残酷で、悲惨で、明日生きれるか分からない状況下だったんだなと。光など一瞬たりとも見えない、1歩間違えれば周りは赤く染る。そんなことを改めて感じさせられた。

次に両国の視点。
アメリカも日本も相手のことを予測しながら計画を立て、命懸けで実行する。アメリカの映画だからといって、自国の視点ばかりではなく敵の日本の視点もしっかり描かれていて好印象。アメリカ人も日本人も楽しめる映画になってます

そしてテンポがいい。
140分ある中で垂れること無く最後までストーリーが進んで行ったのは流石だな。それもあって飽きはしなかった

しかしながら、欠点もいくつか。
タイトルにも書いてあるとおり、あっさりし過ぎている。死や敗北に対する感情が全然現れておらず、怒りや感動が出てこなかった。

そして、戦争映画なのにも関わらず緊迫感が無くテンション上がらぬまま終わってしまった。
音楽が小さくて、見応えを無くしている。やっぱり音楽って大切だな

そいでいて、不可解な点がいくつか。
自分勝手な行動や、日本との交流、あらゆる点で疑問のまま次のシーンに行ってしまうのが続いて、退屈しちゃった。

そこそこ面白い映画だったが、こういった欠点がありとても残念だった。惜しいな、、、

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サプライズ

5.0一瞬も集中が途切れない名作

2020年9月19日
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楽しい

興奮

知的

常にストーリーから目が離せないテンポの良い作品で、集中が全く途切れずに最後まで見られました。

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flyinganywhere

2.0単なるプロパガンダ映画

2020年9月19日
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ローランド・エメリッヒ監督だからとハードルを上げすぎたかも…迫力ある戦闘シーンはいいが、主人公はアメリカ軍のパイロットだし、ほぼアメリカ目線で「日本は過去にこんな酷いことをしてきましたよ」って言いたいだけの映画…いかにアメリカ軍のパイロットが勇敢でかっこよかったのか、そして日本はどれだけ酷いことをしてきたのかを伝えたかっただけの単なるプロパガンダ映画

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もーりー

4.0凄いとしか言いようがない😆

2020年9月19日
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悲しい

楽しい

興奮

キャストが豪華で戦闘シーンも臨場感があって、とても良い‼️
期待してなかったけどこれは大作だ😆

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たか

3.5男には

2020年9月19日
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好きな作品ですね。作品内容の殆どが戦闘シーンなので。でも、逆に登場人物の背景を描いてないので、感情移入がしづらく、感情は入らないですね。

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ごっとん

4.5平和のありがたさを痛感する作品

2020年9月18日
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ミッドウェイ海戦は歴史の教科書に
出てきた暗記単語程度の
知識しかありませんでしたが
いろんな人に観て欲しい映画の
ひとつになりました!
男たちの大和、硫黄島からの手紙、
ひめゆりの塔などから得てきた
戦争映画の印象、日本の強さが
お金も資源も無くて虚飾のものであり
アメリカが無尽蔵に強くて
折れていくしかなかった大和魂
みたいな描き方ではなく、
本当に真珠湾攻撃直後
アメリカ側の心身喪失するほどの恐怖、
突貫で行われる敵陣予測、
無意味に失われていく仲間
友を家族を想う心など
戦争の悲惨さを今までに無かった
角度で描き切った壮大な作品だったと思います!
戦争の本当の悲惨さは
争った両国共に大きな傷を負う事という
ところにあるんだなあと思いました!
戦後75年、好きな情報を
一個人が取捨選択でき
好きな人と居られる自由があるという
すごい時代が来ていることを心から喜び、
彼らが勝ち取った未来の平和を
これからも守りたいなと思いました!

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なみちゃん

3.0戦争映画としては良いだが。。

2020年9月18日
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戦争映画としてはいい映画だと思います。
ただ何かぐちゃぐちゃしてしまうんです、中盤から後半が。
米・日の戦いはわかるのですが、単純に情報戦で勝ったとしか思えないのです。
もっと推測とか駆け引きとかあると思うんです。
例えば日本側の判断ミスとか。米側の推測勝ちとか。
この辺をフューチャーしてくれないと、たまたま勝ったようなイメージがついてしまう。
もっと複雑な部分をわかりやすくして欲しかった。でないと、ミッドウェイを扱う意味がない。
そこの見せ方の工夫が欲しい。
そこが”普通”に見えてしまった要因だと思います。
戦争映画好きならいいかな。。
単純に映画を、、という際は今一つでした。

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ごぶさん

4.0ド迫力の戦闘シーン

2020年9月18日
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鑑賞方法:映画館

久しぶりに戦闘機の迫力ある戦闘シーンに感動しました。
60年位前に多くの若者があんな弾丸の中を戦闘機を操っていたのかと思うと、とても今では考えられないです。
ディックベストの最初のシーンでの戦闘機はちばてつやの「紫電改のタカ」で滝一飛曹が見せた紫電改を操ってる方法と同じじゃんと思わずにやけてしましました。
ストーリーも史実に基づいたものとなっており、とても面白く鑑賞出来ました。
それにしてもあのころのアメリカの女性はしっかりしているなぁ。
戦闘シーンではやはり日本を応援している自分がいて、やっぱり日本人だよなぁと思ってしまった。

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yosci56

3.0主人公、カッコイイ❗️

2020年9月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

映像や音響などは、かなり良かったが。
日本をかなり悪に描いている😰

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イロエンピツ

4.0音、映像がリアルで大迫力!

2020年9月18日
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空中戦、艦船などの映像、音響は、かなり迫力が あり、過去に観たミリタリー系の映画の中でも最高クラスです!内容は史実に基づいた感じなので、まぁこんな物かなと、しかし、太平洋戦争でアメリカがこんなにも追い詰められてたとは、あまり知らなかった。
ハリウッド戦争映画あるある…アメリカンヒーロー!アメリカ万歳!日本軍は悪!中国人被害者みたいな感じは否めません。。。
豊川悦司さん、浅野忠信さんの演技が、あれ?ん?セリアのせいか、演出のせいか、いつも観ている演技と少し違い違和感があります(正直言うとこんなに演技下手?w)。制作サイドから本人達の意にそぐわない演技の指導があったのかな?と思います。これもあるあるですが、エセ日本人中国人役者が観た感じ出ていなかったぽいので(クレジットにも中国系の名前はなかったかな?)これは好感が持てました。

まぁいろいろ書きましたが、この映画、戦闘シーンだけでも迫力があり観る価値はあります!映画館での鑑賞を是非おすすめします!

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SICK_JOY

4.0本当の勇気。

2020年9月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

あの戦艦大和が沈んだミッドウェイ海戦を比較的日本とアメリカを対等に描いた映画。
.
予告で日本とアメリカ何が勝敗を決めたのか?ってあったように、その目線で見ると面白い。陛下のために戦う日本人と失った友のため戦うアメリカ人、当時の人の気持ちは知らんけどそんな漠然としたもののために戦ったって、本当に大切なもののために戦ってる人には勝てるわけがない。
.
あと飛行機が被弾して船に突っ込んできそうだったアメリカ軍に対して、米国人にそんな勇気なんてないというシーンがあるのだけど、私は特攻隊のような自分が爆弾になる行為は勇気でもなんでもないと思ってる。
.
言葉は悪いかもしれないけどあれはただ突っ込んでいくだけ。本当の勇気ってアメリカ兵みたいに生きて帰ってくるという前提で危険な戦場に行くこと。だからあの船のギリギリまでいって爆弾を落として戻ってくるっていうシーンが心に刺さる。
.
この映像も上空から真下に突っ込んでいくからめちゃくちゃ迫力あるんだけど、こんな光景、人が現実に見ていいものじゃない。『アルキメデスの大戦』は日本軍からの光景が見れて、どっちも戦争の狂った光景が見れて良い。
.
最後に日本とアメリカを対等に描くという点では、差別用語のジャップとジャパニーズをちゃんと使い分けてたとこもよかった。英語がわかる人は意識して聞くといいかも。

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せつこん

5.0本作は1960年東宝特撮の「太平洋の嵐」を裏返したものです

2020年9月18日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

ミッドウェイ海戦を描いた映画は過去にもあります
代表的なものは3つです

まず、1976年のチャールトン・ヘストン主演のミッドウェイが挙げられます
山本五十六は三船敏郎が演じています

そしてもちろん日本にもあります
東宝特撮で1953年の太平洋の鷲と、1960年の太平洋の嵐
この2作品を挙げることができます
山本五十六を、前者は大河内伝次郎、後者では藤田進が演じています

その他にもまだまだありますが、主要な扱いではなくミッドウェイ海戦を描く時間もごく短いので割愛してよいと思います

では本作はその3作品の中でどの作品に一番近いのか?
それとも全く違うのか?

本作は1960年東宝特撮の「太平洋の嵐」を裏返したものであると思います

まず、1976年版のミッドウェイ
この作品は戦いのあらましを公平な視点で描いているのは本作と同じです
戦闘シーンは太平洋戦争の色々な記録映像や1970年のトラトラトラの映像、日本の東宝特撮の戦争映画の映像を取り混ぜて、少し米軍空母の実物映像を足して構成されています

次に1953年の太平洋の鷲
これは白黒作品ながら、最も詳しく海戦の推移をサスペンスを盛り上げて描いています
海戦そのものだけなら本作が一番でしょう

初代ゴジラの1年前の作品です
監督は本多猪四郎、特撮は円谷英二なのです

特撮はそんな昔であるのにかなり頑張っていることにびっくりされると思います
赤城の実物大セットと、米軍提供の実際の記録映像や、戦時中の日本の戦意高揚映画での日本軍機の本物の飛行映像が組み合わせられて効果を上げています

そして1960年の太平洋の嵐
カラー作品です
房総半島の海岸に実物大の空母飛龍のセットを作り、飛行甲板にはこれもまた実物大の艦上攻撃機のセットが何十機も整列してプロペラを本当に回しています
飛行甲板の向こうに見える水平線は本当の太平洋です
本作の実物大の空母ヨークタウンのクォリティーに全く負けていません

日の出前の払暁の薄暗い中、艦内からハッチをくぐり抜けて舷側のキャットウォークを主人公が歩いて飛行甲板に登る長回しのカットなどは、60年も昔の作品なのに、21世紀の本作を凌駕しているシーンです

海戦の推移も詳しく描かれますが、飛龍の視点に寄せているので海戦全体の展開を俯瞰しないので、ハラハラドキドキ感は1953年の太平洋の鷲の方が優れています

この視点の寄せ方が本作と似ています
米軍空母ヨークタウンの搭乗員の視点でより寄せているのです
つまり本作は裏返しの太平洋の嵐なのです

なので海戦全体の展開を微に入り細に入り知りたい、もっと丁寧に描いて欲しいという向きにはもの足らないのかも知れません
それを期待するなら、東宝特撮の太平洋の鷲を観るべきです

本作はより個人的なそれぞれの視点から捉え直したミッドウェイ海戦であるのでこうなっているのです

特撮は、CG による素晴らしい実在感のある空中シーンのような惚れ惚れするシーンもあれば、ド派手なだけの劇画的なタッチになるシーンもあります
しかし総じて大いに満足できるものです
飛行機や艦船が密集し過ぎていると軍事オタクの皆さんのご指摘はごもっともですが、映画ですのでこの程度はやむを得ないと思います
望遠による圧縮効果だと飲み込みましょう
むしろ距離を取っているほうです、
もっと酷い距離感の何もわかっていない戦争映画は山ほどあります
空を覆う対空砲火の爆煙の表現は最高のものでした

軍事オタクからすると軍事考証で気になる箇所は幾つか散見されるののの、白けてしまうような致命的なものは有りません
頑張っている方と思います

米海軍がかなり日本艦隊にびびっている描写が本作の目新しいところです
これは米側の資料でも実際の取材から明らかになっていることです
ここが1976年版のミッドウェイとの大きな違いと言えると思います

その資料が紹介されていた本の題名は失念しましが、和訳も
ででています
暗号を解読して待ち伏せに出撃するのですが、米艦隊の指揮官達は全く勝てる気がせず陰々滅々な気分だったとありました
とにかく日本艦隊は当時最強のチャンピオンだった
いつどこに敵が現れるのか分かったところで、自分の死ぬ時と場所を知らされたようなものだと彼らは述べた、とその本には書いてありました

中国資本が入っていることで、反日要素があると言われる向きもあるようですが、そんなことはないと思います

日本人にはばつの悪い残虐なシーンもあります
しかし実際にあったことですから致し方ないものです
ドーリットル爆撃隊が中国大陸に逃れ落下傘降下で脱出したあとのシーンを怪しからんとする向きも多いようですが、あれは中国共産党である八路軍の兵士ではなく、その後台湾に逃れる事になる、中華民国の兵士だと見做せばどうでしょう
史実でもドーリットルはあのあと蒋介石に晩餐会に招かれています
つまりドーリットルと中国人との握手は、米国と台湾の握手であったのだと解釈するべきなのです

もっと言えば、序盤の大本営の会議に注目すべきです
天皇陛下の席が空席になって撮影されています
これには意味があると思います
天皇陛下は軍の統帥権を持つけども実際はこうで全く戦争指導には関与していない
だから戦争責任は問えない
そう説明しているシーンだと解釈しました

全体としてみれば、本作は反日映画には全くあたらないと思います

確かに日本軍の軍事行動の中には、眉を顰めるような部分も描かれています
しかし、それは戦争とはそのような事になるものだ
戦争の狂気が人間を狂わせてしまうのだというトーンです
日本人だから残虐なのだという視線ではありません

むしろ観終わった後の印象は
このように死力を尽くして日米の大艦隊が激突して戦ったのも、もう80年も昔のこと
全て恩讐の彼方に去ったのだ
我も頑張った、彼も頑張った
そのような想いです

21世紀の現代、またも戦雲が巻き起こりそうな雲行きです
しかしこの戦いから80年後の今は、この日米という世界最強の海軍が、太平洋からインド洋まで共に艦隊を並べるようになったのです

つまり、これに挑戦するのは無謀だという、米国がハリウッドを使って発しているメッセージに見えるのです

冒頭の雪の清澄庭園のシーンは、二二六事件の暗示であったり
序盤の無茶な着艦訓練が、クライマックスの着艦シーンとつながっているなど、さすがハリウッドという練られた脚本の冴えも光ります

ジョン・フォード監督が登場して、まさかのコメディリリーフとはびっくりです
これ史実です
劇中で撮影していたフイルム、しかもカラーは、その後、実写の戦意高揚映画となったのです
YouTubeで簡単に見れます

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あき240

2.0ローカル版インデペンデンスデイ

2020年9月17日
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鑑賞方法:映画館

単純

CGは そこそこリアリティあるけど大笑いしそうなエピソードを入れてるもんだから戦記物なのにストーリーにリアリティを感じなかった。
せっかく日本側の山本五十六にスポットを当ててるのだから、ニミッツか最初に絡んだ情報将校目線で制作した方が良かったのでは?

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いざよいらいる